開設して2年めを迎えた中央大学国際情報学部(iTL)では,2年生後期からゼミ活動が始まる.その準備として,6月から2ヶ月かけて,各教員への学生配属の調整が行われた.実際のところ,この状況下で調整の全てをオンラインでやらねばならないのは,かなりたいへんだった.当初予定していたゼミ紹介のイベントも中止になり,そのためいろいろと問題も噴出した.それらは,来年以降への課題として残された.
面白いなと思ったのは,自分のゼミ紹介を動画化してYouTubeに置いた結果として得られたデータである(うちの学生以外にも公開しているので興味がある方は見てください).動画をYouTubeに置いていたことで,視聴ログの統計データも見られるようになっていた.
まずこのグラフ,これは「飯尾ゼミ紹介(その1)」に関する平均視聴率の推移を示している.視聴率というのは,いわゆるTVなどでいう全世帯の何%が観たかというそれではなく,最後まで観たら100%と数えるものらしい.
この時系列データから,応募予定アンケート期間は,様子見派が多数アクセスしてすぐに離脱していった様子を伺うことができる.エントリーシート提出期間の視聴率が高いのは,興味のある学生しかアクセスしてこなかったからという理由が考えられる.
それを裏付けるグラフがもう1つある.
この棒グラフは,同期間に視聴された「飯尾ゼミ紹介(その1)」から「飯尾ゼミ紹介(その6b)」までの平均視聴率比較である.もっとも高い視聴率を上げた動画が「その5(左端の紫)」で,もっとも低いものが「その1(右端の青)」となっている.ただし,もちろん,視聴数でいえば(その1)が圧倒的に多く,残りの数は少ない.
これをみると明らかに,明確な意識を持っている学生はきちんと情報収集に労力をかけているということがわかる.なんとなれば,後半までしっかり観ている学生は,動画を最後までちゃんと観ているということがデータに示されている(「その6b」の視聴率が落ちているのは,最後の動画は春合宿の案内というやや異なる内容の案内だったせいかもしれない).
ところで,面接調整期間に視聴があったのはなぜだろう?人気ゼミから落とされそうだという学生が2番手の候補としてアクセスしてきたのかな(ちょっとよく分からない)
まあ,オンラインだといろいろとこんな分析もできて,悪いことばかりでもないなと思った次第.なお,このゼミ紹介を観て「来年はぜひ先生のゼミを志望したいと思います」と連絡してきた1年生が居たのは嬉しい誤算であった.キャンパスで会えないからなおのこと,この手の情報公開が大切になってくるのだろう.
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