2026年2月15日日曜日

前方捕外?後方捕外?

以前,参照先?参照元?という指摘をした.エラーメッセージの日本語訳がおかしいのではないかという指摘である.今回,似たような状況を確認したので,再び,指摘したい.マイクロソフト日本法人はもう少し頑張れよ!というエールでもある.

次のスクリーンショットをみていただきたい.あるデータを折線グラフとしてプロットし,回帰直線をそこに重ねて表示させた状態である.

デフォルトでは回帰直線はデータのある範囲でしか描画されない.しかし,今後の予測をしたいので,回帰直線を捕外して,このあとどうなるかを見たいと考えた.

近似曲線にフォーカスを当てて,コンテキストメニューから書式設定を選択する.「予測」という項目があり,そこの「前方捕外」「後方捕外」という欄に数値を入れれば,近似直線が延長されるという仕組みだ.

ところで,近似曲線を右側に延ばしたいときに,どうすればよいだろうか?自然に考えて,「後方捕外」を選びたくならないだろうか?ところが,先に示した状況で後方捕外に数値をいくらいれても,近似直線が延びてくれないのである.

正解は「前方捕外」に数値を入れるということだった.え?前方?

日本語で考えれば,左側が前方,右側が後方と考えるのが自然だろう.しかし,Excelでは逆になっているのである.

元の英文表記に戻ってみると,前方捕外はForward,後方捕外はBackwardとなっている.予測(Forecast)なので,右側の,今後の予測に関する捕外がforwardで,過去に関する捕外がbackwardなのは自然である.しかし,日本語に訳した時点で,それは少し不自然となる.

もう少しきちんと考えろよぅ.担当者なんとかしろよぅ,という話.お願いしますよ.

2026年2月11日水曜日

タイの選挙事情(お気楽クルンテープ通信 No. 38)

先週末,日本でも衆議院議員選挙が行われていたが,たまたま同じ日に,タイでも下院議員の選挙が行われた.私は外国人であるから選挙権は当然ない.そもそもタイの政治自体がよくわからないので,完全に傍観者として状況を伺っていたのみである.しかしながら,いろいろと日本と違って面白い風景も垣間見られたので,その様子をレポートしよう.

まず,選挙が近づくと,街角のあちこちに選挙ポスター,立て看が出現する.日本のように選挙ポスターの掲示場所が決められていて,そこに並べて貼るというスタイルではない.ルールがどうなっているか知らないが,大通りの道端にニョキニョキと立て看が並ぶ.交通量の多いバイパス沿いは,これでもか!というくらいの立て看で埋め尽くされていた(写真).

選挙ポスター自体は,にこやかに間抜け顔で微笑みかける候補者と,数字が大きく書いてある.あの数字はいったい何だろう.そして,ポスターの胡散臭さは国境を超えて共通するようだ.たまに目鼻に画鋲が刺さっているものも見た.選挙ポスターにいたずらするやつはどこにでも居る.気持ちは分からないでもないが,ダメだよ.

ところで,面白かったのは,投票所である.日本だと,小学校や公民館が投票所になることが多いだろう.基本,屋内だよね?ところがここタイでは,道端に投票所が出現したりするのである.

2月8日,選挙当日は日曜日で,その日,我々は日本から海外研修に来ていた学生たちと一緒に,バスで郊外に遠足に出かける予定になっていた.車窓からぼーっと外を見ていたら,市内のあちこちでテントが建てられている.テントといってもキャンプ用のそれではなくて,運動会などでよく使われるアレである.

バスガイドに聞いてみると,それがまさに投票所だというのだ.郊外に出ると,駐車場のようなところに投票所が設置されているところもあった.郊外だと皆,車で投票所までやってきて投票するのだろう.

この写真は,カンチャナブリーのクワイ川鉄橋駅の近く,というかクワイ川鉄橋の袂に設置されていた投票所である.オープンエアな投票所.いかにもタイらしい.マイペンライ.

また,タイではときどき完全禁酒期間が設けられることがある.今回も,「選挙前だから」という理由で,前日7日の18時から選挙当日の18時まで,アルコール販売とレストランでのアルコールの提供が完全に禁止されていた.なので,前日の夜には日本から来ていた学生たちとムーガタを食べに行ったのだが,ソフトドリンクのみで楽しむしかなかった.

隣のテーブルにはビール瓶が出ていたので,「出てるじゃん」と店員にツッコんだら,「あれは18時前に注文したもの」だって.ちくしょう,もっと早くに来ればよかった.

まあ,選挙当日のお昼,タム・クラセー駅近くのレストランで昼食をいただいたのだが,そこではビールを売っていたようだった.飲まなかったけど.ど田舎だから?観光地だからかも.観光客に選挙は関係ないもんね.

2026年2月10日火曜日

2025年度タイ研修

2026年2月4日から10日にかけて,iTLゼミ生13名と院生4名(松崎研の院生1名を含む),総勢17名がタイで研修を行った.研修は次のようなスケジュールで行われた.

  • 4日,夕方のNQ001便で成田からスワンナプーム空港に移動
  • 5日,SPICE国際会議の会場となるタマサート大学に行き,会議の準備,夜はバンコク白門会の皆さまと交流
  • 6日,I-WITワークショップに参加,ナコンパトムのDSU高校,バンコク市内のワツーチワララン高校の授業を見学,グループディスカッション等の活動に参加
  • 7日,SPICE国際会議に参加,一部の学生,院生は研究発表とSMILE活動報告を実施
  • 8日,郊外学習.カンチャナブリーを訪れて歴史遺産と自然遺産を見学・体験
  • 9日,KMITLの学生との研究発表会に参加,それぞれの研究活動を発表し意見交換を実施
  • 10日,9日夜発のNQ002便(深夜便)で帰国,解散

SPICE国際会議では,院生が次のテーマで研究の成果を発表した.

  • Zhong, Y., and Iio, J. Quantifying Quality of Group Online Communication Based on Facial Expression Analysis, The 6th International Conference on SMILE Project and Intercultural Communication Education (SPICE2026), Bangkok, Thailand

また,KMITLとのオンライン交流に参加した学生は,次の発表のなかで,それぞれ参加した感想や得たものなどについて報告した.

  • Saito, Y., Iio, J., and Miyamoto, Y., Chuo University (Japan) & King Mongkut’s Institute of Technology Ladkrabang (Thailand), The 6th International Conference on SMILE Project and Intercultural Communication Education (SPICE2026), Bangkok, Thailand

最終日に行われたKMITLとの研究発表会では,以下の研究発表が行われた.KMITLの学生による研究発表も,どれも興味深く,日本から参加した学生にもとてもよい刺激になったことだろう.

  • Yu, NAGAHAMA, Design and Construction of a Camera-based Customer Data Utilization System for Restaurants and an Examination of its Social Acceptability
  • Keisuke, WATANABE, Academia Chain: A Blockchain-Based Repository and Laboratory Communication Platform for Academic Institutions
  • Airi, MIKAMI, et al., Enhancing Speaking Willingness in Intercultural Online Exchange
  • Shogo, KASAHARA, et al., Behavioral Information Analysis of Commuting Stress
  • Koichi, SATOH, et al., Quantification of Senses in Virtual Reality Spaces
  • Haruna, MATSUMOTO, et al., An Analysis of Viewer Selection Based on Linguistic Differences Using YouTube Viewing Data
  • Kai, YAMAJI, et al., Optimizing Floor-to-Floor Movement in a Vertical University Campus
  • Masyu, IIJIMA, Proposal of a Serious Game using Twine to Improve Smartphone Addiction
  • Yoshiki HOSODA, Single Sign-On System with Local Personal Information Store

中央に陣取った飯尾の右隣り,向かって左横に並んでいる二人の女性が,左からGeo先生とFon先生,残りはKMITLとChuo-iTLの学生たち.

2026年2月1日日曜日

キャンパスライフ in KMITL(お気楽クルンテープ通信 No. 37)

KMITLのキャンパスはとにかく広い.暇をみてあちこち散歩してみてはいるのだが,まだ全ては回れていない.キャンパスのなかを循環するミニバスにもまだ乗っていない.そのうち,乗ってみよう.

先日,工学部の入り口から研究室のある12号館まで歩いていたら,学生たちが楽しげに何やらゲームをしている光景に出くわした(写真).

何のゲームをして遊んでいるか,お分かりだろうか.

これは,ペタンクというゲームである.置かれたマーカーに向かって鉄球を投げるゲームである.たぶん,マーカーに近いと点数が高くなるんだろう.カーリングみたいなもの,なんじゃないかな.私が知っているペタンクに関する知識はその程度しかない.

けっこうな人数の学生が集まって,楽しげに鉄球を投げていた.しばらく眺めていたら,どうも,2グループがそれぞれ並んで遊んでいるらしいことがわかった.

私はとくだん急いでいたわけでもないが,学生たちに混ぜてもらう勇気もなく,その場をそっと立ち去った.学生たちが楽しげにゲームに興じていたのが印象的だった.

ところで,写真の中央にいる彼の背中に,「秋田高専」と日本語が書かれているのにお気付きだろうか.KMITLは,日本の大学だけでなく,高専とも太いパイプを持っているのである.

そもそも,キャンパスのなかにKOSEN-KMITLという組織があり,専用の建物がある.私がKMITLに来てしばらくしたときに,日本からKOSEN-KMITLを訪ねてきた方がおり,私も挨拶がてら,KOSEN-KMITLにお邪魔した.

ところが,KOSEN-KMTILはキャンパスの一番東の端にある.一方,私のいる12号館は西の端である.研究室からKOSEN-KMITLまで歩いたら,20分くらいかかった.日中だったので汗だくになったのも今となってはよい想い出だ.それほど,KMITLのキャンパスは広く,未知の場所もまだ多く残されている.