ひとりふたりでも顔出しOKの学生がいるとやりやすい,というお話です.
ネットワークの帯域への配慮とか,学生のプライバシ確保だとか,いろいろな理由で「顔出しNG」が推奨されているオンライン講義だと,受講者の名前しか表示されないので,まるで名簿に向かって語りかけているような味気なさがある.
そもそも「講義や講演,プレゼンテーションは,受講者,オーディエンスとのインタラクションやでぇ?」と学生にも教えているので(図は1年生向け基礎演習の講義資料のひとコマ),一方的に喋るスタイルだといつもと勝手が違うのは当たり前.一方的なお喋りには放送局のアナウンサーのような,また別のスキルが求められるわけですね.
放送大学でもアシスタントがちゃんと付いてるもんねえ.以前,schooに出演(出講?)したときも,アシスタントがいらっしゃったのでとてもやりやすかった.放送型の情報発信だと,あのアシスタントってすごく重要.
というわけで,それにヒントを得て,幸にしてこの科目にはTAが付いてくれていたので,TAにアシスタント役をお願いしてみた.といっても,お願いしたのは「顔出しして,テキトーに相槌うってくれる?」というだけのこと.「冗談とばしたらウソでも微笑んでね」……というのは,これはちょっと余計なお願い.
結論としては,これが大正解だった,と.
オンライン講義だと,TAに話しかけているだけで皆に話しかけていることになるから,通常のプレゼンテーションのように視線のローテーションとか不要だし,TAの表情でネットの向こう側の反応がわかるから,喋っている内容がきちんと伝わっていることも確認しながら進められる.まさにTeaching Assistant(それだけでアシスタント……TAの役割を十分に果たしてると思う,というのは言い過ぎ?).
TAがいないときは,ネット接続環境やプライバシ等に問題ない学生から志願者を募るだけでも違うと思うので,お試しください.
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