オンライン講義化で課題がたくさん出されて学生が悲鳴を上げているという話が出ていた.これについてはそもそも大学の単位認定制度に関する本来の姿に戻ったという意見もあれば,少しやり過ぎだろうという意見もあるし,あるいは大学教育における集団指導体制があまりうまくいっていないことが明らかになったのだという指摘もある.そのような議論はさておき,学生からの意見をみていたら,締切設定に関する「これは?」という意見があったので,ご紹介したい.
それは「課題の締切は,その日のうちだと大変だし,1週間だと忘れてしまう.2〜3日後がよい」というものだ.多数から出された意見というわけではないし,とりたてて大きな声というわけではないが,気になる意見である.
課題の締切については,これまで,「0時(24時)にすると日付がわかりにくいから夕方や昼などにしたほうがよい」という議論はしばしば目にした.たしかにそれはそのとおり.しかし,「2〜3日後がよい」という指摘は,大げさにいえば目からウロコであった.
大学の講義は基本的に1週間で回っているので,だいたい「次の講義まで(つまり1週間)」とか,多少,フィードバックの時間を取りたい場合は「その週の週末まで」というような締切設定としていた.しかし,課題を提出する側である学生の立場で考えてみれば,「2〜3日後がよい」という意見はたしかに一理ある気がする.学習した内容をきちんとアタマに定着させるためにも,そのくらいの期間がよさそう(これについては識者のご意見を伺いたいところ).皆さんはいかがお考えでしょうか.
確かにそうかもしれません。課題を出す方の都合のみを考えて出しているのと、ほかの課題もあるだろうからと余計な気をまわしてやや長めにと設定しています。多くの場合週末あるいは次の授業に間に合うようにということで期限設定をしています。今後は少し学生さんの気持ちになって設定してみるようにしようかなと思いました。
返信削除「今後は少し学生さんの気持ちになって設定してみるようにしようかな」…… 重要ですよね.わたくし人間中心設計という概念の普及を進める団体の理事をしておりまして,その考え方に照らしあわせてみても,大切な心がけと考えます.コメントありがとうございます.
削除私は、今年の前期は課題を一週間ぐらい前に送って、リマインダーを締め切りの2~3日前に送っていました。(後期は授業中に生テストするやり方に変えました。)
返信削除リマインダーを送られるのは丁寧ですよね.一方で,メールがたくさん届いてウザいという意見も.何が丁度良いかは人それぞれなので,難しいところです
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