諸般の事情からオンライン講義を余儀なくされた2020年度の春学期も終わりに差し掛かっている.そろそろ振り返りをして次への備えをする段階かな.というわけで,講義コンテンツのアクセス状況を調べてみた.
講義は1年生の数学,水曜1限という時間設定ではあるが,講義動画を収録して非同期で閲覧できるタイプなので,その週のうちのどこかで受講すればよい,ということにした.多くの学生は律儀に水曜日に学習しているようだが,数学に前のめりになっている一部の学生が,日曜深夜にコンテンツをアップロードした瞬間に,視聴するということも確認した.
そう,LMSには「閲覧確認」という機能があり,誰がいつコンテンツにアクセスしたかチェックできるわけだ.この機能は,学生たちの学習をモニタリングする意味で,ある程度,役に立つ.「ある程度」というのは,動画をきちんと最後まで,2倍速とかせずに,視聴したかどうかまではわからない(動画の視聴状況は動画配信プラットフォームとして使っているYouTubeでもそれなりにわかるが,個々のユーザとの紐付けが曖昧なので,やはり「ある程度」になってしまう)ということだが,それでも,それなりに参考になる.
さて,この数学の講義,1本10分前後の動画を7〜10本用意して,1コマぶんの動画を視聴するというスタイルである.平時の対面講義から演習の時間を差っ引いて「雑談そのまま収録」だと,そんなもんになる(この点については別記事を参照ください).平時の対面講義だといつもなんとなく時間が足りなくなるので,少し,密度は濃いかも.
各動画はだいたい1ページに1本(まれに,内容の関係で,1ページに2本の動画を載せることもある)という体裁でコンテンツを作っているので,やはり,コンテンツのページ数は7〜9ページということになる.
そこで,7月初旬までのアクセス状況を分析してみた.ページ数の差があるので,1ページあたりのアクセス数で比較している.すなわち,総アクセス数をA,ページ数をBとしたとき,A/Bの数での比較である.
予想通りというか残念だというべきか,やはり,全体的に右肩下がりの折れ線になってしまった.数値はあまりにも生々しいので割愛したが,次の図をご覧いただきたい.
これを,進捗につれて(残念だけど)一部が離脱してしまう自然な傾向とみるか,それとも,初回から復習している真面目な学生が多数いるとみるか.初回がずば抜けて多いのは,この科目は選択科目なので履修するか否かを見定めるためにアクセスした学生が多かったのであろうということで説明がつく.しかし,3〜4回め以降から,緩やかではあるがアクセス数が減っているのは,気になる.理由を確認して対策を打つべきかもしれない.
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