〇〇先生,
……から始めた電子メールを国文学を専攻する某先生に送ったら,「失礼である」と叱られたことがある.こちらは英文流でそう書いていただけなのだったが.つまりまだ電子メールが海の向こうのものだった時代からの習慣で,宛名の最後には自然とカンマを付けていた.
しかし,その「〇〇先生,」の最後に付けられた「,」が問題だったのだ.ご丁寧にも,
私はいまでも私信には句読点は使いません
と指導いただいた.
漢文のレ点や一二点と同じくオマエこれどこで切って読むか分からんやろうからおしえたろうっていう意味が句読点にはあるので相手を尊重する文書に使ったらあかんのやましてや宛名に付けるたあどういう了見かって教えていただいたたしかにそう言われるとよく会社の社長が交代しましたとかうやうやしく届く挨拶文て句読点ついてないよねついでにいえば紙のカドが丸くなっているところにも意味があるんだそうだけどそんなわけで文学部にいたときはいろいろと知的刺激を受けてひとつオトナになった気がしたものであるこの文とても読みにくいでしょうどうもすみません
あ,あと(句読点使わないとわけわからん文章になっちゃうので,元に戻すよ),〇〇先生と相手を呼ぶときは名字だけにして,自分はフルネームにするとかなんとか.ということも.
えっとこれ理由なんだったっけかなあ.相手は偉い(とする)方だから名が通っていて名字だけでよくて,自分は未熟で有名でもない小人物だからフルネームで書かないといけない,とかそんな理由だったかなあ.まあ,それを教えてもらってそれまで「飯尾」だけのシグネチャだったのを「飯尾淳」とフルネームで書くようにした.まあ,お辞儀ハンコと一緒で「くだらない!」と一蹴してもいいような話な気もするが,お辞儀ハンコなんかと違っていちおうは歴史のある文化の話なので無下にはできない(かもしれない)
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