2020年5月13日水曜日

オンライン授業と教育効果

オンライン講義が本格的に稼働し始めた大学も多いようで,LMSにアクセス集中でサーバダウンだとかの阿鼻叫喚なコメントも,まだ,ちらほら届いている.本ブログでも指摘したように,4月のアタマに東大や立命館大が先陣を切ってトラブルを示してくださったのを反面教師にできなかったのだろうか?という疑念も残るものの,まあ,本学もそれなりにヤバい状況 ※ だったようなので,あえてここで批判することはしない.

さまざまな対処を経てなんとか無事にスタートを切ることができたという大学の報告も耳にするので,そのような経験は皆で共有して,今後に備えたいものですね.

学生の反応と学習のあるべき姿

ところで,本格的なオンライン教育がスタートして学生の反応をみていると,「課題が多くてたいへん!」という悲鳴をちらほら耳にするようになった.「たいへんなのはその課題にいちいちフィードバックしなきゃならない教員も同じだよ!」と主張?したい気持ちを押さえ,たしかにオンライン講義で「課題を与えてフィードバックせえよ」という文科省様のご指導もあり,おしなべて,そんな状況になっているようである.

「対面授業だったらさー,教室に行って寝てればよかったのにさー」というフトドキな声は,この際,無視するとして,たしかに,教員も大変なら学生も大変な状況かもしれない.

しかし,これ,俯瞰でみてみれば,あるべき姿に近づいているのではなかろうか.今回のオンライン対応のよいところは授業動画などの教材が溜まっていくことなので,今後,反転授業方式に対応するいいきっかけになったのではないかと,私も前向きに捉えて作業を進めている.それと同じように,学生も「予習・復習をきっちりする」という習慣付けをするいい機会になるのではなかろうか.どうだろう?

あとは,量の問題をなんとかする必要があるかな.全ての先生が張り切っちゃうと,学生の負荷も相当なものとなってしまいそう.まあ,それに耐えられる学生が真の大学生だ!と突き放すのは簡単ではあるが.

学生の反応をきいて,そんなことを考えた次第.下の絵は「夏休みの宿題が終わらない男の子のイラスト」だって!いらすとや,何でもあるなあw


【脚注】
※ 本学の場合,学事日程の関係上,理工学部が1日はやく開始して,そこでトラブルがあまり出なかったので油断した?まあ,個別の反省については落ち着いてからおそらくしかるべき人が総括してくださることでしょう.

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