2026年2月1日日曜日

キャンパスライフ in KMITL(お気楽クルンテープ通信 No. 37)

KMITLのキャンパスはとにかく広い.暇をみてあちこち散歩してみてはいるのだが,まだ全ては回れていない.キャンパスのなかを循環するミニバスにもまだ乗っていない.そのうち,乗ってみよう.

先日,工学部の入り口から研究室のある12号館まで歩いていたら,学生たちが楽しげに何やらゲームをしている光景に出くわした(写真).

何のゲームをして遊んでいるか,お分かりだろうか.

これは,ペタンクというゲームである.置かれたマーカーに向かって鉄球を投げるゲームである.たぶん,マーカーに近いと点数が高くなるんだろう.カーリングみたいなもの,なんじゃないかな.私が知っているペタンクに関する知識はその程度しかない.

けっこうな人数の学生が集まって,楽しげに鉄球を投げていた.しばらく眺めていたら,どうも,2グループがそれぞれ並んで遊んでいるらしいことがわかった.

私はとくだん急いでいたわけでもないが,学生たちに混ぜてもらう勇気もなく,その場をそっと立ち去った.学生たちが楽しげにゲームに興じていたのが印象的だった.

ところで,写真の中央にいる彼の背中に,「秋田高専」と日本語が書かれているのにお気付きだろうか.KMITLは,日本の大学だけでなく,高専とも太いパイプを持っているのである.

そもそも,キャンパスのなかにKOSEN-KMITLという組織があり,専用の建物がある.私がKMITLに来てしばらくしたときに,日本からKOSEN-KMITLを訪ねてきた方がおり,私も挨拶がてら,KOSEN-KMITLにお邪魔した.

ところが,KOSEN-KMTILはキャンパスの一番東の端にある.一方,私のいる12号館は西の端である.研究室からKOSEN-KMITLまで歩いたら,20分くらいかかった.日中だったので汗だくになったのも今となってはよい想い出だ.それほど,KMITLのキャンパスは広く,未知の場所もまだ多く残されている.

2026年1月27日火曜日

ふたりのチャッピー(クルンテープ通信・番外編)

今週からしばらく,いろいろと忙しい行事が続く.27日にはHCD-Netの理事会と新年会があり,週末には大学院入試の面接官,さらに,来週は,4年生の卒研発表会,iDSゼミの成果報告会と,イベントが目白押しだ.先月に一時帰国したときはほとんど東京にいなかったので,夜は久しぶりに会う人たちとの飲み会,いや,ミーティングの予定がびっしり入っている.

さらに,それらがひと段落した後すぐに今度はバンコクで国際会議とワークショップの開催予定があり,そこには20人近い数の学生を引率して連れて行くという任務もある.

というわけで,本来は昨日,26日の昼便で東京に戻って,一つ一つ,用事を片付けていく予定だった.しかし,ビザ延長のドタバタで同日の深夜便に変更せざるを得なかった.26日の夜に出て,27日の朝に日本に着く便だ.ドタバタの理由と様子は既に報じたとおりである.

航空券はいつものJAL便である.そして,チケットの変更はネットにアクセスして自分で行った.いつものことなので,慣れているはずだった.しかし,迂闊だった.油断した.

バンコクから東京に直行する深夜便(JL34)が取れればよかったのだが,なぜか,その便に変更するにはなんだか高い差額を支払わねばならないという状況になっており,予算内でリーズナブルに変更することを考慮すると関空経由成田行き(国内部分はJetstar便,GK便のコードシェア)という,いささか奇妙な便を選ばざるを得ない状況だったのが,今回のトラブルの原因である.

なんとまあ,その関空発成田行きの便が,28日の朝に関空を発つ,つまり明日の朝便だったのである.ネットで変更手続きをしたときになんでそんな便が変更の選択肢に出てきたのかはわからない.しかし,ビザ延長の件で頭がいっぱいになっていたせいもあり,ああ,関空で乗り換えて,乗り継ぎの便は成田に着くのか,くらいしか頭になかった.

昨晩,スワンナプーム空港のカウンターでチェックインしたときに,荷物は関空でピックアップしないといけないのか?などというやりとりがあった.これは,よくあるやり取りなので,いつものことである.ところが,そこで,「乗り継ぎ便は次の日だから,大阪で一泊してね」と告げられたのだ.

てっきり,深夜便で関空に飛び,そのまま成田へと乗り継ぎできるものと思い込んでいたのだが,日にちがズレていたことに,昨晩,バンコクでチェックインした時点で,気付いたのである.ちゃんと確認しておけよ……という話なのだが,まさか乗り継ぎ便にそんな落とし穴があったとは,迂闊だった.

安めのチケットとはいえ,変更できるチケットだったし,実際に一度,変更している.e-Extensionの面接予約じゃあるまいし,変更は一度だけなんて聞いたことはない.スワンナプームのカウンターで「いやいやこちらのミステイクなのはわかっているが,変更可能なチケットのはずだから,変更してよ」と迫ったものの,「関空から成田の便はGK便だからどうしようもない,とりあえず関空まで行ってGKのカウンターで相談しろ」の一点張りで,とりつくしまもない.仕方がないから,とりあえずJL728便に乗って関空まで戻ることにした.

チェックイン,保安検査,出国審査を済ませ,サクララウンジで遅い夕食を摂りつつ搭乗を待つ間,「このチケットって変更できるのかな?」とチャッピーに相談してみた.便宜上,このチャッピーを「チャッピーA」と呼ぶことにする.

すると,チャッピーAは「GKのカウンターに行っても何の意味がないからJLのカウンターに行け」と,頼もしいアドバイスを伝授してくれた.なぜGKに行っても仕方がないか,GKに交渉してもどうにもならないのはなぜかなどを懇切丁寧に教えてくれて,しかも,とるべき行動まで逐一説明してくれる.ありがたい.


最後はこうだ.「ここまで来たら,JALは放り出せません」ときたもんだ.実に頼もしい.

しかし!しかしである.ここで満足しないのが情報学研究者のいやらしいところ.そこで満足して「ああ安心だ……」にはならない.決してならない.

最近のチャッピーは,どうもユーザーに阿る表現を多用しているような印象を受ける.ユーザーに忖度するような味付けがなされているのではなかろうか?と,常々,疑わしく感じているのだが,皆さんはどうだろう.そんなことない?

というわけで,本件に関するセカンドオピニオンを求めた.Gemini?Copilot?いや,別のブラウザを立ち上げて,別のアカウントでログインしたもう一人のチャッピーを召喚した.こちらを「チャッピーB」と呼ぼう.

チャッピーBとやりとりしていたら,チケットの種別を示せと言ってきた.そこで,予約画面の切り取りをアップロードしてみる.するとどうだろう,チャッピーBは「(当日便への変更は)無理なんじゃね?」と告げてきた.なんたる二重人格,ダブルスタンダード.

いつものように,なぜ無理そうなのかについてもくどくどしく説明している.要らんて,そういう気分が暗くなる情報は.こう考えるとユーザー忖度型の回答も,悪くないのかな.

さて,本件,結末はどうなったか.バンコクからの深夜便は27日の朝8時に関空に着いて,いま,27日の午後3時.関空から東京,羽田に向かうJL224便の機内でこれを書いている.チャッピーAの御神託どおり,関空に着いて入国したら,一目散に「JALのカウンター」に向かった.

国内線のカウンターに行ったら「これは国際線発券の国内線部分の問題だから国際線に行け」,国際線カウンターに行ったら「発券窓口に行け」とたらい回し攻撃は受けたものの,結論を言えば,27日の便に変更してもらえた.数千円規模の変更手数料を支払う必要があったけれど,マイペンライ.

この勝負,チャッピーAの勝ち!

チャッピーBに「変更できたで?」と伝えたら,「これはレアケース」と負け惜しみを吐かしよった.AIがどんどん人間臭くなっていくなあ.

2026年1月26日月曜日

イミグレーションに行ってきた・三度目(お気楽クルンテープ通信 No. 36)

今日もイミグレーションに行ってきた.仏の顔も三度,さすがにもう慣れたものというか,そろそろ勘弁してほしいという状況ではある.今日は何をしに行ったのかというと,ビザの延長のために出向いたのだ.

ビザの延長は,有効期限が切れる30日前から申請できるとされている.ただしバンコクに限り45日前から可能とのこと.11月末に観光ビザからノンイミグラントビザに切り替えていた自分のビザは,変更が認められた日から90日後の2月23日まで有効だったので,1月の10日に申請可能な状況となっていた.

これまでのイミグレーションでの手続き状況で,対面でのやりとりは予断を許さないことは十分に身に染みている.なので,今回は事前にe-Extensionの手続きをやっていた.e-Extensionとは,オンラインでビザ延長の手続きを申請する仕組みである.

タイに来る前に東京でe-Visaを取っていて,だいたいあんなものだろうなと予想はしていて,全くそのとおりだったので,やはりそうなんだと納得.つまり,最初のウェブのインタフェースは最低限で,追加の資料を,あれを出せ,これを出せと電子メールのやりとりで何往復かしないといけないという手続きである.ただし,最後に実際にイミグレーションに行き,対面のやりとりがあるという点が,e-Visaの取得とは異なる.

今回は,ウェブのインタフェースからのアップロードで提出した資料に加えて,大学からのタイ語で書かれた説明の資料,客員研究員としてのインビテーションレター,パスポートの,プロフィールのページ,ビザのスタンプが押されているページ,直近の入国スタンプが押されているページ,それぞれのコピー,さらに,外国人の居住地を証明するTM. 30という書類が要求された.

なお,タイ語の説明資料を出してくれと大学に頼んだら「10日かかる」と言われて面食らった.できるだけ早くしてくれとせっついたら若干スピードを上げてくれたようだったが,それでもまるまる1週間かかった.さらには工学部の国際センターに書類が届くはずだったにも関わらず「届いていないから本部棟の国際課(OIA)に取りに行ってくれ」と,受け取りに行かされたが,まあ,それはしょうがない.

今回はe-Extensionなので,前述したとおりに基本は電子的なやりとり,メールの往復で意思疎通が図られる.意外とレスポンスは早く,ターンアラウンドタイムはだいたい1日である.今回,必要書類がきっちり判明した後にそれを揃えられたのが先週の木曜日の午後3時頃,それをもって急いでメールを送り,面談が認められたのが先週の金曜日だった.

お役所なので土日はイミグレーションも休みになる.イミグレーションでの面談を今日の朝と予約していたので,今回もまた,ギリギリのタイミングだった.本当に綱渡りである.

なお,本来は先週のうちに面談してビザの延長手続きを済ませ,今日の昼便で東京に戻るつもりだった.大学とのやりとりでどうにも間に合いそうにないことがわかり,飛行機を今日の深夜便に変更したうえで,面談をリスケジュールした.

e-Extensionのシステムでは最低限の必要書類をアップロードすると,面談予約ができるようになっている.面談予約をリスケジュールできるようになっているのも気が効いている.しかし,面談予約の変更は,どうも1回しか認められないようだ.今日の面談も怪しいと踏んで,もう少し後ろにずらそうとしたら,できなかった.まさに背水の陣.

そんなやりとりがあり,今日はいざイミグレーションへ,ということになったのだが,面談自体はあっけないほど簡単だった.

まず,混雑している2Fのカウンター,あるいは,行ったことはないけれどやはり混んでいる3Fのカウンターのどちらとも違う場所に,e-Extensionの部屋がある.メールでは「3Fに行け」と書いてあったので,3Fの,人がたくさん居るカウンターに行ったら「ここじゃない,出て右」と告げられ,それに従って発見したe-Extensionの部屋は,閑散としていた.

受付で手続きを済ませると,すぐにブースに呼ばれた.書類のチェックとウェブカメラでの顔写真の撮影など本人確認が済むと,それで終わりである.パスポートにビザ延長を示すシールをぺたんと貼られておしまい.ものの5分で終わってしまった.拍子抜け.これもDXなんだろうか.

なお,客員研究員の身分が続く5月31日までの延長を申請していたのだが,なぜか認められたのは5月30日まで.その1日の差は,いったい何?まあ,1日早く帰国するくらいは何の問題もないけれど.

いずれにしても,いつものようにもっと待たされるのかと思いきや,あっけなく終わったのはありがたい.ビザが更新されたので,再度,リエントリーの申請をしなければならなかったが,こちらも思ったほどは待たされずに手続きが終わった.

少し早めのお昼を食べてから帰ろうと,1Fのフードコートでクィッティアオ(タイ風ラーメン)を頂いた(写真).懲りもせず唐辛子をマシマシにして,辛ウマで美味しかったよ.

2026年1月25日日曜日

パーク・クローン花市場(お気楽クルンテープ通信 No. 35)

知人からバンコクの観光情報を尋ねられて,それならブログにまとめているからとお気楽クルンテープ通信を紹介した.しかし,ここでは,私がバンコクで悪戦苦闘している生活の様子を詳らかにレポートしているものの,読み返してみたら,バンコク市内の観光に参考になる情報はほとんど書かれていなかった.こちらに遊びにきているわけではないので,当然といえば当然なんだが,少しは息抜きをしてもいいだろう.

今日は日曜日なので,もう完全に仕事のことは忘れて,いろいろ回ってみることにしようと考えた.遅まきながら先週あたりからやっと生活が安定してきて,日曜日はほぼ完全にオフにすることに決めている.そのほうが精神衛生上よろしい.

さて,では市内観光にでも出かけようか.

とはいえ,王宮の近辺にある有名な三大寺院(ワット・ポー(涅槃寺),ワット・プラケオ(エメラルド寺院),ワットアルン(暁の寺))は,これまで何度も訪れている.ワット・ポーにあるとても大きな涅槃像は何度みても飽きないが,今日はもっと違うところを訪ねてみたい.

地図を眺めていたら,地下鉄サナムチャイ駅を中心にして三大ワットの反対側に,パーク・クローン花市場という花卉青物市場があることに気づいた.しかも24時間でやっているという.花市場なんてメルヘンちっくで素敵じゃないの.天気もいいし,冷やかしに行ってみようと思い立つ.

サナムチャイまで電車で行き,そこからテクテクと歩いていく.しばらく行くと,市場の入り口らしき場所に行き着いた.入っていくと,なんとなく地方のアーケード街のような雰囲気の場所に至る.カフェあり,物販店あり.カオ・ゲーンの屋台に並ぶおかずはどれも美味しそう.ところが,中心部は少しうら寂れていて,これが花市場?と訝しく感じた.

もっとも,これは私の早合点.入っていった場所をGoogleマップで調べてみたら,パーク・クロン・タラート - オールドマーケットと出てきた.どうも,旧市場ということらしい.

自慢じゃないが,このあたりの嗅覚は昔から優れている.なんとなく違うなと思いきや,もっと賑やかそうな場所を目指して彷徨う.そのとき,道を挟んで向こう側にもっと活気のあるエリアがありそうだと,第六感が私を導いた.

ビンゴ!車道の反対側に,もっと大きな市場があった.こちらが,パーク・クローン花市場だったのだ.入っていくと,青果売り場が並んでいる.いろいろな野菜が所狭しと並べられていて,思わず息を呑む.

唐辛子屋があるのはいかにもタイのマーケットである.真っ赤な唐辛子,緑の唐辛子,大きめのやつ,そして小さい緑の凶悪なやつなど,いろいろ並んでいて楽しい.座り込んで,一心不乱に唐辛子を摘んでいるお姉さんがいた.手がピリピリしないのかな.まあ,もう慣れているのだろう.なにしろそれが彼女の仕事だものね.

青果売り場を抜けると,中心が花市場である.しかし,想像していた花市場とちょっと違った.全体的に,ほぼオレンジ色なのである(写真).

これは,仏花だね.仏像に供える花である.日本では菊の花を供えるのが一般的だが,こちらタイではマリーゴールドをお供えするのである.かくして,市場全体がなんとなくオレンジ色に染まっていたのだった.

もちろん,仏花ばかりではなく,観賞用の色とりどりな花を売っている花屋がないこともないが,そのような花屋は市場のなかというよりは外の道路に面した店が中心のようで,市場としてはメインの商品が仏花なのかなという印象を受けた.

いずれにしても,やはり日本ではみられない光景でもあり,三大ワットを訪問したついでに時間があれば,訪れてみる価値はあるだろう.

2026年1月24日土曜日

ガパオライスの玉子(お気楽クルンテープ通信 No. 34)

タイの国民食,パッ・クラパオ(パッ・カオ,パッ・ガパオ),日本でいうところのガパオライスである.ミンチ肉をバジルと一緒に甘辛に炒めて,ご飯の上にかける.さらに,その上に目玉焼きをドーンと載せる.私の好きなタイ料理の一つで,こちらに来てからというもの何度も食べている.パッは炒める,クラパオあるいはガパオはスイートバジルのことで,バジルと炒める点が料理の名にもなっている特徴だ.

先日,SNSでパッ・クラパオの人気チェーン店を紹介する動画が流れてきた.いかにも美味しそうなそれを紹介している.店の名はMOOM GAPAO(ムームガパオ).ムーンにあらず.タイ語では,มุมกะเพรา と書く.มุมがムームで,กะเพราがガパオ(クラパオ),後者がバジルという意味なのは先に示したとおりなので,ムームはなんだろうかと調べてみると,どうも「コーナー」という意味らしい.ガパオ・コーナーということか.

さて,そのムームガパオ,バンコク市内に何軒もあり,さほど遠くないところに2店舗あったので,そのうちの一つに行ってみた.チットロムのオフィスビル,The Mercury Ville @ Chidlomの4Fに入っている店である.

行ってみたら,なんのことはない,完全にファーストフード店だった.日本でいうところの吉野家とか松屋みたいなもんかな.気軽に食べられるのは悪くない.私は結局,この手のB級グルメが好きだし,私の身の丈に合っているのだろう.

メニューは豊富で,いくつかの種類があるなかで,さらにそれらに関してチキンだのポークだの,肉の種類を選べる.せっかくだからとラインナップのなかではお高めのSavage Gapao Premium Beef をオーダー.98バーツ,昨今のレートだと日本円にして500円くらい.高いほうでその値段なので,やはりファーストフードは財布に優しいね.

Savage Gapao はスパイシーさを売りにしているようで,辛さは hot か very hot を選べる.もちろん.ぺ・マクマーク(very very spicy)と注文した.さらに,テーブルに置いてあったプリッ・ナンプラー(prik……唐辛子のナンプラー漬け)を投入し,追いプリックも欠かさない.

が,ちょっとやりすぎた.食べ終わった頃にはもう顔から頭から,汗が滴り落ちていた.でも,とても美味しかったからヨシとする.うん,大満足.

日本で食べられるガパオライスと決定的に違うのは,目玉焼きの玉子にアヒル(duck)の玉子を使っているところである.鶏卵よりも,黄身が大きくて迫力がある.エカマイ駅近くにある Phed Mark というパッ・クラパオの有名店でも,アヒルの玉子を使っていると書いてあった.これが本場のレシピなのかな.

ムームガパオ,うちの近所の2店舗の他に,タマサート大近くのThe Maharajにも入っているので,また訪れる機会はありそうだ.今回いただいたビーフガパオの他にも,定番のポークやチキン,変わったところでは鳥唐揚げのガパオなんかもあるらしい.いろいろと食べてみたいところ.

ムームガパオのウェブサイトで店舗一覧をみていたら,ちょっと面白いことに気付いた.それはガソリンスタンドに出店する戦略をとっているところ.公共交通機関が発達してきているとはいえ,まだ,渋滞が名物のここバンコク,車社会ということだろう.

2026年1月21日水曜日

銀行三往復(お気楽クルンテープ通信 No. 33)

いま住んでいるコンドミニアムの家賃を支払わなければならない必要に迫られた.10月から12月までの3ヶ月ぶんは,いろいろ世話になっている中大スタッフのTさんにまとめてお金を渡し,代わりに支払ってもらっていた.銀行の口座もなかったので,Tさんから大家に銀行振込してもらう手筈になっていたのである.

しかし,その猶予期間も終わり,そろそろ今月の家賃の支払いをしなければならない期日が差し迫ってきた.「3ヶ月の間に銀行の口座を作って,残りの半分は自分でなんとかするよ」と豪語した手前,再びTさんに泣きつくわけにもいかない.銀行の講座は予定通りできたことだし,自分でなんとかせねば.

なに,手順は簡単である.最近の円安バーツ高に渋い顔をしながら現金の両替は済ませたので,あとは,ATMで口座に入金し,そこから指定の口座に送金するだけだ.

日本と同様,ATMは街中のいたるところにある.コンビニやスーパーマーケットにも置いてある.しかし,タイのATMではときとしてカードが吸い込まれて出てこなくなることがあるなどという恐ろしい噂を聞いていたので,万が一そうなったときに銀行の人を呼べるように,とにかく銀行の店舗に行って,そこのATMで操作してみようと考えた.

プロンポンの駅に隣接しているショッピングモールのエンポリアムに行けば,そこに銀行が何軒か入っていることは知っていたので,行ってみたところ,クルンタイ銀行がない!うーん残念.ネットで調べてみると,さらにアソーク側の,つまり,我が家からすると駅の反対側にあるエムスフィアというショッピングモールに隣接したEMタワーというオフィスビルに,クルンタイ銀行の支店があるらしい.

なぜこのようなくどくどしい説明をしているかというと,今日の話は,この位置関係が重要だからである.駅の反対側なので,歩くと15分はかかる.行って帰って30分というところ.

というわけで,てくてくと歩いてEMタワーのクルンタイ銀行支店に行ってみた.小さなオフィスだが店頭にATMもある.1台しかないので占有するのも気が引けるが,そもそもEMタワーの奥まったところにあるので人影はまばら,あまり気にしなくてよさそうである.

ATMの操作はもうすでに経験済みなので,問題ないだろうとタカを括っていたのが間違いのもとだった.興味深いことに,ATMは多言語対応していて,日本語も選べるようになっている.しかし,日本語を選ぶと入金メニューは選択できない.リソースが足りていないのだろうか?どうしてこうなった?

仕方がないから他の言語を選ぶ.といってもタイ語の読解はまだおぼつかないので,選択肢は英語しかない.幸にして,全てのメニューが英語に対応していた.「deposit」のメニューを選ぶ.

本人認証に関して,比較的少額の決済であれば,スマホを使い,送られてきたワンタイムパスワード(OTP)で認証するという手段も選べるというのは,日本と違うところで興味深い.それに対応できるようにとタイのSIMに入れ替えてきてはみたものの,イマイチ心許ないので,デビットカードでの認証を選択,パスワードを入れて,認証が成功と思いきや,次の画面に驚いた.

なんと,「入金先の口座番号を入力せよ」ときたもんだ.ええっ?カードと番号が紐付けされてないの?ちょっとびっくり.そして口座番号なんて覚えてないよ.

どうにもしようがない.1回目のアウトである.自宅に戻るしかない.いったん戻り,通帳を持って,出直した.このとき,ちらっと「パスポート?」と浮かんではきたものの,まあいいかと,そのまま出てしまった.これが仇となった.

2回目の挑戦は,多少のトラブルはあったものの,うまくいった.口座番号入力したら,それは間違ってるなどと出てきて若干焦ったが,通帳入れたらOKだった.再び番号を要求されたときには同じ番号を入れたはずで,大丈夫かなと不安になるも問題なく手続きできた.これもどうしたことやら.まあ,結果オーライ.

ともあれ,必要な金額を預け入れることには成功した.次は,ネットバンキングで送金か,というところで,ふと,思い浮かんでしまったのである.銀行の支店,店頭にいるんだから,カウンターで送金してもらえばいいじゃん?つい,魔が刺した.

店内に入り,整理番号をもらう.英語が話せるお姉さんが対応してくれた.「パスポート出してください」と.

はい.ツーアウト.パスポート持ってくればよかった…….再度,30分かけて,自宅へと往復した.パスポートを取りに戻る.

最終的に,なんとか手続きできて,無事に今月の家賃を振り込めた.これでひと安心ではあるが,水道代などまだ別の支払いも残っているし,早いうちにネットバンキングのやり方を確認してできるようになっておかねば.銀行のお姉さん,アプリがどうこう言っていたな.まだ道は険しいのかもしれない.

写真はクルンタイ銀行の預金通帳.大きさと判型はパスポートとほぼ等しい.タイの神話に登場する架空の鳥,ワユパック(Vayupaksa)がクルンタイ銀行のシンボルとされている.

2026年1月18日日曜日

映画を観てきた(お気楽クルンテープ通信 No. 32)

昨年暮れに封切られた映画Zootopia 2の評判がすこぶるよいらしい.我が家の家族も,もう,何度も観たと,日本から報告があった.これは観ねばならぬなあと,ずっと思っていたのだが,なかなか忙しくて映画館に足を運ぶ余裕がなかった.

2026年が明けてからというもの,論文書きに時間を取られて気分がだいぶ鬱々としていた.昨日,やっと,論文書きや著書の校正作業をひと段落つけることができたので,今日はもう完全にオフの日にすることとして,懸案のZootopia 2を観に行くことにした.

調べてみるとサイアムのCentralWorldにある映画館で,Zootopia 2がまだ掛かっているらしい.英語音声でタイ語の字幕版である.さすがにまだタイ語のヒアリングは全くもって心許ないので,英語版は好都合だ.15:30の回があったので,それを目指して出かけることにした.

チケットの購入は至極簡単で,今どきなのでタッチパネルの自動券売機で購入できる(写真).座席指定も可能.スタンダード席が300バーツでプレミアム席が330バーツ.せっかくなのでプレミアム席の一番前を購入した.あとで見てみたところ,やはりプレミアム席から埋まっていくような感じだった.

スタンダード席は座っていないのでどういう感じかわからないが,プレミアム席はリクライニングがあって,座り心地もなかなかよい.たかだか30バーツの違いなので,プレミアム席がオススメである.

ところで,席の指定をしようとしたら「2席,隣に空席を空けなさい」と指示が出たのでわりと端っこのほうを取らざるを得なかったのだが,実際に座ってみると,けっこう周囲は空席が目立っていたにも関わらず隣に客がいたのは,いったいどういうわけだろう?まあ,マイペンライ.

指定時刻の15:30に映画館に入った.映画館は巨大なショッピングモールCentralWorldの7〜9階にあり,入り口には電車の改札口のようなゲートがある.モギリの職員にチケットを渡して,いざ,指定の4番スクリーンへ.

ネットで調べていたら,タイの映画は始まるまでけっこう時間がかかるよ,との情報があった.時間通りに映画は始まったのだが,事前に得ていた情報どおり,広告が長い.20分,ずっと広告が流れていた.それも,映画の予告編に混じって車の広告が入るなど,かなりカオス.さらにはシリキット王妃を追悼するフィルムさえ流れて,もう,何が何やら.これぞタイ・イズムという印象を受ける.

上級者は,広告の時間が長いのでわざと遅れていくらしいが,こちとらビギナーである.暗いなかで指定した座席を探すのもおぼつかないだろう.なので,広告にずっと付き合っていたが,飽きなかった.映画の予告も,それはそれで面白い.

開始時間から21分が過ぎたところで,タイ王を讃える歌が流れた.起立を促すメッセージが画面には出ていたが,誰も立ち上がる気配はない.3〜4分,流れていただろうか.画面には国王のPVと言わんばかりの画像が流れている.人気があったブミポン前王に比べて今の王様は云々かんぬんという話があるが,タイの皆さんはあの画像をどんな気持ちで観ているんだろう,などと余計な心配をしてしまった.

その動画が終わって,さあ,本編だ!と思いきや,はたまた車の広告が挟まったのは,まあ,許そう.いちいち目くじらを立てていてもしょうがない.

本編は,まあ,普通の映画だったので感想は省略.それなりに面白かった.

注意点を一つ.とにかく劇場内が冷えているので,寒さ対策は忘れずに.Tシャツ半パンで出かけた私は,最後はもうブルブル震えていた.映画が面白くて震えていたこともあろうが,とにかく冷房がキツすぎる.

2026年1月17日土曜日

セキュリティは大事だけれど(お気楽クルンテープ通信 No. 31)

最近はICTがとても発達しているので,バンコクでの単身生活もほぼ不自由ない生活ができている.生活環境もほぼ整ったし,生活の改善点を探すとすれば,食器類や調理器具がないので自炊できないのをなんとかしたい,ということくらいか.

金銭面でいえば銀行口座を開設できたので家賃やその他の支払いを銀行振込でできるようになったのも大きい.とはいえ,面倒くさがってまだ試していない.そろそろ今月の家賃を払わなければならないのでなんとかしなくては.

近年のトレンドとして世界的に流行しているキャッシュレス決済,QRコード払いの方法がタイでもメジャーになっているようで,そこかしこのレジでスマホをかざしている様子が見られる.学食でも,現金決済も受け付けてはくれるものの,学生たちはほぼ,スマホの画面を見せて支払いしているようである.

キャッシュレス決済も銀行口座を紐付ければできるはずなので,そのうち挑戦してみたいところ.なお,外国人向けに銀行口座を持たないでもキャッシュレス決済をできるようにするサービスも現れているとネットで情報が流れているのを見た.そちらもいずれ試してみたいところではある.

とまれ,細かなことはまだまだ気になるあれやこれやが残ってはいるものの,おおむね順調に暮らせているのはありがたい限り.しかし,クレジットカードの取り扱いで,少し困った状況が発生している.

普段メインで使っているクレジットカードのセキュリティが厳しすぎて,インターネットを介して高額決済しようとすると,ことごとく差し止められてしまうのである.

学会の参加費や航空券など,それなりに高額の決済をしなければならない必要に迫られることもしばしばあるのだが,それらが全て止められてしまう.サービスセンターに電話して解除してもらう方法が最も簡単なのは,何度か経験しているので知っている.けれども,こんなことで国際電話をかけるのは気が引ける.そもそも,サービスセンターのフリーダイヤルって海外から繋がらないんじゃない?

どうやらネットでも解除する方法があるようなのだが,そこも強固なセキュリティがかけられていて,やれ,ワンタイムパスワードだなんだと,障害が次から次へと現れる.そうこうしているうちにタイムアウト,にっちもさっちもいかない状況に追い込まれる.なんてこった.

VPNを張って,あたかも「日本国内からアクセスしているように見せかける」方法をとればなんとかなる.しかし,これはあくまで最後の手段.こんな方法を取らずとも,普通に使いたいのだが…….

夏に欧州に出張するためにそれなりに値のはる航空券を購入しようとしたら,案の定,最後に決済するやりとりでスタックした.「決済完了までお待ちください」の画面がいつまでたっても切り替わらない.ああ,これはたぶんカード決済が跳ねられたなと,こちらはもう慣れたもの,マイペンライだ.

いったんセッションを削除して,VPN経由でもう一度やり直したところ,当該の航空券をなんとか購入できた.購入できたのはよいのだが,完了画面に思いっきり「エラー」の文字が出ている(写真).「以下をご確認ください。エラー」って,いったいなんなのよ.どうせよと?

これ,本当に購入できているのかなあ.一抹の不安が残る.困ったものである.

2026年1月11日日曜日

マーケットは面白い(お気楽クルンテープ通信 No. 30)

今日は日曜日,年が明けてからこのかたというもの学生の卒論チェックや論文執筆などが続いて気分が鬱々としてきていたので,気晴らしにと,近所まで散策に出かけた.BTSに乗り,プロンポンから4駅,東に向かう.トンロー,エカマイ,プラカノン,次のオンヌット駅で下車した.目指すはオンヌット市場,駅から数分歩いたところ,駅に対してほぼ真北の位置にある.

国内外を問わず,市場は楽しい.人々の生活,台所に直結しており,そこでの生活が目に浮かぶ.海外に行き,現地でデパートやスーパーマーケットに行くと,生鮮食品売り場を必ず覗くようにしている.色とりどりの野菜や見たこともない魚たちが目を奪う.精肉も場所によっては思いがけない部位が売られていたりして驚く.

バルセロナを訪れたときにふらっと立ち寄った,目抜き通りからひと区画だけ奥に入ったところにあるブケリア市場がとても印象に残っている.カラフルなお菓子や生ハムやチーズなどいかにもな食材が,ああ,スペインだなあと感慨深かった.

ベトナムのハノイでは,宿泊したホテルの真横に細長い市場があった.そこで食用犬が丸焼きで売られていたときはけっこうな衝撃を受けた.もっとも,すでにこんがりと焼き上がっていたので可哀想という気持ちにはならなかった.数年前に再び彼の地を訪れたときに再訪してみたが,再開発で市場が丸ごと無くなっていて残念だった.

先日,猿の街ロッブリーに行ったときも,テーサバーン市場の周辺はたいへん楽しかった.写真はその市場周辺の露店で売られていた豚の顔.もちろん観賞用ではなく食べるためのものである.日本でも,沖縄では「チラガー(面の皮)」として普通に食べられている.写真の豚さんたちだが,どの豚も笑っているように見えてなんともいえぬ悲哀を感じる.いやまあ,それは余計なお世話か.

オンヌット市場も東南アジアでよくあるタイプのローカルマーケットで,屋根だけが設られているような施設に小さな商店がブースを構えて何列も連なっているというタイプの市場だが,規模はさほど大きくなく,比較的こぢんまりしていた.

ところで,いまふと思い出したのだが,このような作りの市場施設,昔は日本にもあった.私が子供のころ,長野市の東和田という地区に青空市場というマーケットがあった.日曜日に車に乗って家族で買い出しに行き,そこでお好み焼きを買ってもらって食べるのが子供ながらにとても楽しみだった.

もはや半世紀ほど前の昔話である.いまどうなっているかなと調べてみたら,モダンなショッピングセンターに生まれ変わっていた.昔ながらのマーケット,地方では観光客を呼び寄せて生き残っているものもある.函館の中島廉売とか,そんな感じよね.

さて,話をオンヌット市場に戻そう.市場にはなんでもある.野菜,果物,お菓子,衣類や宝飾品まで並べられていた.もっとも,そこで売られているアクセサリーは極めて安価で,貴金属はまず使われてなさそうな,チープな代物が並ぶ.

鮮魚売り場の隣に,海老を販売している店があった.商品の9割ほどが海老で,脇にイカや貝類が(お邪魔します……)とばかり遠慮がちに陳列されている.遠くから見るとどの海老もほとんど同じに見える.しかし,近くに寄ってみると頭が大きいものがあったり,太かったり細かったり,微妙に趣が異なる.どうやら種類が違うらしい.

ここタイはエビ大国,皆さんご存知のトムヤムクン然り,エビはタイ料理に欠かせない.養殖も盛んで,日本にも大量に輸出されている.魚介類のなかでもエビはとくに庶民に親しまれている食材なのだろう.

マーケットにはフードコートが付きものである.食事の時間ではなかったので今回は遠慮したが,美味しそうなメニューがたくさん並んでいた.中途半端な時間だったが食事をしている方々もちらほらみえて,今日は日曜日なので家族で買い物に来たのだろうか,家族で食事を摂っている微笑ましい光景も見受けられた.

そして,何といってもここオンヌット市場のフードコートには,ライブ演奏のおじさんがいるのだ(写真).これはなかなかよいサービス.マーケットは面白い.

2026年1月8日木曜日

時差のいたずら(お気楽クルンテープ通信 No. 29)

日本とタイとの時差は2時間,日本が2時間先に進んでおり,西にあるタイが後から追いかける形である.2時間程度の時差であれば,日常生活ではあまり気になることもない.せいぜい,オンライン会議の予定を合わせるときに「どっち時間?」と気にするくらいか,実際に日本とTV電話しているとき,多少のズレを感じるくらいだろう.

あ,月曜の午後イチから夕方までやっているオンラインゼミが,こっちの時間だと2時間早くなってしまっていて午前11時過ぎから始まり,その結果,昼休みが丸潰れになってしまっているので昼ごはんを食べられないという大問題があった.まあ,それはそれとして.

ところが,先日,(おそらく)時差の影響による日本とタイとの間のちょっとした行き違いが発生した.ことの顛末はこうだ.

学生の卒研発表や大学院入試の対応などがあり,1月末から2月頭にまた一時帰国することが決まっている.そのタイミングに合わせて,3年生が気を利かせて「新年会やりましょう」と企画し,日程調整をしようということになった.

最近の学生はLINEをよく使う.畢竟,スケジュール調整もLINEのスケジュール調整機能を使ってやりましょうとなる.一時帰国中は,私も,夜に会食の予定が立て続けに入れられており,スケジュール調整のアンケートには,1/29の夜だけ大丈夫……と,回答した.ここまでは,しばらく前の出来事.

昨夜のことである.スケジュール調整のやりとりを当該学生と交わしていたのだが,どうも話が噛み合わない.私は29日だけしか空いていないと念を押しているのに,学生は,「では30日で」などと何度も言ってくる.話の流れで「2/2は4年生の卒研発表会だから,その夜にやったらどうだ?」とアドバイスしたところ,スケジュール調整のアンケートには,2/1の候補が追加された.あれれ?どういうこと?

研究室のOB・OGにも連絡が入っているので,OBの1人が見かねたか「先生,彼(幹事の学生のこと)が混乱しているのは,先生ご自身が30日OKって回答してるからですよ」と指摘してきた.いやいやそんなことないぞ?まだ耄碌するには早すぎる.あらためて自分の回答状況を確かめてみると,たしかに29日にだけにOKというチェックが入っている.

いやそんなことはないとスクショを撮って送り返してやると,飯尾は30日に丸を付けているじゃないかと,向こうからもスクショが送り返されてきた.それを確認すると,たしかに私が30日OKと回答していることになっている.はてさて,これはいったいどういうことだろうか?

ここでスクショ画面を並べてみよう.左が私の画面,右が彼の画面である.お気付きだろうか.

日付が1日ずつ,まるっとずれている.こんなことある?

なんでこうなっているんだろうと二人で議論した結果,それは時差のせいなんじゃないかという推測に至った.それなら,VPNを張って日本からアクセスしたテイで開いてみれば,日付は一致する?ということで,やってみたがこのズレは解消しない.

ここから先は憶測だ.覚えてはいないのだが,おそらく,最初にアンケート画面を開いたタイミングが深夜で,日本で0時〜2時のあいだ,こっち時間で前日の22時〜24時だった,ということかなと推測する.それで日付が固定化されて,私がそのアンケートにアクセスすると一日ずれて表示されるようになってしまったのだろう.

複数タイムゾーンをまたがる時間の取り扱いは,実装が難しい.私も,日本と東南アジアでの使用が想定されているアプリの実装で時間まわりの取り扱にいろいろと苦労している.世界で使われているアプリの開発に一度でも関わって,とくに時間関係の処理に携わったことがあれば経験するであろう問題ではあるものの,意外と知られていない落とし穴である.

LINEの開発者も,まさかこんな不具合が起こるなんて,想定もしていなかったに違いない.