もじもじは世界共通

右の写真は，2016年にシンガポールのセントーサ島で撮影したものである．振り返ってみれば，ふと訪れたこのリゾート地でこのトイレサインに出会わなければ，トイレサイン写真などというものを集め出すこともなく，ましてや「The Semiotics of Toilet Signs」などという奇妙な論文（いや，中身はそれなりに真面目な研究報告ですけど……）を世に送り出すこともなかっただろう．

いまやトイレサイン写真データベース，1,600件を超え，来年には2千件に迫ろうという勢い．そのなかで「変なもの」と「もじもじ」のラベルが付いた報告は一見の価値はあろうかと自負している．「変なもの」も素敵なラインナップではあるが，今回は「もじもじ」に焦点を当てる．

百聞は一見にしかずということで，ぜひ，本文中のリンクをクリックしてそのもじもじっぷりをお楽しみいただきたいところではあるが，ここでは，その収集地を列挙してみよう．冒頭のシンガポールだけでなく，世界各国からもじもじ事例が報告されている．

日本，米国，ポーランド，アルゼンチン，台湾，カナダ，セルビア共和国，タイ，イタリア，パプア・ニューギニア，モザンビーク，ドイツ，ラオス，オランダ，スロベニア，ニュージーランド，マレーシア，シンガポール

南北アメリカ，アジア，アフリカ，ヨーロッパにオセアニアから満遍なく報告が集まっている．南極大陸はさすがにないものの，これだけの報告が世界各国から寄せられているわけで，「もじもじは世界標準」といわざるを得ないよね．