2020年10月14日水曜日

オンライン講義のメリット

 今期,私のゼミ活動ではWebアプリケーションを作成してそれを使って何らかのデータを取得,分析するという活動を行おうとしている.ところが,一部のゼミ生のプログラミングに関する知識が極めてあやふやであることが露呈し,「不安のある人は1年生用に作っている『プログラミング基礎』の動画を視聴して勉強しなおすこと!」と指示した.これはオンライン講義の副次的効果というか,オンライン講義ならではの副産物といえよう.

必修で「プログラミング基礎」の単位は取得しているはずのゼミ生ではあるが,学生の受講態度も様々だったために,習得している知識に差があるのは致し方ないところ.しかし,まさか1年生に混じって再履修させるわけにもいかないし,あらためて補講するのはかなり大変だ.どうしたものかと頭を抱えたのだが,そうかせっかく作っている授業の動画コンテンツを視聴させればよいではないかと考えた.

動画を視聴したうえでの質問はゼミ活動のなかで受け付けるようにした.LMSの掲示板等を用いていつでも質問してきなさいと指示.このくらいの手間であれば,少人数のゼミであれば十分に対応可能である.

オンライン講義も使いようだと感じた一件であった.

なお,「プログラミング基礎」は複数の教員が分担して国際情報学部の全学生を対象として必修として実施している科目であるが,私の動画は他のクラスの学生からも視聴できるように情報共有している.このようにすれば,より積極的に学びたい学生は複数の教員からの指導を受けられるというメリットも得られる.基礎的科目であり教員間の連携も取りながら実施している科目なので,教えている内容に齟齬が生じるリスクは少ない.このようなことが可能になるのも,オンライン教材ならではのメリットといえるだろう.

学生に示したLMSの画面(一部)


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