前回,授業評価アンケートで自由回答に学生の意見が多く寄せられたことについて報告した.皆様のオンライン講義コンテンツ作成の参考になるかもしれないということを期待して,そこで得られた学生の声を紹介したい.
なお,対象のオンライン講義は,動画配信型の講義「プログラミングのための数学」で,1コマのコンテンツは10分前後の動画を7〜9本ぶん用意するというコンテンツである.参考までに,公開講座はこちら.こんな感じのコンテンツが一学期ぶん配信されるというものである.毎回,1〜3問程度の課題を出した.課題のレベルはやや挑戦的なものも含むものの,負荷はさほどではないという程度のものである.ただし,提出された課題に対してはLMSのコメント欄でかなり丁寧なフィードバックを行った(教員の負荷としては,そこそこ高かった).
動画コンテンツに関するコメント
まず,動画に対する意見である.顔が出ているほうがよいのかどうかについては,別途,最終課題で尋ねてみる予定だが,顔が出ていたのがよいという意見が既に出された.また,当初はLMSの制限から小分けにせざるを得なかったという理由で短い動画にしたのだが,瓢箪から駒というか,その形式がわりと評判よいということが分かった.途中で止めながら観ればいいのでは?とも思うが,そういうものでもないらしい.
- ひとつの動画の時間が短く,少しずつ見ることができてよかった
- 動画を小分けにしてあるのがすごくいい
- 動画が細かく分けられていたので,じっくり考えながらビデオを見ることができ,よかった
- 動画講義の質が高かった
- 先生の顔が出ているので集中して聞くことができた
フィードバックに対するコメント
これは手をかけただけのことはあった.あとは教員の負荷とのトレードオフをどうするか?か,落としどころはどこにあるだろう?
- 毎回,自分の挑戦課題の指導をしてくださったので,自分の理解が足りていないところが分かりよかった
- 毎回丁寧にコメントを返してくださって嬉しかった
- 質問にも答えていただきよかった
- 個別指導でしっかりフィードバックしてくださり大変よかった
- 自由に記述して質問できるシステムも私にはぴったりだった
講義のあり方,コンテンツの内容などに対するコメント
自腹でペンタブを買ったのは無駄ではなかった!(笑)
対面講義であればスライドを提示しつつ白板で式展開して説明するところ,ZoomのホワイトボードやMS OneNoteにペンで落書きして示すなど,白板への板書に代わる説明を加えた点がよかったらしい.そして,ここでも雑談が評価された.まあ,脱線する話題も重要だってことかな?
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