今日は朝から学生の発表会に参加した.先日,F先生から「水曜日に学生の発表会やるので,もしよかったら来てねー.いつ来ていつ帰ってもいいから」と言われていた.なんとなく聞きあぐねて何時に始まって何時に終わるかもわからず,とりあえず場所だけ聞いておいたので9時過ぎに行けばええかな?と気軽に考えていたイベントである.
今朝はラカバン駅発8時50分の列車が53分ころに来た.3分遅れ,優秀だなあ,それで,大学に着いたのは9時10分ころ,とりあえず部屋に荷物だけ置いて教室に行ったら,発表会はもう始まっていた.
この学生の発表会とは何か.どうも,3年生が夏から今頃にかけて,提携している企業にインターンに出かけていって,そこで何をしているのか,あるいは,何をしたのかを,先生に報告する発表会ということらしい.
これが,とっても面白かった.入れ替わり立ち替わり,どこそこの企業に出向いてどういう内容をやった.こんなことを学んで,こんな成果が出ました.または,あと1ヶ月でこんなことを実現します.などなど.そんな発表会である.
発表は,皆,タイ語で説明するので細かいところはよくわからない.しかし,テーマや内容はほぼ私の守備範囲である.やれ,UXだのUIだの,あるいはAI応用だシステム開発だ.細かな内容もなんとなく聞いたことのあるような話が多い.
FigmaでデザインしてReactでフロントを実装しました.バックエンドはNode.jsです,CSSはtailwindcss,データベースはMySQLを使っています,云々かんぬん.Streamlitでプロトタイプを実装しました.うんうん,うちの学生も似たようなことやっているよ.どこかで聞いたことがあるキーワードだなあ.それこの前にゼミで学生がコメントしてたやつだっけ,みたいな.
日本にいるうちの学生たちと交流させたいなあ.日本がITで先んじてるなんて自惚れるなよ?タイの学生も頑張っているぞ?いや,こっちの学生たちのほうが,うちの連中より先進的なことやってるんじゃないの?という印象を受けた.交流させたら,とてもいい刺激になるのではなかろうか.
なにより,私が参加することが事前に知らされていたのかどうかは知らないが,資料が英語基調で作られていたので理解しやすかった.といっても,スライドのタイトルが英語で書かれているとか,その程度だが.しかし,IT系なのでキーワードは全て英語である.図版やプログラミングのコード例などはそのまま見て分かるので,タイ語のプレゼンテーションであっても,なんとなく,「何をやったのか」くらいは問題なく理解できる.
そして,学生たちは,ほぼ全員,発表が終わったタイミングでF先生ほかの指導教員に促され,英語での簡単な説明を私に対して追加してくれたのである.しかも,それを受けて私がコメントしたり質問したり,質疑応答も英語で問題なく進んだ.これには驚いた.結果として,私は「ひとことコメント係」という役割を担わされることになったのだが,まあ,それは,マイペンライ.
皆さん,発表する内容がかなりしっかりしていて素晴らしいなあと印象的だったものの,HDMIの接続で「画面が出ません」なんて基本的なところでトラブってたりして,それは日本の学生も似たようなものなので,こういうところに改善の余地が残されているんだなあなどと変なところで感心するひとコマもあった.ちょっとほっこりする話ではある.
発表スライドのなかで,提案するシステムをテストしているときのユーザー名として「hisoka morrow」と付けていた事例を見付けた.そういうの,見逃さないぞ?なんとなくそのキーワードが頭にひっかかったので,検索してみたら「HUNTER×HUNTER」の登場人物なのね.さすがJapanese Manga.グローバルに人気ですね.でも,なんでその名前覚えてたんだろう.「HUNTER×HUNTER」なんて読んだことないのに.自分でもよくわからない.
最後,次の写真は,発表していた学生さんのPCである.日本でもPCにシールを貼るエンジニアの皆さんはよく見かけるが,これはさすがにやりすぎじゃないの?
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