2021年11月30日火曜日

11月下旬の話題まとめ

11月21日

日本シリーズ

日本シリーズが始まりました.当然,Twitterではプロ野球の話題は大きなクラスタを作るほどの人気です.第1戦は,オリックスが勝ったようですね.

競馬

そして土曜日,週末ですから競馬のクラスタができています.東京と阪神のクラスタが一体化してこれまた大きなクラスタになっています.東京3Rと阪神3Rが結ばれているんですけど,これ,なんでだろう?(あーなるほど.東京3Rは〇〇〇〇で,阪神3Rは□□□□で,みたいな予想ツイーヨが多いっていうことかな)

NPC宣言

二つの大きなクラスタ以外にはあまり目立った話題クラスタはなく,三つ目をどれにしようか悩みましたが,ゲームの話題です.高杉晋作のキャラクターがNPC宣言ということらしいのですが,NPC宣言ってなに?よくわかりません.調べたら,Non Player Characterの略語ということのようですが.

11月22日

マイルCS

競馬です.マイルチャンピオンカップ,GIレースですね.グランアレグリアが勝ちました.「GIはルメールを買え」で,つまらない.ルメール騎手はこれで1500勝だそうです.もっと万馬券的な荒れる競争のほうが面白いのになー

日本シリーズ第2戦

第2戦はヤクルトが取りました.ピッチャーの高橋選手が完封勝利だそうです.競馬も荒れたほうが面白いけれど,野球も乱打戦が面白い.完封は,まあ,すごいことではありますけどね.

プリキュア

そしてニチアサです.今回はプリキュアでした.Twitterとニチアサは大きなお友達に支えられています.

11月23日

雨の月曜日

昨日は日中,雨が多少止んでいたようですが,朝晩,雨でした.ただでさえブルーマンデー.憂鬱な月曜日なのに雨で始まるのはいただけません.気持ちもダダ下がりです.今日は皆さん祝日なので,気分変えていきましょう.

木下富美子都議

お騒がせ都議会議員です.まあ,因果を含められたんでしょうな.免許停止期間中に7回も無免許運転して事故起こすなんてのは,まあ,ちょいと問題あり,とはいえ,スケープゴート感も否めません.巨悪を叩かんといけませんよ?

国民栄誉賞

大谷翔平に国民栄誉賞を与えようという姑息な政府に対して彼がバッサリと断ったという痛快なニュースです.イチローなんかも断ってたよね.偉いな.さすが,本物は違う.それにしても「大谷翔平が」ってのと「立ちション」ていうトレンドを並べるのはいかがなものか.立ちションというのは,福本豊が「そんなもん貰ったら立ちションできないのでお断りします」と断ったというエピソードですね.

11月24日

日本シリーズ第3戦

日本シリーズ第3戦はヤクルトが勝利しました.シーソーゲームで面白かったようですね.第3戦をとったチームが優勝する確率が8割を超えているんだそうですが,ヤクルトが優勝するのでしょうか?(まあ,ゆるゆると応援しているというレベルなので,ヤクルトが優勝してもしなくてもどうでもいいけれど……)

家庭用ゲーム機

「あなたを家庭用ゲーム機に例えたら」という診断系がバズっていたようです.診断系のトレンドが形成する話題クラスタは,密結合になるのですぐにわかります.

パペトーーク

アメトーークのパロディ番組をNHKが放送したようで,ハッチポッチステーションの登場人物が次々と出てくるパペトーークという番組が話題になっていました.グッチ裕三さん,もう69歳なんですって?びっくり

11月25日

日本シリーズ第4戦

日本シリーズ第4戦,ヤクルトが王手をかけたようです.このまま勢いに乗ってヤクルト優勝?はてさて,どうなりますでしょうか.熱狂的なファンということではないけれども近くの球団ということで,私も少しゾワゾワしてきました.

中3男子

中学3年生の男の子が同級生を刺して殺してしまったという痛ましい事件がありました.何があったかはわかりませんが,私の通っていた長野市内の中学校もかなり荒れていたので,まかりまちがったら似たようなトラブルが発生していたかもしれません.

次の相棒

右京さんの「相棒」を7年間つとめていた反町隆史が相棒を卒業するということが発表されたようです.次の相棒は誰だ?ということで話題になっていました.それにしても「相棒」って長いこと続いているシリーズですなあ.

11月26日

日本シリーズ第5戦

今年の日本シリーズは面白いようですね.第5戦はオリックスが勝ちました.逆転さよなら勝ちだそうです.見てたら面白いゲームだったんでしょうね.さてこれで勝敗はヤクルトが3勝2敗,どうなるでしょう?

中学生刺殺事件

中学生が同級生を刺し殺してしまった事件の話題が続いています.なんとも痛ましい事件です.何があったのでしょうか.凶器の包丁はインターネットで購入したとか,よけいな情報はどうでもいいんだけれど.

流星隊

流星隊という音楽ユニット?あんさんぶるスターズ!!というものらしいんですけれど,なんでしょう?アニメ?ゲーム?よくわからないけれど,ネットでは人気があるようです.

11月27日

南ア変異株

なんかもう変異株とか聞き飽きた感がありますね.TVでは欧米で猛威を振るっています!とやかましくニュースで恐怖を煽り立てている一方で,台湾では沈静化しています!というニュースは流れない不思議.日本の今後も第六波など来ずに台湾みたいな状態が続くと考えたっておかしくないのにね(どっちも在り得る).

ホロライブ

VTuberだそうです.ホロライブ6期生とのこと.おじさんにはわからない世界.けっこう大きな話題クラスタを作っていました.この手のコンテンツを支持する層がTwitterには一定数存在しているということでしょう.

もてないランキング

そしておなじみ診断メーカーです.「異性にもてない原因ランキング」でした.楽しいのか?こんなランキング.

11月28日

ヤクルト優勝

ごっついクラスタができていました.日本シリーズ,ヤクルトが制したようです.ヤクルトスワローズ,おめでとうございます.

競馬

そして週末なので競馬です.東京と阪神,京都もあったのかな?「阪神二軍の本拠地決定」というのはこれはプロ野球の阪神ですね.たまにこういう間違いが紛れ込むのもご愛嬌ということで許してください.

シンデレラ10周年

そしてシンデレラ10周年千葉公演というのがよくわからない.これもごっつい話題クラスタができているのですが,いったい何でしょう?このあたりのサブカルがよくわからんのです.

11月29日

ジャパンC

昨日はジャパンカップというGIレースがありました.コントレイルが勝利し有終の美を飾ったとのニュースが大きな話題になっています.秋競馬,大きなレースが続きますね.

日本シリーズ

プロ野球の日本シリーズは一昨日の話題ですが,尾をひいていました.まあ,プロ野球ファンにとっては大きな話題ですからね.

ニチアサ

そしてニチアサです.他にも,ポッセ優勝?とかよくわからない話題クラスタができていましたが,とりあえずニチアサをご紹介.日曜日のいつものパターンです.

11月30日

オミクロン株

変異株,また凶暴なのが発見されたとかいうニュースになっていますが,いったいぜんたい,どういうわけですかね.ちょっと羹に懲りて膾を吹くという状況になっているんじゃないかという気がしますけどね.はてさて,いったいどうなることやら.

日大のドン

田中理事長が脱税でとうとう逮捕されました.この人,政財界にかなり繋がりがあるような報道を目にしたことがあるんですけど…… 特捜部は巨悪に立ち向かっていただきたいものです.日本の政治,中枢の腐った部分に切り込んでいっていただきたい.今後の動向から目が離せません.

焼肉の部位

診断系です.「あなたを焼肉の部位に例えると」だそうです.いろいろ考えはりますなあ.私はハラミがいちばん好きです(誰も聞いてない).

2021年11月28日日曜日

研究会のオンライン化がもたらしたDX

年2回,春(5月末〜6月頭頃)と冬(11月末〜12月頭頃)に開催しているHCD研究発表会が昨日開催され,無事,終了した.2020年の春開催から,都合4回,オンライン開催を強いられているわけだが,HCDコミュニティという性質もあり,やはり,対面での開催を望む声が強い.ただし,地方から参加している一定数の参加者からはオンライン開催を望む声もあり,次回以降,対面で開催することができるようになったとしても,オンラインを併用するハイブリッド開催は必須となろう.

イベントオーガナイザの工夫

研究会をオンライン開催するにあたり,当初はセレンディピティの確保を目的として開発したイベントオーガナイザOLiVES(飯尾, 2021)だが,なんとなしに取り入れたちょっとした工夫がとても有効に機能するようになった.それは,Google Formと連携した発表評価のシステム化(飯尾・辛島, 2021)である.

評価者にはあらかじめOLiVESにアカウント登録してもらう必要があるが,評価者ロールを与えられたアカウントでOLiVESにアクセスすると,発表詳細のページに評価シートへのリンクが出現するようにしている.そこをクリックすると,評価者名と発表タイトルが埋め込まれたGoogle Formが現れるという仕組みを作り込んだ.それにより,評価者はほぼ瞬時に発表を評価することができ,さらに,前向きな評価コメントもパパッと書き込むことができるようになった.

もたらされた効果

この工夫によりもたらされたメリットは2点ある.

一つの大きなメリットは,発表の評価を瞬時に計算されるようになったことである.

研究発表会を対面で実施していたときは,評価は紙のシートに書き込むことで実施していた.したがって,最後の発表が終わり,そのあとの表彰式を行うまでに,特別講和なる20分ほどのセッションを行い,集計の時間を稼ぐということをしていた.そのため,表彰式と閉会式を待たずしてパラパラと帰宅を始める参加者がおり,若干,しらけたムードが出ていたことも事実である.

しかし,Google Formsを利用して評価するようにしたことで,この時間稼ぎが不要になった.最後の発表者が高い評価を受けそうだという場合は少し慌てることになるが,今回は,早めに投票を締め切った優秀ビデオ賞の表彰で時間を稼いだことにより,ワンオペでもなんとかなった(図).

発表者へのフィードバック

もう一つのメリットは,評価者がコメントを書く敷居が下がったことである.これは評価者だけでなく,参加者もチャットで質問やコメントを書き込むことで意見を出しやすくなったような印象を受けている.

せっかく集められたコメントなので,前回の研究発表会から,発表者に対して全てフィードバックするというサービスを始めた.評価者に対しては,発表者に対して意義のあるような前向きなコメントを出すように求めた.

HCD-Netの研究事業をどう活性化していくかは我々のミッションであり,その活動の一環として,発表者に対しては,発表してよかったなと思える研究発表会にしたいと考えている.

参考文献

  • 飯尾淳(2021)オンライン・バーチャルイベント支援システムの開発と運用, 国際情報学研究, No. 1, pp. 1-20.
  • 飯尾淳, 辛島光彦(2021)研究会がオンライン化されてどうなったか?, 人間中心設計推進機構 2021年春季HCD研究発表会, pp. 15-18, オンライン

2021年11月25日木曜日

オンライン版ポスターセッションのやりかたZoom編

ブレイクアウトルームを利用したインタラクティブセッションのやり方を説明する.

明後日11月27日は2021年度冬季HCD研究発表会,今回も残念ながらオンライン開催ということとなったが,ポスターセッションに代わるビデオセッションを少しアップグレードしてみた.というのも,Zoomのブレイクアウトセッションが,参加者が自由にブレイクアウトルームを選んで移動できるとの設定が可能になったからだ.

というわけで,影武者に登場してもらい,その機能を確認した.やり方は以下のとおりである.

ホスト側の設定

まず,ホスト側の留意点として,ブレイクアウトルームを開く前に「参加者がルームを選べる」という設定にしなければならない.

ホストがブレイクアウトセッションのアイコンをクリックすると,ブレイクアウトルームを開くかどうかのダイアログが出てくる.なお,今回はあらかじめルームを作っておいてもらった.事務局の皆さんありがとう!

ここで,左下の歯車アイコンをクリックする.

「参加者によるルーム選択を許可」にチェックを入れるべし.これが有効に機能する.そして,「全てのルームを開ける」をクリック!いまは影武者一人が未割り当てになっているだけだが,当日は未割り当てに多数の参加者が列挙されるはずだ.


ゲスト側の操作

続いて,参加者側の操作である.これが,少しわかりづらかったので要注意.

ブレイクアウトセッションが開始されると,参加者側にブレイクアウトセッションのアイコンが出てくるはずである.そこで,それをクリックする.すると,次のようなルームを選ぶ画面が出てくる.

ここで,入りたいルームを選択すればよいのだが,これがちょっとわかりにくい.ルームのタイトルをクリックすると,その部屋にいる参加者の表示を出したり隠したりできるようになっているのだろう.いまは自分(ホスト)と影武者の二人しかいないので,押しても何も出てこない.わずかに左側の三角アイコンの向きが変わるだけで,「どうやったら入れるんだろう?」としばし悩んでしまった.

正解は,右の青い数字「0」となっている箇所をクリックするのである.ここをクリックすると,「参加」と表示が変わる(次図).

さらにそこをクリックすると,確認のための吹き出しが出るので,「はい」を選択すると,そのブレイクアウトルームに参加できる.

ブレイクアウトルームから出るときは,右下の退出アイコンから「ブレイクアウトルームを出る」操作をすればよい.間違ってもオンライン接続全体から抜ける選択をしないように,ここは操作ミスで全体から抜けてしまいそうな作りになっているので,気をつけたいところ.

2021年11月23日火曜日

続・オンライン演習どうするどうやる?

オンライン演習をどうやって実現するかの手探りはまだ続く.OBSを使ったデスクトップ画面共有は一つの解としてあり得るが,そもそも環境構築できるかとか,非力なデバイスだと大丈夫だとか,心配の種は尽きない.

Colabを用いた演習の監視

そこでプランBである.代替案(プランB)は,クラウドサービスを利用するものである.Google Colabを用いたプログラミング演習をリモートから管理することを考えた.次の動画は,そのために作成したツールの操作を説明するためのデモ動画である.

演習はGoogle Colaboratoryで行う.クラウドサービスなので,手元のデバイスは非力なものでも大丈夫だろう.Google Colaboratoryの環境を用意するのも多少の手順が必要だが,それに対して慣れてもらうのは致し方ない.

さて,このプランBは,学生各自のColabノート(ページ)を,教員と共有するというアイデアがミソだ.学生のノートを共有するので,直接,学生の演習状況を確認できる.場合によってはコメントを付けたり書き込んだりして,ノートを介して双方向のコミュニケーションをすることだってできる.なんだか交換日記みたいだけど.

MultiView

OBSとZoomのギャラリービューを用いた学生の作業状況の一覧機能に代わるものとして,Colabノートの共有で学生の作業状況をまとめて確認するにはどうしたらよいだろう?

そこで,各学生のノートを一覧で表示できるようなちょっとしたプログラムMultiViewを用意した.PHPとJavaScriptで作成した簡単なプログラムである.

MultiViewのエントリページにアクセスすると,次のようなフォームが表示される.

ここで,フォームには学生数を入れて submit ボタンを押す.すると,次のように,入力した数だけのページをまとめて表示する画面が現れる.なお,それぞれのページはインラインフレームとして組み込まれ,50%に縮小されて表示される.

それぞれのブロックには,Load,Reset,Openのボタンが用意されている.初期状態ではLoadボタンのみ有効である.各ページにはURLとNameを書き込むテキストフィールドが用意されている.URLとNameを指定してLoadボタンを押すと,そのブロックに縮小されたウェブページが表示される.

この図は,Student 1として「Joe's Page」を,Student 2として「Bob’s Note」を指定し,それぞれのページを読み込んだ状態である.これらのページは学生本人のページと同期しているため,若干のタイムラグはあるが,学生の作業状況を縮小された状態のまま確認できる.なお,Nameはオプションなので,入力しなくてもよい.その場合は,「Student #」の表示がそのまま利用される.

ページを組み込むと,Loadボタンは無効化され,ResetおよびOpenボタンが有効となる.Resetボタンは組み込んだページを排除して元の状態に戻すものである(ボタンの状態も初期化される).Openボタンは,そのページを新たなウィンドウ(タブ)として表示するために用意されている.縮小状態では不十分な際には,Openボタンを押すことで独立したページとしてアクセスできるようになる.

補足

セキュリティ上の理由により,素のブラウザではこのプログラムをきちんと動かすことができない.URLを入れてLoadボタンを押しても,接続を拒否されるエラーが発生してしまう.MultiViewの機能を有効にするためにはGoogle Chromeの Ignore X-Frame headers 拡張機能をChromeに組み込む必要がある.また,Chrome 以外のブラウザでの動作は確認していないが,同様の対処が必要になろう.

学生の数が多い場合,一つ一つ,Loadしていくのは面倒な作業になりそうだ.少しプログラムを拡張して,まとめて登録できるような仕組みを用意すべきかもしれない.

追記:

やはり一つ一つちまちまとロードするのは面倒なので,CSVファイルで一気に登録できるようにした.その様子はこんな感じ.



オンライン演習どうするどうやる?

蛸足大学における全学部横断的オンライン演習を,どうやれば円滑に実施できるだろうか?という挑戦の続きである.

PC教室にあるような,各学生の画面を一覧でチェックするようなソフトウェアがあるといいよね?という提案に対して,それOBSでできるよ,つまり,各学生にOBSをインストールさせ,画面を映し出すようにすればよいよ,というアイデアをいただいたので,実際に試してみた.上の図はそのときの様子である.9名の学生を対象としてトライしてみたが,1名がPCではなくiPadを持参してきてたため,その時点で脱落.残りの8名で実施した.

なお,中央上部に写っている私の顔がマスクをしているのは,教室で集合して実施する対面型演習で試していたからである.この作業を遠隔で指導しながらやるのは,できなくはないだろうけれどとても大変だろうということが想像される.実際にやるのはオンライン演習とはいえ,最初は集合してセットアップするしかないかなというところだ.

OBSのインストールとZoomへの接続

OBSのインストールに関しては,全員,ほぼ問題なくインストールでき,使い始めることができた.手順としては,次のとおりである.

  1. OBSをインストールし,起動する
  2. OBSで画面キャプチャして仮想カメラに配信する(ソースとして画面キャプチャを選び,コントロールで「仮想カメラを起動」をクリックする)
  3. Zoomを起動し,ミーティングに接続する
  4. Zoomのカメラを「OBSの仮想カメラ」に切り替える

これで,学生は自分のデスクトップ画面をZoomに配信することができ,教員は,リモートの学生が何をやっているかをリアルタイムでチェックすることが可能になる.

数名,Macの利用者が「画面キャプチャができません」「OBSカメラが出てきません」など,ちょっとしたトラブルに遭遇した.設定で迷うところや,トラブルシュートのポイントとして気がついたのは次の点である.

  • OBSの設定で聞いてくる質問は「仮想カメラとして使用」を選ぶ.あとは「次へ」を順次クリックしていけばよい
  • コントロールパネルのセキュリティ設定で,画面キャプチャや各種デバイスへのアクセスをOBSに対して許可する設定を忘れないようにすること
  • OBSでの設定が「終わってから」Zoomを起動すること.この手順が前後すると,OBSが提供するカメラをZoomが認識しない
  • Zoomではバーチャル背景をオフにする
  • 全ての設定が終わったら,OBSとZoomのウィンドウ自体は「最小化」しておく

あと,OBSの画面キャプチャで,最近のMacはRetina Displayのせいか画面解像度が高く,デフォルトでは画面キャプチャサイズとOBSの画面サイズが合致しない.左上の赤四角をドラッグして,画面サイズを適切に合わせる作業も必要だった.これ,OBSを起動するたびにやり直さなければならないようだけれど,なんとかならないのかな……

使い勝手と課題

解像度が十分だろうかという心配はあった.実際に学生たちが作業している状況を観察してみると,「何をやっているかは,なんとなくわかる」という感じ.

詳しくみたいときは,表示をスピーカービューに切り替えたうえでピン留め機能を使い,対象の画面をセンターステージに大きく表示させればよい.若干,ぼやけた画面にはなるが,文字を十分に読み取れるだけの情報は得られる.

順番に「ピンを置き換える」という手順で,巡回してみて回ることもできる.ただし,誰をチェックして誰をチェックしなかったかが分からなくなってしまうのは,別の手段を考えないといけないかも.教室だと端からチェックしていけばよいが,オンラインだとそもそも席に付いているという概念がないし,そのへんがあやふやになってしまう.

また,この方法だと受講学生自身の顔を確認することはできない.音声は通話できるのでそれでもいいと割り切るかどうか.OBSの機能を使い,画像キャプチャの上にカメラ画像を重ねることもできるので,やろうと思えば受講学生の顔と学生のデスクトップ画像を重ねること「は」できる.しかし,それは,本質を見誤る恐れがある.ここまでの手順が相当に複雑なので,慣れるまではこれ以上難しくしないほうがよいだろうというのが現時点での感触である.

あとは,Zoomのギャラリービューでは1画面に写す人数をコントロールできない点も課題になるかも.今回は,9分割で,ほぼちょうどよい大きさだったが,25人あるいは49人という大人数が参加するギャラリービューだと,それぞれのサムネイルでは何をやっているかを判断することは難しいだろう.

さらに,今回は教室で実施したためネットワーク帯域的には何ら問題のない状況であった.これが,遠隔になったときにどのような影響が出るかは未知数である.

追記

TfabTile というウェブサービスで似たようなことが簡単にできるということを知った.うーん,たしかに簡単,ちょっとタイムラグがあるな.フリーミアムな有償サービスなので,予算が潤沢であればこちらを利用する手もあるかもしない.

2021年11月21日日曜日

オンライン演習実施のためのヒント

来年度から,AI・データサイエンス演習という科目を担当する予定になっている.これは,全学を対象としたAI・データサイエンス教育の一環として位置付けられており,学部横断的ゼミナールというものである(「iDSプログラム」というカッコいい名前がついている).理工学部や私の所属している国際情報学部の学生だけが受講するわけではないので,情報系に関する前提知識がバラバラという不安要素もあるが,それについては,もう「一から丁寧に教えていかねばならないな」という覚悟は決めた.

しかし,それよりももっと大きな不安要素は,キャンパスが,多摩,市ヶ谷,後楽園と別れている点である.2023年度からは法学部が茗荷谷に移転するため,上記3拠点に加えて,計4拠点体制ということになる.したがって,基本的に遠隔授業科目とすること,というお達しが回ってきた.「オンラインで演習?どうやるの?」それが目下の悩みである.

そんな話を11月20日に実施した図書館総合展オンラインでのトークイベントで披露したところ,「オンラインでのPC演習は簡単です」というコメントや,具体的で示唆に富むご意見をいただいた.

オンライン演習のヒント

講演後のフリートークセッションで「オンライン講義のメリット,他にもありますか?」と問われ,「院生相手にマンツーマンの遠隔指導をしていたときに,院生の作業している端末の画面を共有することで,ペアプログラミングのような効果を得ることができた点はオンライン会議ツールを使った指導のメリットかもしれない」と,回答した※1.

さらに,マンツーマンだったからできたけれど,どれだけスケールするかが課題ですねとの議論になった.つまり,複数人になった瞬間に,画面共有の切り替えという手間が発生するからである.「切り替えが必要ないように複数画面を共有できる,PC教室に備え付けられているようなソフトウェアがあるといいですね」とコメントしたら,「それOBS Studioでできるよ」と,会場(視聴者)からのアドバイスがあった.

つまり,OBS Studioで画面キャプチャをして,それを仮想カメラとしてZoom等に流し込めばよい,とのことである.それであればギャラリービューで全体を見渡せるし,必要に応じて選んだ学生の画面を大きくして指導できる.なるほどねー.想像した限りでは,なかなか悪くなさそうだ.

残される課題

今のところ考えられる課題は,最初の導入と,受講学生がその使い方に慣れるところだろう.さすがにこれはオンラインでやるというわけにはいかないだろうな.教室に集合して,OBS Studioのインストールと使い方の指導をする必要があろう.

もう一つ,順繰りに学生を指導するときに指導中の学生__以外__の学生をどうフォローできるかという問題が考えられる.これは,実際に教室で演習指導をしたことがない人にはピンとこないかもしれないが,わりと重要なポイントではなかろうかと私は考えている.

教室だと,いわゆる机間巡回※2をしていれば,次は私のところに来るな?とか,いま誰それさんのところを見てるな?というような情報が他の学生に伝わる.しかし,オンラインではそのような情報は共有されない.したがって,それに代わる何かで補足する必要があるだろう.

いずれにしても,少し光明がみえてきた点はありがたい限り.実際に実施してみてその効果を確かめることができたら,結果を報告したい.

※1……厳密にいえば,教室でもツールを使って同じことができるので,オンラインのメリットというよりはツールのメリットである.

※2……「きかんじゅんかい」と読む.机の間を巡回して学生の学修様子を見て回ること.そもそもこんな専門用語があるなどということは私も教員になるまで知らなかった.


11月中旬の話題まとめ

11月11日

CS初戦

セリーグのクライマックスシリーズ,初戦が行われたようです.そしてヤクルトスワローズの奥川選手がプロ初完投初完封したとのこと.すごいですね.頑張れスワローズ!(いちお う,神宮球場が近いという理由から,スワローズを応援しています)

細木数子

細木数子の訃報です.あまりよくない噂のある方でしたね.噂の真相はともかくとして,私はあのキャラクターは嫌いでした.こんなんでましたけどー.それは泉アツノだってば.

集団買収

昨日のサクラ動員の件,文春砲です.領収書の写真が公開されていました.ああでも,うやむやにされちゃうんだろうな.いまの政府の不信感はこういうところなんだよねえ.東京地検特捜部の弱腰にもガッカリです.

11月12日

モンスト

ゲームですね.モンスターストライク.なんかイベントがあったようです.毎日のようにゲームの話題が出ていますね.ゲームしながらTwitterに書き込んでいるということでしょうか.時間に余裕があって羨ましい限りです.

ベストヒット歌謡祭

小さめのクラスタが多数あって,三つの話題を選ぶのに苦労しました.TVの音楽番組もTwitterでしばしば話題になります.音楽は素晴らしい.

関西ジャニーズJr

関西ジャニーズJrの話題です.関西ジャニーズJrと関西ジャニーズJr.という同じキーワードが出ているのが気になります.Twitterのトレンド抽出アルゴリズムの不具合でしょうね.違いがわかりますか?最後のピリオドがあるかないかだけという違い.ところで,最近のジャニタレって,人数多めのグループが目立つような気がしますが,それって不祥事起こして脱退するから人数減っていくのを見越して……なんていう理由じゃないですよね?

11月13日

CS突破

プロ野球です.セリーグ,パリーグ共に,日本シリーズ優勝チームが決まりました.昨年最下位からのリーグ優勝,CS決勝,1,2回戦を完封勝利し3回戦に同点で決勝というパターンが,スワローズもバファローズも全く同じだ!ということが話題になっていました.

久々のコミケ

コミックマーケットが再開という話題ですね.オリンピックやらコロナ禍やらで,しばらく中止になっていたのが再開されるということのようです.コミケを支える層とTwitter民はだいぶ重なっているようです.

なにわ男子

ジャニーズです.なにわ男子というグループがデビューしたという話題.あれ?今更デビュー?というような印象で,なにわ男子というキーワードは前から聞こえてきていたような気がしますが,正式デビューということなんでしょうか.

11月14日

競馬

競馬の大きなクラスタができていました.東京と阪神,2つのクラスタが合体しています.阪神はデイリー杯ステークス,東京は武蔵野ステークスですね.

藤井聡太

藤井聡太が竜王戦で豊島九段を破り竜王となりました.史上最年少の四冠ということで,こちらも大きな話題クラスタができています.

猫適正検査テスト

久しぶりの診断系です.shindanmakerです.競馬と藤井聡太のクラスタが大きすぎて,三つめが目立ちません.どれにしようかと悩みましたが,猫適正検査テストというのが気に入りました.やってみたら「普通の猫」でした.

11月15日

エリザベス女王杯

競馬のクラスタが2つできていました.大きいほうは,阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯です.GIレースですね.アカイイトという馬が勝ったようです.洒落た名前ですね.

福島記念

もう一つは福島記念.こちらは福島競馬場で行われるものです.GIIIレース,エリザベス女王杯よりは格下のレースです.福島と阪神に接点はなかったようで,それぞれ別のクラスタになりました.

APEXキャラ診断

ゲームのキャラクター診断です.ゲームと診断系という,Twitterの皆さん大好きトピックが合体したのでそれは話題にならないはずがないというところでしょうか.

11月16日

APEX武器診断

ゲーム+診断系というのが最近は流行っているんでしょうか.APEXというゲームの武器を題材にした診断系の話題クラスタができていました.診断クラスタは密結合なのでグラフの形を見ただけてわかります.なぜ密結合になるかというと,同じような単語が並ぶからなのです.

すだなな結婚

芸能界でまたビッグカップルが誕生しました.菅田将暉と小松菜奈の結婚という話題です.といっても小松菜奈ってあまりよく知りません.菅田将暉はLIFEに出てたから知ってる(←偏ってる知識だなー)

サンパウロGP

F1の話題です.ブラジルですか,サンパウログランプリの話題がちょっとした話題クラスタになっていました.F1も,開催ごとに話題になりますね.

11月17日

スプラトゥーン武器診断

診断系3連発です.珍しいですね.こんなこともあるもんだ.ひとつ目はスプラトゥーンの武器診断.武器診断?昨日もあったな.猿真似ですね.猿真似でもアクセス稼いだもん勝ち.恥ずかしいぞ.

ポケモンタイプ診断

そしてポケモンです.ポケモンもなんとかタイプっていうのがあるんですね.ほのおタイプとか,みずタイプ,でんきタイプとか.それで診断ごっこ.平和だなあ.

ゲームスタイル診断

極めつきはゲームスタイル診断ですと.トラタイプだの,パンダタイプだの.もうここまでくるとなんだかわかりません.

11月18日

FGO

「昭和キ神計画 ぐだぐだ龍馬危機一髪! 消えたノッブヘッドの謎」というゲームのイベントが話題になっていました.ノッブの首がどうこうって,わけがわかりません.オンラインゲーム大好きTwitterの皆さん.教えてください.

ナイス勝利

サッカーのW杯予選,日本・オマーン戦に勝利したようです.プロ野球に押されがちなTwitter界隈ですが,さすがにこれはちょっとした話題になっていました.

出演断念

芸能人格付けクイズ,個人65連勝中のGACKT様ですが,闘病中ということで出演を断念,その代わりに盟友のYOSHIKIが出演する,ということをスポーツ新聞が報じ,話題になっていました.

11月19日

VS魂

VS魂という番組の主題歌が発表されてFNN歌謡祭で披露されるようになったとか,そんな話題.やはりジャニーズ強し!嵐って解散してもゆるーくメンバーは繋がって同じ番組に出たりしてるんですね.TOKIOとかと同じパターンか.ジャニーズ高齢化問題はこういう形で解決されていくのでしょうか.

まいちゅん

そしてこちらは乃木坂46です.新内眞衣(まいちゅん)卒業という話題.まあ,私にとっては皆同じに見えちゃうんですが……

M1準決勝

私としてはこちらが気になる.ラランドが落ちちゃったのが残念.やはりインディペンデンス系は立場弱いのか.サーヤが激太りしたのが原因か?(太ったよね?)

11月20日

大谷翔平

予想通り,大谷翔平選手のMVP受賞が大きな話題になっていました.そんななかで気になったのが「日本人の誇り」というトレンド.まあいいんだけどさ,凄いのは彼であってあんたたちじゃないからね?そもそもなんで「日本」でくくらんならんといかんのよ.「岩手の誇り」じゃあかんのか?彼は凄い.それは事実.俺も頑張ろうって気になる.でも「日本人の誇り」ってのはちょっと違うよなあ……

皆既月蝕

(ほぼ)皆既月蝕がありました.98%まで欠けたとか.月蝕ってときどきあるし,そもそも三日月とかいつものことなので,あまりロマンを感じない.最初にみたときは,短時間で月が満ち欠けするので面白いなって思ったけど,歳とると感受性が鈍くなってダメですな.でも死ぬまでに一度でいいから皆既日蝕を体験してみたいものです.

みずほFG

ダメダメみずほFGの社長が責任をとって退陣するというニュースがちょっとした話題になっていました.大谷選手や皆既月蝕に比べると,しょぼい話題ではありますが.

2021年11月20日土曜日

表示回数とクリック数の相関関係

Google Search Consoleを使うと,Googleの検索結果に関するいろいろな情報を得ることができる.たとえば,次のグラフはGoogleの検索結果に「飯尾研究室」ブログの記事が表示された回数と,さらに,そこからクリックで飛んできた回数が示されている.

今年に入って表示回数もクリック数も増えているのは,何が影響しているのだろう?昨年はオンライン講義のことばかり書いていたが,今年は変な記事も書き始めたからだろうか?

検索キーワードも興味深いが,今回は,表示回数とクリック数の関係性に注目したい.当然,表示されないとクリックされないので,表示回数とクリック数には高い相関関係があることが予想される.表示回数が増えれば,クリック数も増えるだろうし,表示回数が少なければ,当然ながらクリック数も少ないはずである.

というわけで,データをエキスポートして調べてみた.Search Consoleにはデータを表計算ソフトのファイルやCSV形式でダウンロードする機能がある.それを使い,散布図を示してみたものが,次のグラフである.

横軸が表示回数,縦軸がクリック数である.平均CTR(Click Through Rate)は5パーセント前後,これが高いか低いかは,どうなんだろう.いずれにしても,R^2の値は0.65とかなり高い数値を示している.

なんていうことのないデータだが,意味のあるデータを眺めていろいろと考えていると,面白い.それだけで何杯もご飯食べられそう.

2021年11月19日金曜日

プログラミングを初学者に教える際の留意点(1)

プログラミングを初学者に教えるときに注意すべき点を,思いついたときにメモしていこうと思う.

プログラミングとタイポ問題

プログラムは書いた通りに動く.書いた通りに間違え,エラーを引き起こす.したがって,次のようなエラーがあると,たいがい,うまく動作しない.

「こんなの間違えないよ」と,プロな皆さんは思うことだろう.しかし,初学者は平気でこのようなミスをする.それは,意味を十分に理解していないから,かもしれない.しかし,意味は一つ一つ学びながら手探りで学習を進めているのだ.初学者を責めてはいけない.

getElementById

まず,最初の例.これは,JavaScriptでエレメント(DOM要素)を取得するための関数である.エレメントに付けられたIDを引数にとり,その情報をキーとして取得するというものだ.

IDによって(by)エレメント(element)を取得(get)するものなので,getElementById という名前のメソッドとなる.そのとおりではないか.どうして間違える?

多くの学生が間違えるのが,Id(大文字のアイ・ディー)ではなく ld(小文字のエル・ディー)としてしまうミス.Byld(バイルド?)って何だよ?というところだが,そもそも初学者はIDで要素を取得するという方法そのものに馴染みがないので,発想が至らないのは致し方ない.

私個人の意見としては,getElementByIDと,最後のDも大文字にすべきであったのではと,そもそものメソッド名のデザインを疑っている.そもそもIDはidentificationの省略形なんだから.まあ,遡ると大文字のI(アイ)と小文字のl(エル)の区別がつかないフォントも悪い(図では,きちんと判別できるCourierで表記した).キャメルケースで大文字略称をどう扱うべきかは課題が残るところであろう.

formとfrom

次の例は,HTMLのフォームである.<form>〜</form> というやつ.当然,formと打たないとフォームにはなってくれない.しかし,学生が慣れている単語はformではなくfromなのだ.資料にはきちんとformと書いてあるのに,脳内で変換されてfromと書いてしまう.

当然ながらfromではフォームはレンダリングされない.「はて?どうして?ちゃんと書いてるのになんで出てこないの?」となる.「よく見て!君の書いているタグはfromタグだよ!(fromタグってなんだよ……)」

ちなみにGoogleで「fromタグ」でググるとformの情報が山のように出てくるので,手に負えない.学生が「自分が間違っている」ということに気付かないじゃないか!

datebase:

ActiveRecordでデータベースファイルを指定するときの書き方である.正しくは database: と書かなくてはいけない.しかし,それを datebase: と書いてしまう学生が数名いた(これが驚くべきことに一人じゃないのだ).当然ながら,後者の書き方では,適切に動かない.エラーメッセージは出たっけかな.たしか無視されるだけで,データベースを指定できず動かない,という状況ではなかったか?

そしてこれもやっかいなミスである.なぜなら,教えるほうは「こんな誤りしない」と思い込んでしまっているし,学生は学生で「これで正しい」と思い込んでしまっているから,いくら眺めても見つからない.

初めてこのエラーに出くわしたときは,周囲の学生も巻き込んで数人でコードを眺め回したが,見つけるのに30分くらいかかってしまった.そんな長いコードでもなかったのに.サイゼリヤの間違い探しくらい難しかったぞ.

2021年11月17日水曜日

反転授業の効果

先日,2年生と話をしていて,「1年生のときのプログラミングの授業,先生が反転授業形式にしてくださったのがとても助かりました.あれがなければ今の僕はありません」との言葉にハッとさせられた.まあ,それは大袈裟だろうとも感じたが,いま彼は機械学習のプログラミングに挑戦しようとしていて,とても「入学時にはプログラミングのプの字もわからなかった」(本人談)とは思えないほどに成長しており,反転授業はそれなりに効果があるのだなと感じた次第.

私自身,オンライン化がなければ,なかなか反転授業に踏み切る勇気もなかったので,禍福は糾える縄の如しだなあともしみじみ思う.

反転授業の推進に感じていた疑問

以前から,反転授業の推進者がいう,以下の3点には疑問を感じていた.

  1. 予習用の動画は,普段の授業を動画に撮るだけでいいから余計な手間は不要です!
  2. 教室で恥ずかしい思いをするから,できない子ほど頑張って予習するようになります!
  3. 教室ではディスカッションや発表に力を入れて知識定着を高めます!

まず1番.そもそも,普段の授業を動画に撮っただけのものを,誰がすき好んで観るだろうか.欠席したとき用に,教室の後ろに設えたビデオカメラで撮影した動画を視聴,それによって出席に代えることができる,というシステムを採用している某大学を知っているが,それはあくまで緊急避難的措置であろう.教室で話すときの話し方と,カメラに向かって話すやり方は違うという当たり前のことが,考えられていない.

ついで2番.いまどきの学生はそんなにナイーブではない.「教室で答えられないからといって恥ずかしがるやつなんていませんよ」と当の学生たちも言っている.やらないやつはやらん!というのが正直な現場の声だろう.社会人学生のように,学習モチベーションの高い学生なら効果的かもしれないが,そうではない学生の場合は,そんな簡単な話にはならないのではなかろうか.

3番め.グループディスカッションや発表をやれといっても,毎回,できるわけもなし,はたして教室で何をやったらいいのやら.その指針もなく「グループディスカッションや発表」とだけ旗を振るのはどんなものだろうか.

はからずも反転授業へ

ところが,オンライン授業化で否が応でも講義動画を作成しなければならなくなった.これで1番の問題点は自然とクリアである.せっかく苦労して作成した講義動画である,対面授業に戻ったとして再利用しない手はなかろう.オンライン化の資産として有効に活用したいところである.

2番めの課題は,これはもう致し方ないところ.幸いにして,本学はそれなりに向学心に溢れた学生が入学してきてくれている.反転学習がこの観点から効果的か否かは問わないことにしよう.この疑問点については,少し脇に置いて目を瞑っておくことにする.なお,少数のサンプルゆえ一般論としては断定しがたいが,1年生の必修科目であるプログラミングの科目では,ほぼ全員がきちんと出席する.対して,3年生の選択科目であるプロジェクトマネジメントは,出席者が徐々に減りつつある.課題の提出内容をみると,やはり教室にきちんと来ている学生のほうが,しっかり理解している気がするのだが…… これは当方の力不足で教室に来るほどの魅力がないということなのか,大きな課題である.

3つめの疑問,これはいま試行錯誤しているところで,ここをどうするかの答えはもう少し後になりそうだ.プログラミングの科目では,動画を見たことを前提として説明はさらっと飛ばすことにして,資料には書いていないような,より発展的な話題をつとめて紹介することにしている.さらに,毎回出している課題について,ライブコーディングでデモンストレーションしながら示している.教えるほうもヒリヒリしながらやっているが,臨場感があって学生の興味を惹きやすい手法と考えている.

他の科目でも反転授業を取り入れつつあり,それぞれの科目ごとに,試行錯誤しているのが現状というところで,これがベスト!というものはまだない.1年生向け選択科目として担当している数学も来年からは反転方式を取り入れる予定で,教科書の例題を白板でバシバシ解かせるなんてことも考えているが,はたしてうまくいくだろうか.



2021年11月16日火曜日

コーディネータの役割

モンクット王工科大学ラートクラバン校(KMITL)と中央大学国際情報学部(Chuo iTL)のオンライン国際交流授業,3回目の最終回が昨日,終了した.1回目,2回目と異なり,3回目は少し大学生らしい交流をしようということで,単におしゃべりをするだけではなく,グループ・ディスカッションを行い,簡単なプレゼンテーションを作成することという課題を与えた.

幸い,目論見はわりとうまくいった.2グループ(タイと日本それぞれ5名ずつ程度のグループ二つ)に分けて行われたグループディスカッションでは意義深い議論が行われ,最終のプレゼンテーションではタイ側からのプレゼンテーションと日本側からのプレゼンテーションという,相談したわけではないがバランスのよい結果で終了した.

学生の反応をみていても,異文化交流の入り口を示すという点では効果的な試みだったように思う(自画自賛).これからどう発展させていくべきかが今後の課題だろう.

ところで,本件に関して,やはりセレンディピティを得るという意味で現地に行かないと得られないものがあるだろうとの指摘をした.それに対して,現地滞在経験がある人やツーリストが刺激を与えるであろうというコメントをいただいた.

我々が推進している「にこP」…… 日(に)本語を話さない人たちとコ(こ)ミュニケーションしようプ(P)ロジェクトでは,各学校ペアにそれぞれコーディネータが一人,付いている.今回,我々のチームに協力してくださっているコーディネータが,日本の文化をタイに紹介するショートムービーを作ってくださった.写真はその動画を皆で鑑賞している状況である.日本の四季をタイに紹介することができ,話題のきっかけの一つになったのではなかろうか.このような試みも,ベストプラクティスとして蓄積していくべきであろう.

2021年11月12日金曜日

異文化交流教育の難しさ

この写真をみて,皆さんはすぐに「おや?」と気付くでしょう.そう,これは日本の電車ではありません.

サインの下に書かれている言語をみてもわかるでしょうが,これは,タイの地下鉄で撮影したProiority Seat,優先席の掲示です.子供連れ,妊婦,高齢者,怪我をしている人,左から四つめまでは,日本のそれと同じです.しかし,タイのそれは,もう一つ,ピクトグラムが追加されています.

オレンジ色のピクトグラムは南アジア〜東南アジアの宗教事情に詳しくないと,ピンとこないかもしれません.これは,仏教の僧侶を表しています.あちらのお坊さんは,オレンジ色の袈裟を着ていらっしゃるんですね.タイは敬虔な仏教国です.お坊さんは大切にされています.なので,優先席に座る対象とされています.

余談ですが,女性はお坊さんに触れてはいけないことになっているのだそうで,お坊さんが女性に触れられてしまうと,それまで積んだ徳が失われてしまうのだとか.タイ在住の先生から,こんな話を聞きました.

この席(注:優先席)の隣に座っていた女性から「席を代わってくれ」と頼まれたことがあります.初めは何か分からなかったのですが,どうやら僧侶の隣に座ると電車の揺れなどで触れる可能性があるので,男性の私と代わらなけばならないとのことでした.

そんな話も,日本にいる私たちにはなかなか知る由もありません.タイと日本の学生をオンラインで交流させる異文化交流教育を実施するうえで,そういう「日本ではなかなか知ることができない話題」を紹介してもらえればなあと,当初,我々は期待していました.もちろん,日本側も同様で,タイの学生がなかなか知り得ないことを教えてあげてほしいと,そういう期待もありました.

しかし,よく考えてみると,これはなかなか難しい注文です.なぜならば,タイにいる学生たちは,優先席にお坊さんが座っているのは当たり前であり,そうではない世界を知らないからです.日本にいる我々も,日本の当たり前が世界の非常識という事例は何かと問われても,すぐに答えることは難しいでしょう.

オンライン異文化交流の限界がこんなところにも垣間みえました.やはり,現地に行って体験する,外国から地元に招いて交流する,24時間異文化に触れることの大切さ,セレンディピティの重要さを改めて感じた次第です(下の写真はバンコク繁華街のマクドナルド.ドナルドが手を合わせています).

2021年11月10日水曜日

2021年度ゼミ紹介書き起こし

みなさんこんにちは.それでは,さっそく始めたいと思います.

資料を共有しますね.

私のところのゼミは,人間とシステムとのインタラクション研究ということで研究を進めていくということですね.

研究テーマ

メインのテーマは,左側に,これは何ですかレオナルドダヴィンチですか.人間ですね.人間がいて右側に,なんかこうコンピューターぽいものがあると.で,その間にサービスレイヤーと書かれていますが,ようは人間とコンピュータ,まあ,情報システムですね.情報システムとの関わり,人間がどう情報システムを使っていくのか,あるいは,情報システムを使って,人間の社会を分析していくのかと,そういうようなあたりがメインのテーマになります.

それで,人間と情報システムのインタラクションというふうに,ざっくり言っているけれども,左側から右側,人間側から情報システムを見るという方向性とですね,それからさっきも言ったように情報システムを使って人間を見るという,下の矢印ですよね,右から左を見るという,両方があります.

でうちの研究,ゼミの特長としてはですね,これ両方やってる所ってなかなかないんですよね.

上だけね,情報システムとかコンピュータとか,ユーザインターフェースとか,あとで出てきますが,ユーザビリティとかそういうのに興味があってね,どういうふうに使い勝手を良くするかとか,そういうようなことにフォーカスして研究を進めている研究室なりゼミなりは,まあ日本にも,世界中にも山のようにあります.

それから,一方で,人間行動学というか,人間とか社会の情報を,コンピューターでいろいろ分析しようっていう,こういう方向性もですね,世界中にいろいろ研究している人たちがいます.

どっちもできるよっていうのは,まあ,どっちつかずにならないように一生懸命やらないといけないんだけど,うちの特徴かなというふうに思っています.

人間からシステム

そしてまず左側から右側に,人間からシステムを見るほうだと,人間が使いやすいシステムっていうのはどういうふうなものかなというもので,キーワードとしては,ユーザーインターフェイスとかですね.

人間中心設計,ヒューマンセンタードデザインなんて言い方をしたりしますが,そういったもの.それからユーザビリティ,これユーザビリティというのは使いやすさということですね.

まあまあ,この辺の話はあれか.国際情報史の私の回でいろいろとやっているひと通りやってるはずなのでその時のことを思い出してほしい.ちゃんと受けた人はその時のことを思い出してほしいんですが,ユーザーエクスペリエンスとか最近だとデザインシンキングというようなキーワードがあります.

システムから人間(社会)

さあそして,システムから人間の社会を見るということは,今度は逆にですね,人間の行動をシステムで分析するということで,キーワードとしては社会情報学.文学部にもね社会情報学専攻があって,私は国際情報に移る前まではそちらの社会情報学の専攻に居ましたけれども,そういったものとか,最近だと計量社会学,単なる社会学ではなくてね,社会の情報を,いろいろセンシングなり何なりデータを使って測りながらやっていこうというですね,よりサイエンティフィックな,いや社会学自体が科学ではないなんてことをいうつもりはこれっぽっちもありませんが,よりデータに基づいてやりましょうというのが,計量社会学,なんていうのがね,最近流行ってます.

それから行動情報の分析とか,行動情報,人間の行動ですよね,で,これはさっきのユーザビリティとか,そういう左から右を見るようなものと表裏一体になっていて,で,この辺はですね,ウェブマーケティングとかねそういうのに興味がある人もいるというふうに聞きましたけど,そういったところに活用ができると.

で,いまはですね,コロナの影響で自由に使える状況になってないんですが,11階にですね,行動観察室っていうのがあるんです.それを使うとですね,実験ができたりします.

あるいはね,サイバー空間,いままではリアルな社会を対象にというふうに考えていましたが 別にリアルの世界だけに限らずですね,サイバー空間,みんな大好きツイッターとかね.皆さんもやってるんじゃないかと思いますけど,ツイッター上で,みんな,まあくだらないことをピーチクパーチク言っているようなのを分析してですね,どんなような話題になってるんだ?なんていうような,そんな研究もやってたりします.

研究のシナリオ

でまあ,これはですね,うちの研究室,うちのゼミに限った話ではないとはいえですね,こんな形でゼミ活動を進めていければいいかなというふうに考えていて,他のゼミでも同様だと思いますが,まずですね,皆さんが,解決したい課題を探してほしいんだということですね.

自分なりに研究テーマを見つけていく,もちろん研究テーマの見つけ方なんていうところから始めていきたいと思っていますが,これこれこういう問題がいま社会にあるよね,コンピューターって使いにくいなとか,このシステム使いにくいな,スマホってどうやったらもっとうまく使えるようになるんだろう?みたいな,そういう問題を設定して,それに対してですね,これこれこういうふうにすれば解決するんじゃないの?それを仮説というふうにいいますね.

仮説を設定して,それをです解決するためのシステムを作ってみよう,××を示すために□□のシステムを作ってみよう,それでその□□システムを使って〇〇データを得て,得られたデータを分析すると,このなんちゃらシステムはすごく世の中の役に立つんだということが示せればですね,これは最初の課題を解決して世の中に貢献できたということですね.

ぜひ,そういうやり方で研究を進めていきたいと思いますし,そのやり方もゼミのなかでは指導していきたいというふうに考えています.ま,指導していきます.

学んでほしいこと

ということで,うちのゼミの門戸を叩く皆さんにも学んでほしいことというか,ゼミ活動の中でね,こんなことが学べるよということですが,まずはね,システム構築に関する知識,後で,こんなアプリ作って,みたいな話を紹介しますけれども,プログラミング,1年生のとき必修でありましたよね,で,まあ,それだけだとなかなかシステムを作るっていうのも難しいので,プログラミングとシステム科学の基本的なところ,それからさらにもう一歩進んでですね,いかに効率よくシステムを作っていくのか,というところですね,

それから,これはiTLの理念とも関係するところですが,システムをつくってですね,それをね,運用できました,以上,終わり!ではダメで,サービスを提供するときにはですね,社会に適合したサービスでないといけないということで,ちゃーんとですねえ,まあ,おかしなことをやってないかというところですね.

それから,システムを作る時にですね,スクラッチから,ゼロから,もうね,自分ひとりで作るというのはなかなか難しくて,いまのシステム開発の手法っていうのはですね,オープンソースソフトウェアと呼ばれる,ソースコードがね,自由に使えるような,そういったものを上手く使って,効率よく作っていくというようなことが求められます.

そこで重要になってくるのは,ライセンシング,つまり利用許諾ですね.これこれこういう条件で使っていいんですよ,というような知識も必要になってきます.なので,そんなこともぜひ学んでいただきたい.

それから一人でね,システムというのはなかなか作れません,そして開発コミュニティというところに,付き合いもあった方がいいです.

例えばね,この,さっきオープンソースソフトウェアの話をしましたが,そこでですね,ちょっとこのソフトウェア部品がなんかうまく動かないよと,なんかバグがあるんじゃないの?みたいな話が出てきますね.そのようなときは,開発コミュニティだいたい英語でやりとりしていますから国際的なコミュニケーションが必要になってきます.

まあ,もちろんね,あのいきなり開発コミュニティに参加せよ,なんていう無茶振りはしませんが,そういった付き合いも,ぼちぼち,覚えていってほしいなと思います.

さらにそういったシステムを使ってデータを取得して,これこれこういうようなね成果が出たっていうときは,データ分析が必要ですから,いろいろですね,どういうデータをどういう方法で分析するんだなんていうことも,うちのゼミ活動の中でやっています.

そんなこともね,ぜひ学んでいってほしいいうことです.

アプリ開発の例

で,例えばね,じゃあどんなアプリが作れるようになるの?と.これはですね,昨日,日曜日の午後にですね,同じプロジェクトやってる人から頼まれて,左側にね,ムービー2とか1とか4とか3とか並んでますが,左側のね,サムネイルのパネルをドラッグ&ドロップでこう順番入れ替えたりすると,その通りに,このリザルトって書いてあるところのビデオがね,指定した通りに動くというような,そんなのをパパッと作りました.

これ3時間ぐらいで作りましたが,そんなようなものは,多分,簡単に作れるようなね,知識を身につけていくことができる,まじめにちゃんと勉強すればですよ?できると思います. で,これを使ってね,これはあの高校生相手に何か情報リテラシー教育をやるんだというようなリクエストで,じゃあそこで高校生相手にこういうツールを使って,情報リテラシーが高まったのかどうかっていうようなね,そういうのはデータをとると,このアプリはすごく,なんでしょうね,作った甲斐があったというか,社会に有効だったってことを示せて,それで一本論文書けて,もう卒業論文できあがり,卒業研究になりますよと.というような感じですかね.

で,後でちょっと高度な例は,まあ,もうちょっと,もうちょっと複雑な例で,なんか,いま作ってるやつでこのようなものもあります.まぁちょっと飛ばしますね.時間もないので.

対外発表

はい,で,後ですね,うちで皆さんに対して積極的に支援をしているのは,ぜひですね,ウチに閉じこもっていないで,つまりiTLの中でね,なんでしょうね,まあ,ちょっと言い方乱暴な言い方ですが,お山の大将じゃダメですよ.

社会とのかかわりっていうことがすごく重要で,かつ,対外発表すると就職にもちょっと有利かなという,就職活動するときにね,私はこんな論文発表しましたなんていうのを持っていくと,いいんじゃないか.まあ,そんな下世話な効果もね,あるかなと思いますが.

HCD-Netの研究発表会とか信学会のサイバーワールド研究会とかね.オープンソースカンファレンスとか,いろんな発表機会があって,こういうところで対外的に発表することを支援しています.

実際にですね,もうすでに去年の2年生の時点でサイバーワールドで一人発表してますし,今度HCD-Netの研究発表会で,2年生のときにやったグループが発表の予定です.あとね,今年のサイバーワールドでも,いまウチの3年生ね,3年生が発表をするという予定になってます.社会情報学会の全国大会でも発表するっていう約束になってるかな.まあこういうところの支援もしていきます.

プロジェクト紹介

ということで,えーと,じゃあですね,皆さんがうちのゼミでどんなことができるか,もちろんね,皆さん自分自身のテーマを持っていて,自分でこんなことをやりたいよ,だからそのために システムを作る必要があって,その作り方を教えてください,あの勉強していきましょう,という,それはそれでね,非常に素晴らしいことだと思いますが,一応ね,いま我々のほうで,どんなプロジェクトが進んでいるかを簡単にざっくり紹介します.

まずね,トッパンフォームズという株式会社とですね,ユーザビリティ評価の共同研究をやっています.これ去年2年生が頑張って,去年の2年生がね,いまの3年生が頑張ってくれて,それなりの成果が出たので今年も続けてやりましょうということになっています.

それから八王子市,これは,私が文学部にいた頃からずっとやっている共同研究で,八王子市の図書館ですね,八王子市立図書館.あそこの利用データを分析して地図上にマップして,どこの地区が弱いねーみたいな分析をしてですね,そうするとね,我々の研究成果から八王子の市政ですね.ようするに市の行政ですね,行政へのインプットになって八王子市民がすごく喜ぶ,そんなようなね,我々の研究成果が実際の社会に役立つという実感を得る,なんていう面白さもあります.

また,遠隔教育ですね,この th tw と書いてあるのは,これ th はタイですね thailand ですね,それから tw は台湾です.タイとか台湾と日本を結んで,まあ「にこP」というのがですね,これは「日本語を話さない高校生と話そうプロジェクト」といういうものの略称なんですけど,これも文学部の若林先生とと共同研究をやっていて,こんな支援システムを作って運用して,データとって分析して,なんてことをやっています.

今年の4月から,この4月から始まったものは,うちのね,石井先生この後出てきますね,石井先生と岩隈先生,それから,工藤先生,法学部の工藤先生とか理工の加藤先生とかですね,あと誰だったかな,共同研究をしていて,あっ,四方先生とかかな,すみませんちょっと名前全員を挙げられないんですが,プライバシー配慮の意識調査なんていうことをやっていて,これかなりわりと法律分野に偏っているものですが,そのなかでね,プライバシーへのアクセスを権利化してゲーミフィケーションをしてですね,ゲームアプリを使って皆の意識調査をする,なんていうのをやろうとしています.これもぜひね,興味がある人には参加していただきたい.

それからこれ法政大学との共同研究,これつい最近出てきた話で,Shopify ていうアプリがありますが,それの拡張機能を使って何か面白い…… Shopify というのは,あれですね,eコマースのね,電子商取引っていうか,まあ楽天とかアマゾンとかああいうやつね.ああいうやつを作るためのフレームワークですけど,それを面白くできないかっていう話が舞い込んできました.

これでも,うちのゼミのメンバーがねSpotifyと勘違いしてね.音楽のサービスのSpotifyって ありますけど,あれじゃないですね.SpotifyじゃなくてShopifyです.

あとはですねえ,まあ,ちょっと話が出てどうなるかなーっていっているのは,ルワンダ.

ルワンダってアフリカですね,アフリカのIT教育支援っていうことをやっている方々がいて,ちょっとそこに知り合いがいてですね,これ松崎先生と一緒にですね,うまくできればいいなぁって,いま話をしているのがルワンダのIT教育の支援とか.

あとはですね,まあ,これもうちょっと時間もないので,ピクトグラミング,興味ある人はですね,ピクトグラミングというキーワードで検索してみてください.まあ,ピクトグラムというね,人間のマークですけど,あれを使ったプログラミング教育なんていう,これも青学と共同研究しようという話があります.

あと,うちの研究室にはこんなオモチャがいろいろあります.筋電位でコントロールするやつとか3Dカメラとかですね.Kinectって皆,知ってますか?ステレオカメラね.ステレオカメラで3D計測するやつですね.あとアイトラッキングとか,ハノイの塔もあります.まあこれはおもちゃですけど.

活動予定

はい,ということで,もうあと3分しかない.ざっくりした活動では,2年の後期はテーマ探しとコミュニケーションスキルの養成をします.

これはですね,ちょっといまCOVID-19の,コロナの関係で,いま中断していますが,それがなくなれば,ベトナムです.ベトナム合宿をする予定になっています.まあこれ必須ではないですけれども,ぜひ参加したいって人は参加してください.ベトナムのね,大学と共同でグループワークをするっていうのを毎年ずっとやってました.ちょっといま中断しています.

で,3年生になったら色々システムを検討したりとかコミュニティ活動に参加したりとかね,そういうようなことを経験を経て,最終的に4年生になったら,自分で作ったシステムを使ってデータを取得して卒論を書くなんていうことに挑戦していただきたいということです.

ゼミ合宿・見学等

えーと,これはもうちょっとコロナでいま中断してるので,自由に行き来できるようになったらという事ですが,2年の春休みに計画をしていました.こんな感じで,楽しそうでしょ?

これはねえ,日本の学生とベトナムの学生がわーわーグループ活動している様子です.

最終日はね,こんな夜遅くまで遊んでたみたいです.

あとはね,3年生4年生になったら国内の研修.いろんなね,ところに訪問して,いろいろ世間を知るなんていう活動もやりたいとは思っていましたが,これも現在,中断中です.コロナの関係でね,なかなかいろいろいけない.

まあ昔,かつてはですね,もう無くなっちゃうけど,今度,いま富嶽になっちゃいましたけど あそこの開発している人達にコネクションがあるので,京コンピューターを見学に行ったこともあります.

はい,ということですね,ゼミの紹介ページ.これちょっとチャットのほうにもね,貼り付けておきますかね,あの去年の2年生向けに飯尾ゼミ2020っていって,もうこのね,20分駆け足なんで,私がどういう研究をいままでしてきたかー,なんて全然紹介できなかったので,それを含めて紹介しているウェブサイトを用意してあります.

それからですね,まあ私のCV見ていただければどんな指導ができるかなということも分かります.ここで色々論文発表してるやつがありますので,もし,その論文を見てみたいというようなことがあれば是非リクエストしてください.差し上げます.

(終)