2020年4月29日水曜日

簡易SNSを作ってみよう(WSLの導入と準備:中編)

開発環境(開発基盤・ライブラリ) の用意

Cコンパイラ(gcc)や,Ruby,Node.js などを用意する.せっかくなので,anyenvからrbenvとnodenvを入れてみることにしよう.まずは,素のUbuntu 18.04LTSにコンパイラが入っていないので,コード開発環境を入れる.apt-getをアップデートしておかないと途中でコケるようなので,最初にアップデートしておこう.
$ sudo apt-get update
$ sudo apt install build-essential
Rubyのコンパイルやgemのnative extensionsのコンパイルなどで必要になるライブラリをあらかじめ入れておく.
$ sudo apt install -y libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev libpq-dev
libXXX-devという開発用パッケージが必要になる.これらにはライブラリのヘッダなどが入っているので,これらがないと,コンパイル時にコンパイラが参照できないというエラーになる.

開発環境 (言語環境)の用意

続いて,anyenvを入れる.
$ git clone https://github.com/riywo/anyenv ~/.anyenv
$ vi ~/.bashrc
vi(エディタ)で追加する部分を示しておこう..bashrcには以下を追加する.
if [ -d $HOME/.anyenv ]
then
    export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"
    eval "$(anyenv init -)"
fi
シェルを再起動すると,anyenvの初期化せよ,というようなメッセージが出てくるので,次の操作を行う.
$ anyenv install --init
anyenvがキチンと動くかどうかは次で確認できる.
$ anyenv --version
rbenv(Rubyのバージョン管理環境)とnodenv(Node.jsのバージョン管理環境)を入れておこう.nodenvを最初に使用したときにエラーが出るので,対処療法ではあるが環境下にdefault-packagesというディレクトリを掘っておく.
$ anyenv install rbenv
$ rbenv install 2.6.3
anyenv install nodenv
touch $(nodenv root)/default-packages
nodenv install 14.0.0
RubyとNode.jsのバージョンは,それぞれ2.6.3と14.0.0を入れた.最新版を入れてもよい.

(後編に続く)

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