2020年4月23日木曜日

ラジオ番組方式のオンライン講義

いよいよ本格的なオンライン講義が私のところでも始まった.「ひとコマ105分(100分,90分)ずっと喋りっぱなしは双方にとってよろしくない」などという先達の知見を参考にして,次のような工夫をしてみた.

これを機会に反転授業に挑戦

せっかくなので,これを機会に「反転授業」方式に挑戦してみることにした.といっても事前に動画を用意するのはなかなかしんどいので,動画を用いた講義は1つだけにして,今日の講義では「1週間前に,スライド資料を読み込ませる」とした.

案の定,「スライド資料だと分からない.手抜きだ」という意見もあったものの,まあ,非常時なので許してほしいところ.もちろんスライド資料は教科書をベースにしているので,本来は教科書をじっくり読んでほしいのだが,まあ,スライドだけでも構わない.学生には「わからないところ,深く知りたいところのメモを課題として提出せよ」と,事前課題を出した.

講義の組み立てと,やってみてどうだったか

課題提出は講義の2日前までにして,締切から講義開始までの間に提出された質問をまとめておく.そして講義の時間配分は次のように予定した.
  1. 配布した資料の説明(50分)
  2. 休憩(5分)
  3. 質問やコメントに答えていく(50分)
しかし,実際には資料説明に1時間以上使ってしまい,最後の質問コメント対応の時間がだいぶ圧縮されてしまった.それは今回の反省点.学生にはお詫びとしてLMSに個別に返答を書き込むこととした.本当は質疑を皆で共有したいんだけどなー.

後半,話しているこちらだけでなく,視聴している学生もどうしても疲れてしまうことが想定されるため,質問やコメントに答えていく方式にしたのは「ラジオ番組のように気軽に聴いてもらえれば」という意図を込めている.後半疲れてきても,これならこちらも十分に耐えられる.

実際やってみたら,質問した本人から被せるような質問の割り込みが入ってきたりして,予想外にインタラクティブにできたので,それなりに効果があるやり方のような手応えを得た.しばらくこのスタイルで続けてみようかな.


3 件のコメント:

  1. 飯尾先生
    この方法を、こちら「オンライン授業におけるTips等まとめ」
    (https://docs.google.com/spreadsheets/d/1IHLfr73k5XwHbcFBn2sB0cd-91LcO9OM92sh8TFyVsc/edit?usp=sharing_eil&invite=CKWkia4D&ts=5e9fafd1)で、共有させていただいてもいいでしょうか?
    あっ、すみません。私は神戸学院大学で事務職員をしております丸尾と申します。

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    1. どうぞご自由にご参照ください.
      オンライン講義関連は他にもいろいろ発信しておりますので,適切なものがあれば断りなしに共有してくださってかまいませんよ.

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    2. ありがとうございます!
      研究室を遡って、いろいろあることを知りました。
      ぜひ共有させていただきます。

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