2020年5月25日月曜日

オンラインQAどこまで丁寧に対応すべきか問題

最後に添付したスクリーンショットを見ていただきたい.ある科目で,学生が提出したレポートの対応状況を示すLMS(manaba)の画面から一部を切り取ったものである.

右端の数字が何を意味しているかというと,レポート課題に添付されたコメントの数だ.その多くが「1」となっているのは,1. 学生から課題が提出され,2. それに私がコメントを返して終了,というやり取りの結果である.平和な結果といえる.

(オレンジ色のオビは,最後にコメントを書いたのが学生側であることを示している.「ありがとうございます」というような終わり方をしているケースでは,その返答はしていないので,オレンジ色のまま放置しているが,この仕様,どれに答えないといけないのか分からなくなるという点で,ちょっといただけない?)

注目してほしいのは,たまに3とか4とか,多いのでは14なんていう数字がある点である.2というのは,学生が「添付ファイル」をアップロードするためにコメント欄を使ったという状況が考えられるので,1の場合と大差はない.

なぜこんなことになるのか?

14というコメント数を叩き出している学生の例は,質問と解説を何度も何度も繰り返した結果である.7往復したということになる.このような状況は(教員の負荷を考えなければ)悪いことではない.向学心に燃えて分からないことは質問する.学生のあるべき態度であろう.

オンライン講義だからこそ,このような状況が発生しているようだ.昨年度も,熱心に質問にくる学生は居ないことはなかった.しかし,オンライン講義になり,気軽に質問しやすくなったようで,質問を繰り返す学生の数は増えた.

オンラインのため,こちらから伝える情報量も少ない,ということもあろう.学生の理解度を伺いながら講義する対面での講義と比べると,動画配信型の非同期講義は,やはり不利な面があるのは否めない.その結果,質疑応答の頻度が増えることになったと考えるのは自然な帰結である.

どう対応すべきか?

受講学生が繰り返し繰り返し質問してくることは,こちらとしても喜ばしいことではある.指導のし甲斐があるというものでもある.しかし,有限な時間をいかに効率よく使うかという点では,うまく立ち回らないとたいへんなことになってしまう.

幸いにして全受講生が50名強であり,質問を重ねてくる学生もいまのところ数名なので,とりあえずは時間の許す限り丁寧に付き合ってみようかと腹を括っている.ただ,この対応が,今後,高い評価を得てしまうと,ますますタイヘンになりそうで,どうしたもんかな?と思わないでもないな.

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