2020年12月5日土曜日

Zoom最新版のちょっと気の利いた機能

久しぶりにオンライン講義用ツールのTipsを紹介する.Zoomの最新版(バージョン5.4.4で確認 ― ここで紹介される機能は5.4.3から導入された機能とのこと)では,複数の画面を共有できるようになった.これは,地味ながらそこそこ使い勝手が高い機能なのではないかと思われる.

使い方は簡単.これまでどおり,画面共有をする手順で,共有すべき画面を1つ選択した状態で,シフトキーを押しながら,同時に共有したい画面を選択するだけである(図).図の下のほうに「Shiftを長押しして複数のウィンドウを選択」と出ていることが分かるだろう.


このような操作で,複数のウィンドウを同時に共有することができる.これまで,複数のウィンドウをリモートに見せたいときは,画面全体,デスクトップを共有するしかなかったが,デスクトップの共有は「見せたくないものを見られてしまう」というリスクが大きい.とくに,通知は切っておく,などの自衛策が必要であった.しかし,この方法であれば,安心して複数のウィンドウを共有することができる.

共有された状況は,次のような感じである.これは,1人ミーティングで動画を録画することによって確認した.


重なっている部分は,ウィンドウのアクティブ / 非アクティブで切換えられる.これは,通常の操作と何ら違いはなく,違和感もない.なお,共有したいウィンドウは同じデスクトップに置いておかないと,複数共有は実現できないようなのでその点は注意が必要である.

また,残念ながらホワイトボードやiPhone画面との共有はできないようだ.共有画面の選択時に,それらがグレーアウトされていることに注意されたい.まあ,落書きを共有したいのであれば,Zoom備え付けのホワイトボードよりは他のツールを使ったほうがよい.私はMS OneNoteとペンタブの組合せの使い勝手を気に入っている.これに拘わるわけではないが,そのような方法をオススメする.

(ここから余談)ところで,どこかのバージョンアップから,様々な参加者が同時に画面共有を試みたときに,昔は強制的に画面共有を奪うような仕様だったように記憶しているが,今は,手動で選択するように変更された.2画面以上使っている場合は,それぞれの画面に映されるらしい.リッチな環境で使っている人にはよいが,小さなノートPCで使っているユーザだと,手間が増えてしまいやや使いづらくなってしまった感じもする(以上,余談おわり)

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