2014年11月6日木曜日

小ネタをいくつか

「猫ちゃんの主張」ジェネレータ


2020年に東京オリンピックが決まったときに,当時のIOC会長だったロゲ氏が「2020 Tokyo」の文字を掲げている映像で「2020 Tokyo」の部分を入れ替えて遊ぶ,ロゲ会長ジェネレータ(いまはもう動いていないようです)というWebサービスがありました.基本的にはそれと同じ仕組みで,HTML Canvasを使って文字を貼り込んでいます.

吹き出しメーカー

http://sil.tamacc.chuo-u.ac.jp/iio/wp/nandattee

突然の死!ジェネレータというサービスと同様のサービスです.テキストに入れた文字を,ビックリ吹き出しで囲みます.
上のtextareaから入力,JavaScriptで処理して下のtextareaに出力,というテンプレートとして活用できる,かもしれません.
なおAJAX技術を使い,入力されたキーワードはサーバに送信されています.サーバ側では送信されたキーワードを,データベースに格納しています.

呪怨izer

http://sil.tamacc.chuo-u.ac.jp/iio/wp/juonizer

バイラルメディアに悩む知人と議論していたときに,句読点の代わりに「呪」っていう字を置き換えてしまったら良いんじゃない?という冗談から始まったツールです.
「,」や「、」,「.」「。」など全て「呪」という文字に置き換えてしまっているので,機械的に元に戻すことができません(非可逆変換)

2014年10月29日水曜日

ふなっしー語変換器

これで皆もふなっしーになるなっしー!

ふなっしー語翻訳を試してみる



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2014年10月14日火曜日

京王本線タイムラプス映像:明大前〜千歳烏山

京王本線の明大前から千歳船橋まで,先頭車両かぶりつきでタイムラプス画像を撮影してみました.
反対側,上り電車の過密っぷりがよく分かる映像です.驚きですね.

2014年9月20日土曜日

「社会情報学基礎演習(2)B」(中央大学,2014年後期)

講義の目的と到達目標

社会情報学基礎演習(1)に続き記録情報学の専門的基礎を学ぶ.

講義の内容


記録情報学では,「理論形成」とそれを実践できる「情報技術」が重要である.ただし,理系的な技術ではなく,哲学,論理学,歴史,文学,言語学,意味論,数学,心理学,社会学など人文社会科学やリベラルアーツに基づくもので,なによりも,人間の情報・知識の表現と獲得,情報分類学(オントロジ)を対象にする.特に意味論からのアプローチについて研究する.

講義計画・資料

  1. 情報の構造化と取扱い
    • 情報を構造化して扱うことの重要性と,具体例について学ぶ.
  2. 構造化文書の作成,文書構造の記述とページ記述言語
    • テーマを掘り下げて細分化することによって構造を持つ文書を作成する方法,および,文書構造を記述するための言語とページ記述言語の違いについて学ぶ.
  3. 構造化文書の表現方法(1)
    • ワープロソフトを用いて構造化された文書を作成する方法について学ぶ.
  4. 構造化文書の表現方法(2)
    • ワープロソフトを用いて構造化された文書を作成する方法について学ぶ(続き).
  5. 構造化文書の記述方法(3)
    • HTMLを用いて構造化された文書を作成する方法について学ぶ.
  6. 構造化文書の記述方法(4)
    • LaTeXを用いて構造化された文書を作成する方法について学ぶ.
  7. 構造化された情報の取扱い
    • インターネットにおいて,情報がどのように構造化されて扱われているかについて学ぶ.
  8. セマンティック・ウェブ(1)
    • インターネット上に溢れている膨大な文書を,意味を考慮して扱うしくみについて学ぶ.
  9. セマンティック・ウェブ(2)
    • インターネット上に溢れている膨大な文書を,意味を考慮して扱うしくみについて学ぶ(続き).
  10. 演習に関する作業方法の提示
    • 演習テーマの提示と資料の作成,発表方法について説明する.
  11. 演習発表(1)
    • 演習の成果を発表,各発表について受講者でディスカッションを行う.
  12. 演習発表(2)
    • 演習発表の続き.
  13. 演習発表(3)
    • 演習発表の続き.
  14. まとめと振り返り
    • インターネットにおいて,情報としての「データ」がどのように扱われているかについて学ぶ.

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

小テスト,最終レポートなどの状況を勘案して評価する.

「図書館情報技術論/図書館情報学概論(後期)」(中央大学,2014年後期)

講義の目的と到達目標

紙の資料からデジタルコンテンツまで,図書館資料の分析技術を通じて,分類技術,索引技術,シソーラスの利用,Webによるメタデータの理解を深める. 図書館を情報システムとしてモデル化して,その仕組みについて具体的に図書館情報技術を論じる.

講義の内容

図書館業務に必要な基礎的な情報技術を修得するために,コンピュータの基礎,図書館業務システム,データベース,検索エンジン,電子資料,コンピュータシステム等について,および,図書館業務とサービスにおける情報技術やインターネットの活用について解説する.

講義計画・資料

  1. 図書館情報技術の全体像
    • 技術の全体像.図書館情報とは何か,その全体像を概観する.
  2. コンピュータとネットワークの基礎
    • コンピュータとネットワークの基礎について説明する.
  3. 高度情報化社会
    • 社会における情報技術の位置付けについて説明する.(おまけ:ビッグデータについて)
  4. 図書館における情報技術の活用
    • 図書館における情報技術活用の現状について説明する.
  5. 主題と記録
    • 主題と記録,概念.図書などの記録とその主題について説明する.
  6. 分類法,検索法
    • 分類法・検索法.タクソノミー,クラス,シソーラスなどについて説明する.
  7. データベースとメタデータ
    • データベース.情報のメタデータとその蓄積について説明する.
  8. データベースの仕組み
    • データベースの仕組み.データベースの設計と開発について説明する.
  9. インターネットとWeb
    • インターネットとWeb.データベースとインターネットについて説明する.
  10. 検索エンジン,デジタルライブラリ
    • Webと検索エンジン.デジタルライブラリの仕組みについて説明する.
  11. Webとメタデータ
    • メタデータ言語の仕組みと標準化について説明する.
  12. デジタルメディア
    • 図書館で今後重要となる,電子書籍とデジタルアーカイブについて説明する.
  13. 情報セキュリティ
    • インターネット上のデータの取扱いで重要なセキュリティについて説明する.
  14. まとめと課題,将来展望
    • まとめや様々な課題,および,図書館情報技術の未来について考察する.
  15. 期末レポート作成

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,最終回に実施するレポートなどの状況を勘案して評価する.

「人工知能・自然言語処理」(中央大学,2014年後期)

講義の目的と到達目標

人工知能とユビキタス社会,それを支える自然言語処理について学ぶ.

講義の内容


オントロジと呼ぶ分類知識モデルを使い,人工知能とは何かについて学ぶ.また,人工知能の基礎となる言語処理の基礎について学習する.

講義計画・資料

  1. 人工知能とは何か
    • 人工知能とは何か,人工知能システム,知的情報処理とは何かについて,その概要を説明する.
  2. 宣言型プログラムと述語論理
    • 宣言型プログラムとは何か,一般的なプログラミングとの違いを学ぶとともに,述語論理(記号論理)の基礎について学習する.
  3. 述語論理の基礎
    • 述語論理を利用した推論について,その基本的な考え方を学習する.
  4. 述語論理の研究(アルゴリズム)
    • 述語論理に基づくシステム(機械的な証明)のアルゴリズムについて学ぶ.
  5. 述語論理の研究(アルゴリズム)[続き]
    • 述語論理に基づくシステム(機械的な証明)のアルゴリズムについて学ぶ.講義資料は前回の後半を使います.
  6. 述語論理の研究(その取扱い)
    • 述語論理とプログラミング上の表現について学ぶ.[PC教室(3451)で実施します]
  7. 人工知能言語(Prologとその応用)
    • 人工知能システムで利用されるプログラム言語としてPrologについて学び,またその考え方が応用されている例について学習する.[PC教室(3451)で実施します]
  8. 人工知能言語(Prologとその応用)[続き]
    • 人工知能システムで利用されるプログラム言語としてPrologについて学び,またその考え方が応用されている例について学習する.講義資料は前回の後半を使います.[PC教室(3451)で実施します]
  9. 人工知能言語(Prologとその応用)[さらに続き]
    • Prologの応用プログラムとして8クイーン問題の解法を取り上げる.[PC教室(3451)で実施します]
  10. 人工知能言語(Lispおよび派生プログラム)
    • 人工知能システムで利用されるプログラム言語として,LispおよびLispから派生した各種のプログラム言語について学ぶ.
  11. 自然言語処理とは何か
    • 自然言語を扱う情報処理として,自然言語処理とは何か,どのようなことに留意する必要があるかについて学ぶ.
  12. 自動翻訳システムと日本語処理システム
    • 自然言語処理の応用例としての自動翻訳システム,日本語処理システムについて学ぶ.
  13. コーパスとオントロジー
    • 言語処理で重要な役割を果たすコーパスとは何かについて学ぶ.また,オントロジーとは何か,オントロジーがどのように利用されているかについて学ぶ.
  14. 機械学習
    • 人工知能に対する現実的なアプローチである機械学習の基礎について学ぶ.
  15. 期末試験

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

期末に行う試験による.ただし,出席状況や授業中に行う課題の達成状況などの結果を加味することがある.

「ネットワーク技術(2)」(中央大学,2014年後期)

講義の目的と到達目標

主にインターネット技術の応用技術について学び実習を行う.

講義の内容


インターネットの基礎から応用まで.ネットワーク技術を習得するために最初にUNIXを理解する.そして,その基本言語であるC, Shell, Perlなど学び,次にプロトコルの実際について実習する.

講義計画・資料

  1. ネットワークとWebプログラミング
    • ネットワーク技術(1)の復習と,後期で学ぶ内容についてのオリエンテーションを行う.
  2. Webの構成要素 - HTML -
    • Webプログラミングの基礎となるHTMLについて学ぶ.
  3. Webの構成要素 - XMLとJavaScript -
    • データを表現するXMLと,Webアプリケーションに動的なロジックを与えるJavaScriptとは何かについて学ぶ.
  4. JavaScriptプログラミング初歩
    • JavaScriptプログラミングの基礎について学ぶ.[PC教室で実施]
  5. JavaScriptプログラミング応用
    • JavaScriptプログラミングを応用した実際のプログラミング事例について学ぶ.[PC教室で実施]
  6. Rubyプログラミング入門
    • Webアプリケーションでよく利用されるスクリプト言語であるRubyのプログラミングについて学ぶ.
  7. Rubyプログラミング初歩
    • 簡単なRubyプログラミングを体験する.[PC教室で実施]
  8. Rubyプログラミング初歩(続き)
    • 簡単なRubyプログラミングを体験する.[PC教室で実施]
  9. Rubyプログラミングの応用
    • Rubyプログラミングの応用例について学ぶ.[PC教室で実施]
  10. Webアプリケーションの基礎とWebサーバの構築・運用
    • CGIによるWebプログラミングの事例や,実際に動作するサーバの事例について学び,サーバの構築に関する技術,Webサーバの運用に必要な技術について学ぶ.
  11. Webアプリケーションを作る(1)
    • 簡単なWebアプリケーションの作成演習を行う.[PC教室で実施]
  12. Webアプリケーションを作る(2)
    • 簡単なWebアプリケーションの作成演習を行う(続き).[PC教室で実施]
  13. Webアプリケーションを作る(3)
    • 簡単なWebアプリケーションの作成演習を行う(続き).[PC教室で実施]
  14. AJAXと最新技術
    • Webプログラミングに関する最新技術,最新動向について学ぶ.
  15. 期末試験

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,試験,小テストなどの状況を勘案して評価する.

「情報システム開発」(中央大学,2014年後期)

講義の目的と到達目標

情報システムの開発に関する意味論とソフトウェア工学の理論と技術を学ぶ.

講義の内容


情報システムの設計で学んだ意味論とソフトウェア工学の理論と技術を活用して,具体的なシステムの開発を行なう.また,実際に事例とした情報システムをプログラミングすることによってシステム開発を体得してもらう.

講義計画・資料

  1. 情報システム開発 その要点
    • 本講義のアウトラインについてのオリエンテーションを行う.
  2. 代表的な情報システムの構造
    • 現在の代表的な情報システムとして,Webアプリケーション,DBアプリケーション,組込みシステム,デスクトップアプリ等の様々な種類について学ぶ.
  3. Webアプリケーションの基礎
    • Webアプリケーションの基礎として,HTMLやJavaScriptの基本について学ぶ.(演習の準備)
  4. Webアプリケーション演習(1)
    • HTMLとJavaScriptを用いた簡単なアプリケーションの制作演習を行う.[PC教室(3452)で実施します]
  5. Webアプリケーション演習(2)
    • HTMLとJavaScriptを用いた簡単なアプリケーション制作演習の続き.グループ演習の発表を行う.[PC教室(3452)で実施します]
  6. プログラム言語と部品・モジュール化と部品展開(第6回)
    • システムを部品化して開発の効率化を行う方法について学ぶ.
  7. プログラム言語と部品・モジュール化と部品展開(第7回.11月12日は続けてこの回を行います)
    • システムを部品化して開発の効率化を行う方法について学ぶ.
  8. C言語による情報システム開発の基礎
    • 後半はCによる情報システムの開発を扱う.Cによるプログラミングの復習と確認を行う.(基礎,デバッグとプロファイリング)[PC教室(3452)で実施します]
  9. プログラム言語と部品・ライブラリとヘッダファイル
    • プログラム部品を利用したシステム開発の具体例として,ライブラリの考え方と利用方法について学ぶ.[PC教室(3452)で実施します]
  10. 情報システムのプログラミング・その構造化設計と開発
    • 実際の情報システムを具体例として,構造化設計の実際と開発の進め方を確認する.
  11. 情報システム開発プロジェクトの管理
    • プロジェクトを管理するという考え方と,なぜプロジェクト管理が必要なのか,代表的な手法のPMBOKについて理解する.
  12. システム開発プロジェクトの管理法(1),WBSとスケジュール
    • プロジェクトで実施する作業を細分化するWBSと,スケジュールの立て方について理解する.
  13. システム開発プロジェクトの管理法(2),コストとリスク
    • プロジェクトにかかるコストや,リスクについての基本的な考え方を理解する.
  14. システム開発プロジェクトの管理法(3),品質管理,チームマネジメントとコミュニケーション管理
    • 成果物の品質管理や,プロジェクトを実施する人的資源の管理方法について理解する.
  15. 期末試験

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,試験,小テストなどの状況を勘案して評価する.

2014年4月1日火曜日

「社会情報学演習VI」(中央大学大学院,2014年度)[前期]

本演習,前期は「Handbook of Research on Open Source Software: Technological, Economic, and Social Perspectives」を輪読します.

資料

  • Chapter 1: Free Software Philosophy and Open Source:担当,飯尾(4/28)
  • Chapter 2: Greasemonkey and a Challenge to Notions of Authorship:担当,李(5/12)
  • Chapter 3: Morality and Pragmatism in Free Software and Open Source:担当,金(6/9)
  • Chapter 4: Hacker Culture and the FLOSS Innovation:担当,飯尾(5/12)
  • Chapter 5: Social Technologies and the Digital Commons:担当,金(7/7)
  • Chapter 6: ALBA Architecture as Proposal for OSS Collaborative Science:担当,李(6/2)
  • Chapter 7: Evaluating the Potential of Free and Open Source Software in the Developing World:担当,郭(5/19)
  • Chapter 8: Open Source Software: A Developing Country View:担当,林(5/19)
  • Chapter 9: The Social and Economical Impact of OSS in Developing Countries:担当,金(5/26)
  • Chapter 13: A Model for the Successful Migration to Desktop OSS:担当,飯尾(6/16)
  • Chapter 15: Open Source Software: Strengths and Weaknesses:担当,林(6/2, 9)
  • Chapter 16: Open Source Software Evaluation:担当,郭(6/30)

「情報システム設計」(中央大学,2014年前期)

講義の目的と到達目標

情報システムの設計基礎を学ぶ.情報システムとは何か,その基礎的な概念を学び,情報システムの設計方法を習得することを目的とする.

講義の内容

様々な情報システムの特徴と応用について学び,その仕組みと構造を理解して,いかにして設計するのかを研究する.具体的には,意味論とソフトウェア工学における要求定義,設計,開発,運用,評価に関する理論と技術について習得する.

講義計画・資料

  1. 情報システムとは何か
    • そもそも情報システムとは何かについての定義から始める.情報を処理するシステムなのか,情報を管理するシステムなのか,情報を扱うシステムについての様々な特徴を議論し,情報システムに対する大まかなイメージを理解する.
  2. 情報システムのモデル・扱い方
    • 情報システムを取り扱う際のモデルについて解説する.設計,開発,運用,保守,評価といった様々なフェーズでどのような人々が情報システムに関わるかについて解説する.
  3. 開発モデルと設計技法
    • 情報システムを開発するやり方について解説する.ウォーターフォールモデルやスパイラルモデルといった開発の方法と,アジャイル開発と呼ばれる開発の方法など様々な設計開発技法を理解する.
  4. 情報システムとアルゴリズム
    • 情報システムを設計する上で必須の概念であるアルゴリズムについて理解する.アルゴリズムの代表例としてソートのアルゴリズムを例に挙げ,アルゴリズムの良し悪しでシステムの性能が左右されることについて解説する.
  5. アルゴリズムとデータ構造(1)
    • 処理を効率的に実現するには,よいアルゴリズムを選ぶだけでなく,よいデータ構造を活用することも重要である.よいアルゴリズムを実装するためのデータ構造について,理解する. (配列,スタック,キューなど)
  6. アルゴリズムとデータ構造(2)
    • データ構造についての理解を深める(リスト,ツリー,ハッシュテーブルなど)
  7. 要求定義
    • システム設計の起点となる要求定義について理解し,適切かつニーズにマッチしたシステムを設計するためのポイントを習得する.
  8. 要求定義(演習)
    • 要求定義に関する作業を体験し,要求定義の難しさ,効果的な要求定義の行い方などについてのポイントを習得する.
  9. 演習の発表/構造化設計
    • 前半はグループ演習の成果を各グループごとに発表する.後半は,大規模なシステム設計・開発で必須となる構造化の考え方について学び,構造化設計の重要性とその効果について理解する.
  10. 構造化プログラミングとオブジェクト指向
    • 現代的プログラミングの基盤である構造化プログラミングの考え方と,そこからさらに発展したオブジェクト指向に関する基本的な考え方について理解する.
  11. オブジェクト指向の基礎
    • 構造化プログラミングからオブジェクト指向に至る経緯を踏まえて,オブジェクト指向の全体像について理解する.
  12. 図解の方法(UMLによる設計仕様やフローチャートによる記述)
    • システム設計で各種の関係や処理の流れ,ユーザの関わり方や機能項目の列挙など,近年のシステム設計・開発では必須の手法であるUMLによる記述の概要を理解する. また,情報システムの処理手順やアルゴリズムを図解して示す方法として最も基礎的な手法であるフローチャートについて理解する.
  13. 情報システムのドキュメンテーション
    • 情報システム設計・開発におけるドキュメンテーションの意味を解説し,ドキュメント保守の重要性を理解する.また,ドキュメントの自動設計など様々な工夫が成されている状況を紹介する.
  14. 期末試験

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,試験,小テストなどの状況を勘案して評価する.

「社会情報学特講VI」(中央大学大学院,2014年通期)

講義の目的と到達目標

情報社会の基礎を成す情報システムについての理解を深め,とくに人間との関わりや生活における情報システムの意義,人間とシステムに関するインタフェースのあり方について研究する.

講義の内容

情報システムで取り扱われる情報の構成とその取り扱い方について学ぶ. 現在の情報社会における大量の情報がシステムにおいてどのように取り扱われるか, またシステムを操作する人間が情報システムにどのように関わるべきか,情報システムの内面と外面,両側面からのアプローチとその応用について考える.
  1. 第1回(4/16)イントロダクション
  2. 第2回(4/23)UNIXの基礎(1)
  3. 第3回(4/30)UNIXの基礎(2)
  4. 第4回(5/7)UNIXの基礎(3)
  5. 第5回(5/14)UNIXの基礎(4)
  6. 第6回(5/21)UXを考える(1)
  7. 第7回(5/28)UXを考える(2)
  8. 第8回(6/4)組織的ICTマネジメント(1)
  9. 第9回(6/11)組織的ICTマネジメント(2),講義資料は前回の資料を使います.
  10. 第10回(6/18)CMSを用いた情報発信(1)
  11. 第11回(7/2)CMSを用いた情報発信(2),講義資料は前回の資料を使います.
  12. 第12回(7/9)オープンデータ
  13. 第13回(7/16)ビデオデータベース問題を考える
  14. 第14回(7/23)サーバの運用とクラウドサービスの活用

講義計画

講義では,以下のテーマを取り上げるが,以下に限らず様々なテーマで講義と演習を行う.

  1. 大量データ分析
  2. ビッグデータ
  3. 情報の活用
  4. 様々な分析手法
  5. 検索とインデクシング
  6. テキストマイニング
  7. 情報システムのあり方
  8. HCDとユーザビリティ
  9. UML
  10. Semantic Web
  11. オープンソースソフトウェア
  12. オープンデータ
  13. オープン標準のあり方
  14. データベース
  15. XML

成績評価

出席,議論へ参加,レポート等を総合的に評価する.

「社会情報学基礎演習(1)A」(中央大学,2014年度前期)

講義の目的と到達目標

記録情報学の専門的基礎を学ぶ.

講義の内容

記録情報学では,「理論形成」とそれを実践できる「情報技術」が重要である.ただし,無味乾燥な技術ではなく,哲学,論理学,歴史,文学,言語学,意味論,数学,心理学,社会学など人文社会科学やリベラルアーツに基づくものであり,なによりも,人間の情報・知識の表現と獲得,情報の分類学を対象とする.

講義計画・資料

  1. オリエンテーション - 記録・情報・知識の世界
    • 講義の進め方を説明するとともに,本講義が対象とする範囲,全体の流れについて説明する.
  2. 主題と記録,その形式
    • 記録情報学とコンピュータシステムの関わりについて概観し,主題分析など必要な分析手法の概要について解説する.新入生英語一斉試験のスコアレポートを返却します.欠席しないように!
  3. 情報の構造
    • 構造を持つ情報とは何か,情報の構造はどのように表されるか,またソフトウェアでどのように扱うかについて解説する.
  4. 構造を持つ情報の作成
    • 文書を構造化して効率的に作成する手法と,マインドマップによる構造化情報の作成について解説する.
  5. タクソノミーとメタデータ
    • 情報を分類する概念であるタクソノミーと,データの整理に利用されるデータとしての「メタデータ」について理解する.
  6. インデックスと検索
    • 分類した情報にアクセスするためのインデックスの仕組み,および,インデックスを利用して効率的に情報にアクセスするための検索の仕組みについて理解する.
  7. コンピュータの基礎
    • 現代的な記録情報学を支える情報システムの基礎となるコンピュータの基本的構造とプログラム言語について理解する.
  8. 情報システム
    • コンピュータの動作原理を踏まえたうえで,情報システム(コンピュータ)と記録情報学との関わりについて整理する.
  9. オープンソースソフトウェア
    • 現代の情報システムで主要なパーツを構成するオープンソースソフトウェアとは何か,その概要を解説する.
  10. オープンソースソフトウェア(続き)
    • 必要なソフトウェアの探し方,ソフトウェアの入手方法などについて理解する.
  11. レポート課題の提示と作成手順の説明
    • これまでの講義を踏まえて,レポートの課題およびレポートで報告すべき作業の手順について説明する.
  12. 発表と討議(1)
    • 各自がまとめた内容を発表し,講義受講者でその内容について議論する.
  13. 発表と討議(2)
    • 各自がまとめた内容を発表し,講義受講者でその内容について議論する.
  14. ラップアップ
    • 全体のまとめを行う.

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

期末に作成されたレポートで評価する.ただし,出席状況や授業中に行う課題の達成状況などの結果を加味する.

「社会情報学演習(4)(9)」(中央大学,2014年通期)

講義の目的と到達目標

社会情報学・図書館情報学の文脈で各自がテーマを設定し,教員の指導を仰ぎつつ研究を進める.

講義の内容

本ゼミでは,情報社会を形作る消費者・一般市民・エンドユーザに焦点をあてた研究を推奨する. 旧来のマスメディアでは,情報は一方的に与えられるものであった. 現在は,ブログやソーシャルメディアを介して様々な情報が爆発的に生み出されては消費されている. そのような社会において,情報を生み出し,かつ消費する主役である消費者や市民による情報行動には,大企業も注目している. 具体的には,情報を消費者にどう見せることが望ましいか,情報に対するインタフェースはどうあるべきか,消費者・市民が生み出す情報をどう解釈するか,膨大な情報を処理するソフトウェアをどう使いこなすか,といったテーマを掘り下げていきたい. キーワードとしては,CGM,SNS,ビッグデータ,オープンデータ,オープンソースソフトウェア,ヒューマンインタフェース,ユーザビリティなどがある. ただし,掘り下げるテーマはこれに限るものではない. 積極的な学生の参加を期待する.

講義計画・資料

※ 本年度,ゼミ資料はDropboxにてメンバのみ共有とします.
  1. オリエンテーション,ゼミの進め方など
  2. 研究紹介(1)
  3. 研究紹介(2)
  4. 研究テーマの選択に必要な準備
  5. 研究テーマの選択に必要な準備(2)
  6. 研究テーマの選択に必要な準備(3)
  7. 特別講演(1)
  8. 研究の進め方
  9. 研究計画を立てる
  10. 研究計画を立てる(2)
  11. 関連文献の調査
  12. 関連文献の調査(2)
  13. 関連文献の調査(3)/ 前期のまとめ
  14. 研究の中間発表(夏合宿)
  15. 話題提供
  16. 関連資料紹介
  17. 情報システムの操作事例
  18. データ処理事例
  19. 研究の進捗状況報告(1)
  20. 研究の進捗状況報告(2)・先行研究の探し方
  21. 論文の書き方,まとめ方(1)
  22. 論文の書き方,まとめ方(2)
  23. 研究の公表,対外発表とは.
  24. 特別講演(2)[公開ゼミ]
  25. 研究の進捗に対する議論 [公開ゼミ]
  26. 研究の進捗状況報告(3)
  27. 研究の進捗状況報告(4)
  28. 学年末報告
  29. 最終報告に対する議論
  30. 全体のまとめ

成績評価

出席,議論へ参加,レポート,最終プレゼンテーション,ゼミ論等を総合的に評価する.

「ネットワーク技術(1)」(中央大学,2014年前期)

講義の目的と到達目標

主にインターネット技術の基本技術について学び実習を行う.

講義の内容

インターネットの基礎から応用まで.ネットワーク技術を習得するために,最初にUNIXを理解する.そして,その基本言語であるC, Shell Script, Perlなど学び,次にプロトコルの実際について実習する.

講義計画・資料

  1. ネットワークとは
    • コンピュータネットワークとは何か,ネットワークでできることを考える.コンピュータネットワークの構成要素,OSIの7層モデルなど,ネットワークの基本的な事項について解説する.
  2. LANとインターネット
    • ネットワーク通信におけるデータリンク層のプロトコルとしてのLAN通信の仕組みと特徴について理解する.またインターネットに関して,通信の形態と通信プロトコルの種類,その位置づけと特徴,ネットワークシステムにおける意義について解説する.
  3. プロトコルとアドレス(1)
    • ネットワーク上で行われる様々な通信の仕組み,プロトコルの概要を解説する.さらに,ネットワーク上のノードを特定するアドレスの概要について解説する.
  4. プロトコルとアドレス(2)
    • ネットワーク上で行われる様々な通信の仕組み,とくにその基盤をなすTCP/IP通信について紹介する.
  5. ネットワークのソフトウェア(1)
    • コンピュータネットワーク上で様々なサービスを提供するためのインフラ,ミドルウェア,アプリケーション等,コンピュータネットワークに関連した様々なソフトウェアを紹介する(低レベルプロトコルの補足とDNSなど)
  6. ネットワークのソフトウェア(2)
    • コンピュータネットワーク上で様々なサービスを提供するためのインフラ,ミドルウェア,アプリケーション等,コンピュータネットワークに関連した様々なソフトウェアを紹介する(WWW,メール,ファイル転送など)
  7. UNIXの基礎
    • ネットワークサービスを提供するコンピュータとして現在標準的な位置を占めているUNIXについて,その歴史を振り返りつつ,使い方や,UNIXの考え方について解説する.
  8. シェル操作
    • UNIXを操作するシェルの仕組みと,Unixを操作するために必要な最低限の知識,および,対話的操作による効率的なシェル操作などについて解説する.[注意:PC教室で実施します]
  9. 並列・並行処理
    • UNIXにおけるマルチユーザー,マルチタスクの仕組みと,その原理,シングルユーザ・シングルタスクに対する優位性などについて解説する.また,サーバの動作を理解するために必要な概念として,マルチプロセッシング,並列処理の基礎について紹介する.また,最近のコンピュータでは当たり前の技術となったマルチコア構成についても触れる.
  10. クライアント・サーバ,および,クラウドコンピューティング
    • 多現在のコンピュータネットワーク利用の標準的な形態であるクライアント・サーバの考え方について紹介する.またWebアプリケーションのような汎用クライアントに移ってきたこれまでの経緯や歴史についても紹介する.さらに,クラウドコンピューティングといった最新の情報についても紹介する.
  11. ネットワークプログラミング
    • コンピュータネットワークを構成するネットワークプログラミングの基本構造を理解する.クライアントとサーバがどのように動作するか,通信がどのように行われるのかといった簡単な概念を習得する.
  12. ネットワークプログラミング(続き)
    • コンピュータネットワークを構成するネットワークプログラミングの基本構造を理解する.クライアントとサーバがどのように動作するか,通信がどのように行われるのかといった簡単な概念を習得する.
    • 講義資料は第11回の続きを使います
  13. 仮想端末とプログラミング
    • サーバ上でプログラミングを実施するために仮想端末からログインしてプログラムを開発する方法について解説する.
  14. ネットワーク基礎のまとめ
    • 本講義の全体をラップアップし,コンピュータネットワークの概要に関するポイントの確認と最新情報の提供等を行う.
  15. 期末試験

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.なお今年度は特別に教科書は指定しないが,ネットワークに関する各種の解説書を参考書として参照すること.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,試験,小テストなどの状況を勘案して評価する.

「オープンソース・ソフトウェア」(拓殖大学,2014年前期)

講義の目的と到達目標

オープンソースソフトウェア(Open Source Software)とは何か,その基礎的な知識と体系の習得に加え,具体的なOSS活用の実体を理解することで実際のIT利活用場面におけるOSS活用力を身につける.OSSを活用する際の着眼点や発想力を養うきっかけを生み出すことが本講義の主たる目的である.

講義の内容

まず,OSSの経緯および文化的な側面について触れる.さらにOSSの開発手法とビジネスモデル,オープンソース・コミュニティといった内容を扱う.後半ではOSSの活用事例について触れ,日本国内やアジアのオープンソース関連活動といった社会的内容についても紹介する.

講義計画・資料

  1. オープンソース・ソフトウェアとは
    • 講義のイントロダクションに加え,オープンソース・ソフトウェアが必要な存在となっていることの概略的背景と講義の目的に関する事項について解説する.
  2. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(1)
    • 商業活動の思想とオープンソース・ソフトウェアの思想の比較やその背景と経緯について解説し,現在までの商業活動の思想,フリーソフトウェアの背景と経緯等について解説する.
  3. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(2)
    • (1)に続き,フリーソフトウェアからオープンソース・ソフトウェアへのムーブメント,ハッカーの思想等について解説する.
  4. オープンソース・ソフトウェアの経緯および文化的な側面(3)
    • ライセンスとは何か,その考え方について説明し,オープンソース・ソフトウェアのライセンスや具体的なライセンス事例について解説する.
  5. オープンソース・ソフトウェアの特徴(1)
    • オープンソース・ソフトウェアでコスト削減は実現できるのか,ベンダロックインとは何か,オープンソース・ソフトウェアでロックインを回避できるのか等,オープンソース・ソフトウェアの特徴について解説する.
  6. オープンソース・ソフトウェアの特徴(2)
    • (1)に続き,オープンソース・ソフトウェアの性能は十分なのか,国際化,教育的利用等,オープンソース・ソフトウェアの特徴について解説する.
  7. オープンソース・ソフトウェアの種類
    • オープンソース・ソフトウェアの適用領域,デスクトップ用途のソフトウェア,フロントエンドシステム用途,バックエンド・システム用途のソフトウェア,組み込み用途のソフトウェアに関する事項について解説する.
  8. オープンソース・ソフトウェアの開発手法とビジネスモデル
    • オープンソース・ソフトウェアの原動力であるコミュニティやその開発手法,ビジネスモデルについて解説し,コミュニティやオープンソース・ソフトウェアを取り巻くビジネスモデルに関する事項について解説する.
  9. オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネス(1)
    • オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネスの関係,オープンソース・ソフトウェアによる Web サービスに関する事項について解説する.
  10. オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネス(2)
    • オープンソース・ソフトウェアと商業ビジネスの関係とその主なビジネス形態について解説し,商用ソフトウェアや組み込み機器との関係に関する事項について解説する.
  11. オープンソース・ソフトウェアの活用シーン
    • オープンソース・ソフトウェアの主な活用シーンを取り上げ,クラウドサービス,大学業務システム,組み込み機器,Webシステム等における活用例に関する事項について解説する.(6/30補講)
  12. オープンソース・ソフトウェアの課題
    • オープンソース・ソフトウェアが抱える課題,人材や保証の不足,法的リスクといった問題点について,および,問題をややこしくしている多様性といった概念について解説する.
  13. オープンソース・ソフトウェアへの関わり方
    • オープンソース・ソフトウェアに影響を与えている各推進団体等の役割や具体的な関与の方法論を解説し,各推進団体/グループの役割,オープンソース・コミュニティとの関わり方に関する事項について解説する.
  14. 総まとめ(期末レポート作成)
    • 講義全体のまとめとともにオープンソース・ソフトウェアの今後の発展に関する展望に関する事項について解説する.

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学による講義を中心に実施するが,関連するトピックに関する議論を挟み,自由な意見交換,積極的な議論を期待する.

成績評価

出席・授業態度とレポートをそれぞれ50%で判断し、評価する。

2014年2月13日木曜日

OSS研究動向セミナー

3月1日(土) の13:00~14:45に,『OSS研究動向セミナー』を開催します. 国内外でOSS関連研究を進める研究者による発表が行われます.場所は,明星大学28号館4F,405教室です.ご興味のある方のご参加をお待ちしています.

概要

オープンソースソフトウェア(OSS)をめぐる研究は,情報工学,コンピュータ科学,ソフトウェア工学といったエンジニアリング領域だけでなく,社会学や経済学,法学など様々な学問領域で進められています.コミュニティの運用やOSSビジネスを進めるうえでも,これらの学問的アプローチが参考になるケースもあるでしょう.本セミナーでは,国内でOSS関連研究を進める研究者による発表を行います.

登壇者と発表概要

八塚駿次郎(株式会社オープンソース活用研究所 取締役)
【タイトル】 オープンソースビジネスの海外研究事例紹介
【概要】 オープンソースソフトウェアの実用化に向けたビジネスモデルおよび,それを支えるシステム開発方法論について,海外での研究事例を紹介し,今後のオープンソースに関連する研究活動の道筋を示します.

飯尾淳(中央大学)
【タイトル】FLOSS Story Project in Japan
【概要】日本におけるオープンソースコミュニティや企業による利用,政府による普及推進支援策など,OSSの誕生から普及にかけての歴史をまとめる研究プロジェクトを紹介します.

丹生晃隆・野田哲夫(島根大学 Ruby・OSSプロジェクトセンター)
【タイトル】日本のIT企業におけるOSSの活用・開発貢献に関する研究
【概要】2012年度と2013年度に日本IT企業に対して行った「OSS活用実態調査」結果を踏まえて,OSS活用と開発貢献の関係,OSS活用と開発貢献が企業経営に与える効果の分析結果について報告します.

小林慎治(京都大学EHR共同研究講座)
【タイトル】国内外における医療分野でのオープンソースソフトウェア活用
【概要】医療分野でのオープンソースソフトウェア活用については,国内外でさまざまな取り組みがなされています.今回は海外及び日本での事例をもとに,現在抱えている問題点と今後の展望について概説を試みます.

李尚黙(韓国・徳成女子大学)
韓国におけるOSS関連研究動向について