2021年1月28日木曜日

自分自身をブロックしようとしてみた

というわけで,先日の続きです.Twitterいじってたら自分自身をブロックするダイアログが出てきた!どうするどうなる?というお話.

捨てアカ作って試してみるべきなんじゃないか,という指摘を頂いたので,試してみた.



 …… まあ,そうだよね.仕様のバグかどうかビミョーなところだが,より丁寧に作るなら,そもそもダイアログ出ないようにすべきなんじゃないかな.



2021年1月27日水曜日

自分自身をブロックしたらどうなる?

 ふだんTwitterはあまり使っていないのだけれどちょっと面白い話題があったので投稿する作業をしていたら,操作を誤って次の図のような状況に陥った.はてさて,これ,どういうこと?


上の「いまどうしてる?」という部分からわかるように,このアカウントは私のアカウント,@iiojun の画面である.その状況で,「@iiojun さんをブロックしますか?」というダイアログが出現.はてさて,この赤いボタン,「ブロック」を押してしまうと,どうなってしまうんだろう?

なぜこんな状況に?

とりあえずキャンセルして,この状況からは脱したが,今度は,なぜこんな状況が起きてしまったのかに興味が移った.はてさて,どうしてこんなダイアログが出てきてしまったのか.

冒頭で「ふだんはあまり使っていない」と言い訳したように,とくにTwitterのヘビーユーザーというわけではないが,ROMというほどでもない.しかし,こんな状況には初めて遭遇した.他のWebアプリのご多分に漏れず,Twitterもしばしばユーザインタフェースを変更するので,操作方法に習熟しているというわけでもないが,しかし,普通に操作していたらこんな画面は出てこないはず.

原因はキーボードショートカット

いろいろ調べていくうちに,キーボードショートカットのせいじゃないか?ということがわかった.「x」キーが,「そのアカウントをブロックする」にアサインされているとのこと.

投稿にフォーカスが当たっている状態ではないとキーボードショートカットも受け付けないようで,「x」キーを押せば必ずこれが出てくるということでもないので,なかなか再現させることが難しい.簡単に再現するには,まず,「いまどうしてる?」に入力させるようフォーカスを移動させて,そこからタブキーを何度も押していくと,当該項目にフォーカスを移すことができるので,その時点で「x」キーを押せば,この状況を再現することができる.

さてどうなる?

では,この状況で赤いボタン,「ブロックする」を押してしまうと,どうなってしまうのだろう?自分自身をブロックする?はたしてできるのか?それともエラーになるのか?にっちもさっちもいかない状況になると嫌なので試していないのだが,誰か,勇気あるチャレンジャー,試してみませんか?(捨て垢作って試してみればいいのか…… 時間ができたらやってみようかな?)

2021年1月21日木曜日

オンライン会議の効果的なファシリテーションとは

この1年,オンラインで会議をする機会がずいぶんと増えた.オンライン会議にただ参加するほうは気楽だが,なかには議長役を仰せつかることもあり,そのような立場でオンライン会議につなぐのはずいぶんと気をつかう.

総意の確認は?

さすがにオンライン講義と異なり大人の会議,とくに皆が真剣に議論するような会議では,参加者は顔出しで参加することが多いだろう.翻ってみれば,顔出ししない参加者の多い会議は(言葉は悪いが)員数合わせの会議とみられても致し方がない気がする.会議の真剣度合いに関して「顔出し率」という新しい指標ができたと考えると,不謹慎ながら,少し面白い.

さてそのような会議は置いておくとして,真剣に議論する会議であっても,ノンバーバルコミュニケーションのチャネルが断絶されているオンラインコミュニケーションでは,皆の真意を確認することが難しく,オンライン会議の運営はなかなか工夫が求められる.

遠慮せず議事を進める能力

たとえば,議長が「ではこの件はこれこれこういう結論でよいですか?」と尋ねたとする.会議室での会議であれば,うんうんと頷いている参加者の様子を見渡せばそれでOKで,「はい皆様の了承を確認しました.次の議題へいきましょう」とできる.しかし,オンラインだと,なかなかそういうわけにもいかない.顔出ししてくれていればそれでも順次画面を確認していくことでなんとかなるが,資料を画面共有していたりすると,参加者の顔も一度に見渡せるのは少人数に限られるので,順繰りに確認していかなければならないということになる.

畢竟,「異論ありましたらどうぞ,なければ認めていただいたものとします」というような運営方法になる.しかし,そのような強引な運営方法にやや抵抗を感じるのは否めない.オンライン会議のファシリテーションが得意かどうかは,そのへんを強引に進められる勇気を持てるかどうかにもよりそうかなと考えるのは,考えすぎだろうか.

いずれしても,対面の会議とオンライン会議では,求められるファシリテーション能力も異なるスキルとなりそうだ.





2021年1月11日月曜日

オンライン試験の工夫

オンラインで試験をどう実施するか. なかなか頭の痛い話題である.前期は各大学でそれぞれの先生方が様々な工夫をこらしてやっていたようだったが,コレで完璧というような解は報告されなかったように思う.

幸にして,今学期,私は演習科目とプログラミングの講義のみ担当しているため,試験については悩む必要がなかったのだが,それでも,成績評価とは別にプログラミングの講義では試験相当の実力テストをしてみようということになった(成績は,最終的にプログラム作品の提出を求めており,それで評価する約束になっている).

さて,オンラインで試験をどう実施しようか?と考えた末に,全部で60問という大量の小問にどれだけ対応できるかを問うことにした.ネットを参照することは問題なし,というかどんどん調べなさいというスタンスをとる.チートではなく,どうせ実際にプログラミングするときはネットで調べながらやるのだから,かえってそのほうが能力を測ることになるだろうという判断である.いまの時代,全て頭のなかにあることを求める必要はありやなしや?

もちろん,基本的なところをいちいち調べながらやっていたら時間がいくらあっても足りないので,基本的なスキルがきちんと身についている学生であれば,検索に頼らずとも解答できるはず.そしてそれでなければ最後まで到達できないという問題数と時間設定である.

実際に自分でテストしてみたところ,100分の時間内に全問解答するのはなかなかしんどくて,出題者でありながらギリギリという状況だった.学生だとどこまで到達できるだろうか.まあ,力試しとしてはこんなものかな.

2021年1月9日土曜日

次に来るコミュニケーションツールは何だ?

TwitterもFacebookも,登場から10年以上たちすっかり日常の一部になった.2ちゃんねるは5ちゃんねるになり,当時の勢いはもうないように感じる.mixiはすっかりゲーム会社になってしまった.Twitterが規制しまくるのでParlerという似たようなツールに移行している人々が多いなんてニュースも聞く.次に来るコミュニケーションツールは,なんだろう?

そんな話題で議論する企画を,FITのイベント企画で立てようと考えている.打診しようとしている講演者は,FLAPTALKというアプリを運営している方と,ネット炎上の研究者,あともう一人二人,違った観点からの有識者がいいと考えているが,どんな立場の人をお呼びすればよいだろうか.

FLAPTALK

ところで,このFLAPTALKというアプリ,最近,ひょんなことから知って使い始めたのだが,独り言をつぶやいて楽しむツールとしては,なかなかよくできている.いまやTwitterはイデオロギーのぶつけ合いというか,殺伐とした,かつての2ちゃんねるのような,気軽なコミュニケーションの「よくない面」が前面に出すぎてしまい,少し距離を置きたくなるツールになってしまった印象がある(個人の印象ではあるが……)

FLAPTALKは「いいね」ではなく「共感」をキーワードとする.単なる言葉の言い換えとはいえ,共感には優しいイメージがある.そして「共感」したら,そのコメントに対してフィードバックコメントを送れるが,それで終わり.そこから終わりのない議論が果てしなく続くという不毛な時間を費やすこともない.

お互いのコメントに対して相互に共感が増えると,どんどんとその距離が近づいてきて,最後はプロフィールの閲覧やメッセージのやりとりができるようになるという仕組みも面白い.

Twitterに疲れた皆さんは,ぜひ,試してみてはいかがだろうか.https://flaptalk.app/ をお試しあれ.



2021年1月7日木曜日

オブジェクト,クラス,インスタンスの関係

オブジェクト指向の用語はなかなか難しい.オブジェクトとインスタンスの違い,オブジェクトとクラスの関係がよく分からない,という議論が生じたので,ここで整理しておこう.

そもそも「オブジェクト」という言葉は抽象的な概念ではあるが,メモリ上にある何らかのデータのことと考えるのがいちばんしっくりくる.オブジェクト指向言語の場合は,そこに何らかのメソッドが紐付けられていることになる(Cで実装するなら,関数ポインタのテーブルが組み込まれてると考えると,イメージしやすいかな?)

クラスとインスタンスについては,「たい焼きの型がクラスで,そこから生産されるたい焼きがインスタンスだ」と説明できる.ひとつひとつの実体のことはオブジェクトと呼んでもよくて,クラスとの関係性で語るときには「インスタンス」という言葉を使う,という感じか.クラスオブジェクトなる概念が少し話をややこしくしている.この例でいえばクラスオブジェクト的なものは「たい焼きの型そのもの」のことだろう.

クラスを表すオブジェクト

「クラスオブジェクト」的なモノは何かについては,Rubyでの説明が分かりやすいのではないだろうか.

まず,Hogeというクラスを定義している.Hogeは new されて生成され,変数 fugaに代入される(というか,たぶんメモリ上のどこかに生成されて,そこへの参照が代入されている)モノが「オブジェクト」に相当する(Hogeのインスタンスとも表現できる).

fugaのクラスは何か?と問えば(fuga.class),Hogeである.Rubyは全てのモノが「オブジェクト」だから,その指しているものもオブジェクトなので,これがクラスのオブジェクトということになるわけだ.

Hogeのクラスは何か?と問えば(fuga.class.class),Classだそうな.すなわち,クラスオブジェクトのクラスはClassなんだって.そしてその親クラスはObjectだとのこと.

オブジェクト,キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

実はその実体は何かといえば,クラスを表すオブジェクトも,メモリ上に確保されているデータである.繰り返しになるが,クラスとインスタンスは,雛形と実体と捉えればオーケー.オブジェクトはメモリ上の何か,と捉えれば,すっきり理解できるはず.

追記:

当初,クラスオブジェクトについて「ショウケースに飾ってある鯛焼きの食品サンプル?のこと.ちょっと違うかなあ.」と記述していたが,たい焼きの型そのものがオブジェクトであるという指摘を頂いた.たしかにそのとおり,というわけで,本文を修正した.

表現が難しいのは,クラスという「概念」はオブジェクトではないということだ.したがって,「クラス = オブジェクト」という表現は,受け入れがたい.クラスを表現するデータをオブジェクトと呼ぶということと,概念をオブジェクトと呼ぶということの区別,そこは重要なポイントであろう.

2021年1月5日火曜日

それはいつ見られたのか?2

以前,「それはいつ見られたのか?」という記事を投稿した.その記事では「オンデマンド動画コンテンツが何時に観られたか?というところに着目して分析してみたが,今回は,少し違った観点から議論してみることにしたい.

反転学習のための教材

オンライン講義化の功罪,功のひとつとして講義の動画コンテンツが溜まったという点が挙げられる.予習教材として利用できるので,反転学習を実現しやすくなったことは素直に喜びたい.

まあ,出来不出来はいろいろあろうが「観せるために作った」動画が溜まったので,これならちゃんとした反転学習にできるだろうと,実践してみた.結果として,悪くないんじゃないか?という感触は得ているが,はたして,ではその動画はいつ観られているんだろう?というところは少し気になるところではある.

その動画はいつ観られたか?

次のグラフは,その動画コンテンツがいつ観られたかを集計したものである.反転学習ということで,基本的に,その回の授業が終わったら次週のコンテンツを公開する,という原則で予習用の動画を公開したが,公開時刻はバラバラではあったので,グラフは「最も早いアクセスからの時間差分」を集計することとした.とはいえ,目ざとい学生は公開してすぐにアクセスするので,それほど誤差はないものと考えられる.

だいたい1週間前に公開しているので,最初のアクセスから1週間後,グラフに赤線で引いたあたりが授業時間に相当する.多くの学生が,直前に閲覧している状況がわかる.オレンジ色は2週間後であり,課題提出の締切に近い.後半に緩やかな山があるのは,課題を処理しようとしてアクセスしなおしている状況が表れているものと考えられる.