2023年2月27日月曜日

夢の話

△月◯日

箱入りウェットティッシュは使っていくと箱のなかに空洞ができるからどうしても表面から乾いていってしまうんですよだから乾いてしまわないように使い切ったところから箱を小さくしていくようなギミックを考えてたんですワッパ飯とかお重とかのような薄い円盤状の入れ物を重ねているような状況を想像してみてくださいそのなかにウェットティッシュが入っていてその薄い円盤のなかのウェットティッシュを使い切ったら順番に円盤を捨てていくんですそうすれば空気の層ができなくなるのでいつまでもウェットティッシュを濡れた状態に保つことができるんですよ……でもそれって薄いウェットティッシュの箱を重ねているだけですよね何が特許なの?という夢を見た

◯月△日

家の近くにある坂の途中のバス停で終バスを待っていた私は若いお嬢さん連れで(私も若かったうえにそのお嬢さんが誰だったのかは不明)ああもう終バスなのにバスが来ないなあと焦ったく感じていたところにタクシーがやってきたが手前の路地に入っていってしまったものの路地の先で客を下ろしバックで戻ってきたそのタクシーがなんと4ドアのデロリアン!あれさっきまで白いクラウンコンフォートだったのにどこで変わっちゃったの?と思いつつも後席のドアを跳ね上げ「すいません近くて申し訳ないんだけど渋谷駅まで」と駅まで4ドア版デロリアンのタクシーに乗り込みあああと3分で終電出ちゃう!と急いで渋谷駅の階段を駆け上がりギリギリ山手線に滑り込んでああ間に合った……というところで目が覚めた.4ドアのデロリアンに乗ったのが今日の夢の白眉

◯月◯日

「離婚した旦那さんからもうながいこと養育費もらってないって?それはあきまへんなあ.遡及して請求できるよ?え?離婚したのは?うんうん,2004年ね.で,上のお子さんいくつ?高校生?そりゃアカンがな!それ別れた旦那の子ちゃうがな.彼なんも責任あれへんやんけ.養育費?阿保なこと言いないな」っていう夢を見た……というテイできちんと書き残しておかないと起きたときに忘れちゃうなあ,起きてもきちんと覚えてるかなあ,っていう夢を見た.まさかの夢オチの夢.メタ夢日記

□月□日

女子学生で志緒(しお)という名前の子がいる.下の名前である.キラキラネームというほどではない,可愛らしい名前である.ところが問題は苗字が「佐藤」さんということだ.佐藤志緒(さとう・しお).聞けば養子に入っているとか両親が離婚したとか,途中で苗字が変わったというわけではないらしい.もちろんまだ独身,結婚して佐藤姓になったというわけでもないとのこと.おい彼女の両親よ,どうしてそんな名前を付けた.洒落のつもりか?まさかと思うが職業が料理人だから洒落で付けたとかそんな理由じゃあるまいな?……と憤っている夢をみた.sioっていうレストランが話題になってたせいかな

□月◯日

いやあそれにしても研究室の自分の机の周り汚いなあ(なぜか個室ではなく院生部屋のようなタコ部屋に自分の机が置かれておりその周囲がとてつもなくとっ散らかっている)片付けなきゃ(ぶつぶつ言いつつ片端からゴミを纏めにかかる)おっとパンが出てきたぞこれ何だ?ああハノイのホイさんでケータリング頼むとオマケで付いてくるバインミーじゃないか(ほぼ腐ってる)カビ生えとんがな食べられへん捨てよう(ポイ)おっとまたパンが出てきたぞソーセージの菓子パンか(ひっくり返して消費期限を確認)うーんこれも消費期限3ヶ月前に切れとるがね食べ物を粗末にしたらあかんがなでもしょうがない捨てよう(ポイ)ナニこれ大きなサラミが出てきたこれは食べられるかなアカンかな(匂ってみるとなんか変な臭いがする)残念捨てなくちゃ(机の上に目をやって)なにこれ書きかけの日記の大学ノート?違うな麻雀の記録じゃないかしかも裏表紙が半分切り取られているのはなぜ?(ここで猫に起こされた.オチはない)

△月□日

秋名のダウンヒル……AE86が追いかける秋名名物5連ヘアピン!外側から行ったーーあっガードレール突き破りやがった事故だ……と思いきやそのまま下のヘアピン超えた下りカーブにランディングしやがった!スキージャンプの要領でランディングバーンとして急な下り坂道をうまくつかってそのままゴールまで一直線……化け物だっ……ていうかもう無茶苦茶やん!そんなんが許されるなら公道最速もクソもないだろうがよ〜なんてこったこんなんマンガじゃねーか!そう漫画なのです,という夢を見た.なぜこんな荒唐無稽な夢を見たかというと,先日,あ……頭文字Dの最初のほうを読み返す機会があったからです

△月◯日

非常勤講師をお願いしたTさんが「いやね学生の前でうまく話をできるかどうかわからんので1回目の授業みにきてください」とおっしゃるので見に行ったら受講生が20人のはずが教室は満員で数えてみたら50人は来てるじゃないかいったいどういうこと?とそこにいた事務のKさんに尋ねたら「いや大学院の院生が聴講参加でこの授業がなぜかすごく人気なんですよ」などと応える「え?でもこれ学部の入門教育科目ですよ院生には少し易しすぎませんか?」いったいどうしたものかと呆れていたら広報のTVカメラクルーまで来ているじゃないか!はてさていったいどうしたことよ……と心配しつつもなんとか1回目はうまくいったので「Tさんこの調子で頑張ってくださいね」とお声かけしたところで目が覚めた

◯月△日

今日見た夢は学会発表で登壇……ただしなぜか「前の人らの予稿を読んでそれを発表する」というものでその研究はバーチャルリアリティというかMR(ミクストリアリティ)のそれで「よく分からないので体験させてくれ」という展開にそして私がそれをレポートすることになった.メガネを二つかけて焦点を合わせるとコンテンツが見えてくる(VRにありがちなちょいと視線をずらさないとうまく見えない問題があるな)などと思いつつでも「あー上のほうに赤っ茶色の天井が見えます」「あぁそれは月面です」なんていうやりとりのあとで子供たちがわーっと出てきて賑やかに踊り出す……これはインド映画か?と楽しくなってきて最後は実はそのなかの子どもの1人だけホンモノの子役であとは仮想現実でしたーというオチ orz でなんでこんな夢を見たのかというとその理由は明らかで夜中の3時に猫に起こされてそのとき枕元にあったスマホを見たんだけど字が読めないもんだから老眼鏡をかけてそのまままた寝てしまったと.寝ながらにしてメガネが鬱陶しかったんやろなあ

◯月◯日

東北大学の某先生のところに出張するのに上野まで行こうと地下鉄に乗ったら前職の元同僚の皆さんが乗っていて(あーこの人たちと一緒に行ったらOK)と勘違いして乗り換えで逆方向に行ってしまいだいぶ時間がロスしたうえに反対側に乗り換えて戻ろうとしたら某さんが乗っていて(そういえば彼との約束を確認しよう)とスマホを取り出したところスマホが急に壊れて「えー?スマホって壊れると液晶画面透明になってなか見えるようになるんですか」「それにしては本体むっちゃ小さいっすね」「でもこれどうやったら直るのか」あーでもないこーでもないとやっていたら液晶画面がぱっかりと外れてしまい(ああこれはもう使えないなどうしよう)と神田西口あたりをウロウロしていたら後輩君とすれ違い「あれ一緒に出張だよね」「何を言っているんですか私はもう独立したんですよ」などという会話の後で「ああもう約束の15時になってしまった東北大の先生に連絡しなきゃ」(でもスマホ使えないから公衆電話で電話しようにも電話番号がわからない)それ以前にこの公衆電話テレホンカードどこに差し込むのよ「ああまって!それはテレホンカードじゃなくて1万円札!差し込んじゃダメ!」てなやりとりのあと適当にかけたら会社の総務につながってこれまでの経緯を説明してあー埒があかないよ……というところで目が覚めた



2023年2月22日水曜日

続・hogeだのfugaだの

以前「hogeだのfugaだの」という記事を投稿しているので,IT業界関係者以外の方で,何を言っているのかわからないという方は,このリンクをクリックして,先にその記事をお読みください.

さて,先日,ブータン料理をご馳走になる機会があった.ブータンはなかなか縁遠い国ではあるが,GNH(Gross National Happiness, 国民総幸福量)で有名な国である.そしてブータン料理は押し並べて辛い.辛いもの好きである私の口にあい,料理はどれも美味しかった.

ところで,なぜブータンの話を延々としているかというと,ブータン料理で「ホゲ」という妙な名前のメニューがあるからである.私を含め,IT業界関係者のおじさん3名で食事をしたのだが,メニューを見ておじさんたち皆,大喜び.「これは食べないわけにいかないでしょう」というわけで,注文して出てきたのが次の写真である.

調べてみると,どうもサラダのことをブータンではホゲと呼ぶらしい.

このホゲ,きゅうりと玉ねぎ,トマト,カッテージチーズを酸っぱ辛いソースで和えたというもので,なかなかに美味しかった.ホゲは美味い.ひとつ勉強になりました.

2023年2月20日月曜日

韓国で考えたこと

2023年2月15日から17日まで,韓国の大邱(テグ)に出張した.といっても15日の夜にソウルに飛び,翌朝にKTXで大邱に移動,午後に仕事をして大邱で一泊したのち翌17日にはソウル経由で東京に戻るという慌ただしい行程である.

大邱教育大学を訪問し,異文化間交流教育プロジェクトの打合せをした件,仕事の成果としては当初の予想以上に実りある結果を得られ,今回の慌ただしい出張はたいへん意義深いものとなった.ただし,その話はまた別の機会に報告するとして,本記事では,今回の訪韓で感じたちょっとしたことを,2つ,ご紹介したい.

ハングル学習,言語学者の底力

まず,そもそも出張した仕事の内容にも近い,言語学習の話題である.

第2外国語を学ぶなら韓国語がよいと,日頃から私は主張している.なぜならば,簡単だからである.なにしろ隣の国なのだ,文法はほぼ一緒だし,言葉が近い.ハングルもすぐに読めるようになる.

今回,同行した言語学者のW先生に「3日間,韓国の街を歩いていればハングルは身につきますから,覚えましょう」とことあるたびに話した.街中の至るところにある看板に書かれている文字を示して,あれはこう,これはそれ,とばかりのインチキなハングル講座である.当初こそ,「えー,もう歳だし,無理だよ」と腰が引けていたW先生だったが,さすが第二言語習得をご専門にされているだけのことはある,1日でほぼ読めるようになっていた.

それだけではない.「ハングル一文字は漢字一文字にだいたい対応するんですよ」と説明しただけで,読むだけでなく意味も推測できるほど理解されていた.もともと日本語と韓国語の単語は似たような発音のものが多い.あとは写真や文脈からなんとなく推測するとだんだん分かってくる.

パッチムだのなんだのというハングル特有の言葉はあえて使わず,「こういう組合せなんです,文字が続くときはリエゾンするんです,逆に澄んだ音にするときは強く発音することを示すための棒が一本多いんです」というような曖昧な教え方のほうがスッと腑に落ちるんだそう.さらに「それは教え方が上手いんです」とかお世辞まで言ってくださるので,こちらも煽てられているとは分かってはいても,楽しい.

それにしても,以前から少し勉強していた私の韓国語理解力とほぼ同じレベルに,たった1日で到達するとは流石である.言語学者ってすごいなと感服した次第.

写真はawesomeあるいはnot badな大邱の繁華街.賑やかな街だった.

Wifiのインタフェースに困惑

ソウルから大邱までの往復は,KTX,日本でいう新幹線のような高速鉄道を利用した.2時間弱の移動である.暇つぶし,いや,仕事をできるようにという配慮なのか,日本の新幹線同様,車内でWifiが使えるサービスが提供されている.

次の図は,Wifiが繋がったときに現れる認証のためのウィンドウである.

これをスクロールしていくと,いろいろ但し書きが出てくる(次の図は最後までスクロールした状態).

ところで,「When you click Access button, we assume that you consent to our policy」という記述である.その意図するところはヨシとしよう.問題は,そのAccessボタンとやらが見当たらないことだ.

一番下にボタンらしきものがあるのでクリックしても,セキュリティモードのユーザガイドが出てくるだけである.皆さん分かりますか?

正解は,1枚目のスクリーンショット中央にある大きなWifiのロゴである.このロゴがAccessボタンなんだそうだ.ここをクリックすると,無事,Wifi経由でインターネットに接続できた.しかし,これがAccessボタンだと分かるまでは,何度も試行錯誤を繰り返す羽目になった.

うーん,これボタンなのかなあ,たしかに言われてみればボタンのようにも見えてくるけれど.国民性の違いなのか,私がポンコツなだけなのか……

2023年2月19日日曜日

第3回にこPシンポジウム開催

2023年2月18日土曜日の午後1時から夕方の6時頃まで,第3回「にこP」シンポジウムが中央大学多摩キャンパスの3105教室とオンラインでのハイブリッド形式で開催された.

参加者は日本,台湾,タイ,マレーシア,インドネシアの各国各地域から40名程度であり,発表の内容は,2022年度に実施した日本と各国の学校を結んで行われたオンラインでの異文化間交流活動の実践報告である.小学校のペア1組,高校のペア9組の報告を中心に,事例紹介や意見交換が行われた.

実践報告シンポジウム

次の写真は,教室での発表の様子である.

こちらはネットでの配信状況.海外から参加されている皆さんが並んでいる.なお,拍手アイコンが出ていることでお分かりかと思うが,これは終了時にとったスナップショットなので,実際の参加者数よりは少なくなっている.先に述べたように,実際にはもっと多数の皆さんにご参加いただいた.

今回,皆さんからの報告を聞いていて感じたことは,一応はテンプレートがある「にこP」のプログラムにおいても,皆さん様々な工夫を重ねられて,いろいろと楽しまれていたということ,および,そのバラエティの豊かさである.

かくいう私も,タイのKMITLとうちの学生を交流させている大学生版「にこP」では,たんに話をさせるだけでは大学生らしくもなかろうと,対話の後に議事録を作成させたり,プレゼンテーションを共同作成させたりといった応用編を実施している.2年目の今年は,2回のオンライン交流に加えて来月とうとう現地訪問でタイを訪れることになった.

Come and join us!

来年度の「にこP・2023」実施に向けて,既に準備活動は進められている.2023年度は体制をさらに強化して,参加校の拡大を計画中である.さらに,次回の「にこPシンポジウム」は高雄師範大学の協力により,台湾の高雄での開催が既に予定されている.

このプログラムは,実は参加する生徒や学生の熱意もさることながら,指導する先生の情熱が不可欠である.たしかにいままでにあまりない指導をしなければならないので,手探りで行うことに躊躇を感じる皆さんもいることだろう.しかし,そこは一般社団法人ことばのまなび工房(WILL)から我々が可能な限り支援するので安心していただきたい.

参加した児童,生徒,学生の楽しそうな顔をみるだけでも,この活動を実施した甲斐があったと感じるシンポジウムであった.皆さんも,にこPコミュニティに参加しませんか?

お問合せはWILLまでお気軽にどうぞ.

2023年2月12日日曜日

ChatGPTのプログラミング能力Python編

先日の「ChatGPTでプログラマはお払い箱になるのか」という記事が予想外にバズったので柳の下のドジョウとばかりに,Pythonならどうだろう?とやってみた.うまくいったらシェルスクリプトマガジンで連載している「Pythonあれこれ」のネタにしてやれ,なんていう下心もあったのだが……

というわけで,同じ手順で質問してみることに.前回同様,指示を修正しながら適切なものになるようにしていこう.なお,先の記事に対してはてブのコメントで「質問を詳細化していくより細かな修正で直していくほうがいいよ」という指摘があったが,これはワザとこのようにしているのだ.

いちいち直していくほうが便利というのもわからぬでもないが,そのようなやり方には,一連の対話中に指示が散らばり最終的な指示をまとめにくくなるとか,文脈依存のハイコンテキスト化という弊害があるからで,先に示したやり方には「最後だけ切り取ればそれだけで完結する」という利点がある.どうせ前の質問をコピペして追記するだけなので,手間はたいして変わらない.我々はこれを「コメント雪だるま方式」と呼んでいる.

1回目の対話

まずは,最初の対話である.前回と同様にシンプルな指示から始めた.

やはり,勝手に整数を仮定してしまっている.これはCで書いてとお願いしたときと同様のパターンである.

2回目の対話

前回と同様に,小数や分数でもよいという注釈を加える.

デジャヴのようだ.前回と同じ展開だぞ.分数を扱うようにとの指示が無視されている.あらためて,分数でも扱えるようにとの指示を追加しなきゃ.

3回目の対話,あれれ……?

前回と同様に,分数も解釈するように,フォーマットはこうだぞ,と指示を追加する.すると,なんとも妙な展開になってきた.

提示されたプログラムは適切なものだったのだが,解説が途中でブチ切れてしまっている.そこで,「Regenarate response」ボタンを押して,再度,試してみた.

おいおいどうしたことだろう.違った形のプログラムが提示されたのだが,やはりこれも尻切れトンボ.

3回目もこんな感じ.

3回試していずれも同じ状況だった.まさか,無料版はここまで,ということなのか?どうしてこんなことになってしm

2023年2月10日金曜日

面白い研究とはなにか(研究者の苦悩)

わりと手当たり次第にいろいろなテーマに手を出して,なんとなくとっちらかっている感がある私のCVではあるが,そのなかで「これは面白い成果を出せたな」と自負している研究成果はTWtrendsである.そして,その成果は[1]にまとめられている.その後に出した「にこP」関連の論文[2, 3]も,まあ,そこそこ面白い成果ではないかと自分では思っている.

しかし,いささか残念なことに,これらの論文は人気がない.あまり読まれている形跡がない.自分で面白いと考える成果と,他人が注目する研究には大きな乖離があるらしい.

ただし,飯尾の手がける研究はおしなべて的外れなのか?というと,そんなわけでもない.

たとえば,ResearchGateという研究リポジトリのサイトで,毎週,コンスタントに数十回アクセスされ,総数では既に1万3千件以上(2023年2月10日現在)読まれている論文[4]がある.引用数もそれなりにある,私の研究成果のなかでは一番人気の論文となっている.

しかし,この論文,少し工夫した出席管理システムを作ってみたというもので,私の主たる専門領域ではない.[4]は国際会議で発表したもので,その後,論文誌にも掲載[5]してもらえたので,内容は,まあ,しっかりしたものといってもよいかもしれないが,これが一番人気というのには,なんとなく違和感を覚える.

まあ,とある企業との共同研究の成果なので,それは誇ってよいのかもしれない.共同研究といえば八王子市と共同で進めている図書館関係の研究成果[6]も,そこそこ注目を集めているようで,エゴサーチしてみると,ときおり,ツイートされている.大学の研究成果リポジトリのアクセス数をみても,他よりは多めのアクセスが記録されている.ただし,これも私が文学部時代に図書館情報学のコースを担当していたという理由で共同研究メンバーになっていたもので,私の研究領域におけるメインストリームというわけではない.

そんなわけで,自分が面白いと思っている研究成果と,社会が求める研究成果は,なかなか一致しないものなんだなあと苦悩する日々なのであった.

参考文献

  1. Iio, J. (2019) TWtrends ― A Visualization System on Topic Maps Extracted from Twitter Trends, IADIS International Journal on WWW/Internet, Vol. 17, No. 2, pp. 104-118.
  2. Iio, J. and Wakabayashi, S. (2020) Dialogbook: A Proposal for Simple e-Portfolio System for International Communication Learning, International Journal of Web Information Systems, Vol. 16, Issue. 5, pp. 611-622.
  3. 飯尾淳, 若林茂則, 櫻井淳二, 石川茂, 木嶋勇一 (2021) 異文化交流教育に向けたプラットフォームの提供と実践事例, 情報処理学会論文誌トランザクション デジタルプラクティス, Vol. 2, No. 3, pp. 58-67.
  4. Iio, J. (2016) Attendance Management System using a Mobile Device and a Web Application, The 5th Workshop on Web Services and Social Media (WSSM2016) in conjunction with the 19th International Conference on Network-Based Information Systems (NBiS2016), pp. 510-515, Ostrava, Czech Republic.
  5. Iio, J. (2018) Attendance Management System using Selfies and Signatures, International Journal of Grid and Utility Computing, Vol. 9, No. 2, pp. 206-210.
  6. 飯尾淳 (2019) 上手な読書感想文の特徴とはなにか ― 八王子市読書感想文コンクール応募作品の分析から ―, 中央大学文学部 紀要 社会学・社会情報学, No. 29, pp. 1-9.

2023年2月6日月曜日

ChatGPTでプログラマはお払い箱になるのか

ChatGPTが今後ますます精度がよくなると世の中で働くホワイトカラーの大半がAIに置き換えられるという論調を最近しばしば目にする.なかでもプログラマは失業まったなし,なんだそうだ.

しかし,本当にそうなのだろうか?まずはChatGPTの実力を知らねば話にならない.簡単なCのプログラムを書かせてみた.以下,「[私] 〜」とあるのは私がChatGPTに対して入力した文字列であり,「[ChatGPT] 〜」およびそれに続くコード例は,ChatGPTの回答である.

1回目の対話

それでは,ChatGPTの底力をみてみることにしよう.

(対話ここから)

2023年2月4日土曜日

2023マスクの乱

Twitter界隈が揺れている.次の図,左側は2月2日のTWtrendsによるトピックマップで,右側は翌3日のトピックマップである.トピックマップに関する詳しい解説は論文(Iio, 2019)を参照されたいが,簡単に説明すると,その日のTwitterのトレンドで同じ話題に言及しているものを話題クラスタとしてまとめ,トレンドの関係性を一つの図で表したものである.

左の図のオレンジ色のクラスタが,API有料化で各種の派生サービスが利用できなくなるのでは?と話題になったもの,右の紫色のクラスタは,その話題がまだぶすぶすと燻っていたところに大量のアカウント凍結が行われたらしく,凍結祭りと大騒ぎになった様子を示している.

Twitter研究はどうなる?

イーロンマスクがTwitterのCEOになってからというもの,あまり楽しい話題を聞かない.先月にはTwitterの公式クライアントと同様の機能を持つサードパーティ製クライアントが「のきなみバンされる」という事件が起きていた.

我がTWtrendsはトレンドのデータと関連するツイートのデータを定期的に取得しているだけなので,とりあえずは関係なかろうと対岸の火事を決め込んでいたが,API利用が有料化されるのは痛い.無料利用の範囲でもこれだけのことができる,という態度でギリギリのところでやってきたからである.

Bye bye, Twitter

まだ十分な情報が提供されていないので,はたして今後どうなるのかはわからないが,アカデミックアカウントも使えなくなってしまうのだろうか.そうなるとすると,これは痛いな.Twitterのデータを分析したいと計画している何人かの学生が困ってしまう.

料金次第では,研究費から利用料を支払うのもやぶさかではないが,それでも,Twitterのトレンドってかなり偏ってる,ということが明らかになってしまったし,研究対象としてはだいぶ魅力が失せてきているTwitter,そろそろサヨナラという感じかなあ.

参考文献

Iio, J., (2019) TWtrends ― A Visualization System on Topic Maps Extracted from Twitter Trends, IADIS International Journal on WWW/Internet, Vol. 17, No. 2, pp. 104-118. [→more info]

2023年2月1日水曜日

LINEによる航空券の予約体験

学生を11名,バンコクに連れていくことになり,航空券の手配をする必要に迫られた.安いチケットを手配すべくキャセイパシフィック航空の香港経由便で往復することにした.

ところが,ネットから予約しようにも10名以上まとめて予約したいときはカスタマーケアに連絡せよという.カスタマーサービスの連絡先を調べてみたら,電話かチャット(LINE)で対応すると書いてあった.

そこで私は,LINEでアクセスしてみることにした.夕方の遅い時間になっており,日本語での電話対応は午後5時30分までということで既に終了していた.しかし,「LINEでのチャットは英語であれば24時間対応」との案内が記載されていたからである.

まず,友だち繋がりになる必要があり,えー……と思いつつも登録してみたら,早速,案内が届いた.まあ,このあたりは bot による実装なんだろう.

ひととおりの案内のあと,会員番号を入力せよとある.しかし,私はキャセイパシフィック航空の会員ではないので,会員資格はないよ,と答えた.ところが「if you are not a member, please wait for a moment.(会員じゃないと少しお待たせするよ)」との案内が,曲者だったのである.

午後7時20分あたり,多少,待たされても構わないと思ったので,とりあえず希望の日時と搭乗者氏名の一覧を送っておいた.その後,20分ほど既読スルー,全く返事がなく,多少,腹立たしく感じてきた私は,とにかく予約できるかどうかだけでも教えてくれと打診.そして……

そして翌朝である.少しお待たせするよ,どころやないやろがい!さすがに12時間も放置ってドイヒーとばかり,怒りのメッセージを投稿.これ,ちょっと酷くない?

そのメッセージが効果があったのかどうか,真相は藪の中だが,その後,朝の9時になり日本語のメッセージが送られてきた.このあと,日本語のオペレーター氏とはスムースにやりとりが進み,無事に予約,発券できたわけだが,なんともモヤモヤ感の残る体験であった.

英語なら24時間対応可能って,まさか「24時間いつでも受け付けるよ(でも返事は営業時間にね)」ってことじゃあるまいな?