2020年5月3日日曜日

C級映画の思い出

かつて映画少年だった私は,少し屈折していたのでC級映画ファンを気取っていました.「このGW(がまんウィーク)には,そんなしょうむない映画が( ・∀・)イイ!!」てな意見を目にしましたので,懐かしく昔を(ちょっとだけ)振り返ってみます.

洋画編

洋画のC級映画といって思い出すのは,「アップルゲイツ」,「コーンヘッズ」,「マーズ・アタック」,このへんでしょうか.ジムキャリーの「MASK」なんかもC級テイスト満載ではあるけど,いちおうアレはメジャー映画,ということにしておきましょう.

「コーンヘッズ」と「マーズ・アタック」は,もうあらすじの細かいところまでは忘れてしまいました.しかし,探してみたらこれらはネット上のペイTVで視聴できるようです.Apple TVとかですね.興味のある方は,お金を払って,観てください.

というわけで,ここで取り上げたいのは「アップルゲイツ」です.原題は「Meet The Applegates」.アマゾン?の奥地に潜む虫の一族が人間による環境破壊(原子力発電開発)を阻止するために,人間の一家に化けて米国社会に溶け込んで工作活動を…… というお話です.

しかしこれはコメディ映画です.アマゾンの原住民に英語を教えるための教科書,日本でいえば「さいた さいた さくらが さいた」みたいなものでしょうか,虫たちはそれでアメリカ社会を学んだ,という設定のため,化けた結果は典型的なオールドファッションのアメリカンファミリーなんですね.しかしその典型的な「幸せなアメリカンファミリー」に化けたはずが,旦那は不倫,奥さん借金漬け,娘は不純異性交遊で妊娠,息子は(なんだっけ,忘れました,引き篭もり?だったかな)てな具合で,「典型的な『問題ばかりの』アメリカンファミリー」になってしまい…… という展開に.

YouTubeに全編が上げられてました.これ,不正アップロードとかじゃないのかな?問題があればリンクは消します.まあ,古い映画だし権利者がアップロードしてるのかなあ(ということにしておきます).当然ながら日本語の字幕は付いていません.スペイン語とポルトガル語,自動生成の英語字幕のみです.が,それほど難しい英語じゃないので,英語の勉強にも良いかもしれません.自動生成の英語字幕を表示するだけでも,話は十分に理解できると思いますよ.余談ですが,最近,飛行機のなかで観た「デッドプール」は,たまたま日本語字幕がなく,やむなく英語音声だけで観てたんです.でも,スラングばっかりで細かいとこ全然わからなかったよ(涙)


邦画編

さて.日本映画です.日本の映画でC級映画,おすすめは何だろうなーと昔の記憶を辿ってみると,ありましたありました.「大感傷仮面」.これでキマリですわ.これも,YouTubeにトレイラーがありました.なぎら健壱,若いなー.本編はもう観られないかなあ.


これは,主人公が魔改造されて「感傷的な気分が高まると『大感傷仮面』に変身してしまう」というムチャクチャな設定の物語です.「ぼのぼの」で当時一世を風靡したいがらしみきおが製作に携わるという話題作!だったはずですが,マニア以外にはあまり知られていないという可哀想な作品でもあります.ネットで情報を探してみたら,劇場映画「大感傷仮面」資料室なるページがありました.後世に伝えたい資料です.

学生時代,この手のC級映画を観に,映画館によく行ったものです.ひとりで行けば良いものを,同じ研究室の同期だったT君を誘って,よくふたりで行きました.最後は意を決してか「もういいかな」ってきちんと言ってくれたT君,いつも引きずり回しててごめん.

このあと,「えびボクサー」(これは洋画)に触発されて,「いかレスラー」だの,「コアラ課長」だの,河崎実作品が(その世界では)(ちょっとした)ムーブメントを起こしたわけですが,その頃には私も結婚して子供も産まれており,C級映画マニアからは卒業しておりました.

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