2026年2月24日火曜日

パタパタ市場に行ってみた(お気楽クルンテープ通信 No. 42)

バンコクの郊外にメークローン鉄道市場という観光地がある.パタパタ市場という愛称も付いているらしい.どんな市場かというと,列車が通るギリギリまで商品が陳列されていて,暑いのでそれらを覆うひさしが線路の上に両側から設置されているという市場である.線路の周囲は,さながら商店街のアーケードをコンパクトにしたような様子になる.

しかし,それでは列車の通過時刻になったときに列車が通れないので,そのときだけ,ひさしをパタパタと皆が畳んで列車を通す仕組みである.パタパタとひさしを畳んだり元に戻したりするその手慣れた様子から,パタパタ市場や折り畳み市場と呼ばれるのだとか.

日本だと全く考えられない状況だが,メークローン線は一日に4往復しかないので,そんなことも可能になる.そしてそれが観光名所にまでなっているのが面白い.

さて,立て込んだイベントがひと通り終了し,久しぶりに余裕のある週末を迎えた.天気もよく,早起きしたので,懸案だったメークローン鉄道市場に行ってみようと思い立った.そろそろ暑季が始まるので,暑くならないうちに出掛けておきたいということもある.もうだいぶ気温が上がってきてはいるので,急いだほうがいい.

旅行会社を調べると多様なツアーがあるようだが,せっかくこちらに滞在しているのだからローカルな方法で訪れたい.調べてみると,メークローン駅に行くためには,バンコク市内のウォンウェンヤイ駅からタイ国鉄,SRTに乗ればよいらしいことがわかった.

ところがこれが面白いことに,ウォンウェンヤイからメークローンまで,線路は繋がっていないのだ.ウォンウェンヤイから出ている路線はメークローン線ではなくマハーチャイ線,終点は途中のマハーチャイである.メークローンに行くにはマハーチャイでいったん列車を降り,渡船で川を渡らなければならない.川を渡ってしばらく歩くと対岸にはバンレーム駅があり,そこからメークローンに向けてメークローン線が続いている(図).面白いじゃない.

ウォンウェンヤイ駅に行くためにはBTSシーロム線でウォンウェイヤイまで行き,そこから10分ほど歩く.ネットの情報をみると1番出口から行く方法が推奨されているようだが,3番出口から出て,そのままクルントンブリ・ソイ1を北上し,チャルーンラート通りを西に向かう行き方がわかりやすい.しかも,ウォンウェンヤイ市場を通り抜けていくので,いろいろ楽しい.ソイは細いのでかなり路地裏感があり,大丈夫?と不安になるかもしれないが,大丈夫.トラストミー.

ウォンウェンヤイ市場を抜けると大通りにぶち当たる.ソムデットプラチャオタクシン通りである.そこを超えると国鉄ウォンウェンヤイ駅があるのだが,ちょうどそのあたりが工事中でかなりごちゃごちゃしていた.大通りをどうやって渡ったものかと思案するも,ちょっと北にずれたところに歩道橋があるのでそこを渡って駅に到着.

ここで,少し列車の運行について説明しておこう.マハーチャイ線はそれなりに運行があり,日中は1時間に1本くらいの頻度で列車が往復している.しかし,先に述べたようにメークローン線は1日に4本しかない.バンレーム駅を発車する列車の時刻表は,2026年2月の時点で次のようになっている.

  • 7:30
  • 10:10
  • 13:30
  • 16:40

ちなみにメークローン発の最終は15:30なので,帰りも列車で帰ろうとすると滞在時間はだいぶ限られる.

バンレーム10:10発の列車に乗り継ぐためには,ウォンウェンヤイ8:35発の列車がちょうどよさそうだ.マハーチャイには9:28に着くので,川を渡り,ゆっくり歩いていっても十分に間に合う.なお,私は少し余裕を持って出掛けたら,ちょうど7:40発の列車がまさに出発せんとす!という状況だったので駆け込んでそれに乗った.その結果,ほぼ何もないバンレームで1時間も待つことになった.まあ,それも旅の醍醐味だろう.

さて,まだバンコク市内から脱出できていないが,いったん項を改めよう.続く

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