2020年10月28日水曜日

学生同士の学び合いを促すには

「課題に対するフィードバックをしっかりせよ」とのお達し(「課題を出してきちんと面倒を見よ」だったかな,まあ,ようは「ちゃんと目をかけよ」ということ)を真面目に守ろうとすると,教員の負担は相当に高まってしまう.教員が疲労困憊して潰れてしまっては,元も子もない.本末転倒であろう.

後期は対面の講義も再開しつつあるが,前期のオンライン講義での経験を踏まえて,対面講義でも課題に対するフィードバックは丁寧にできればそれに越したことはないと心がけている.そのうえで,教員の負荷を軽減するにはどうするか.そのための手段のひとつとして,学生同士の学び合いを鼓舞して相互学習を支援することを考えた.

課題の提出とともに質問をしてくる学生は多い.しかし,それに直接答えて片付けると,いつまでも1対nの関係が続く.1である教員は時間もとられるし献身的な対応を迫られる.そのため,質問は掲示板に誘導することで,n対nの対応によって相互解決を図るように,少しでも移ってくれればよいと考えた.

もともとオンライン・対面併用を余儀なくされたために考えた掲示板の活用ではあるが,オンラインであろうが対面であろうが,掲示板を活用して学生の疑問を解決するというアイデアは悪くはない.対面の教室では1-2-4-allメソッドで似たような解決が図られているので,非同期型のオンライン講義(オンデマンド講義)であっても類似の議論はあってしかるべきだろうし,それ以外のスタイルでも「使えるものは何でも使う」という貪欲な姿勢が重要であろう.

図は現在の掲示板活用の様子である.そこそこ,うまくいき始めているようにみえる.毎日,朝起きたらチェックして,新しい質問が出ていたら,少し,議論を促すような投稿をするだけでよい.その程度であれば習慣付けてしまえばなんということはない.



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