2026年2月22日日曜日

続・学生引率はいろいろたいへん(お気楽クルンテープ通信 No. 40)

学生引率がたいへんだという話の続きである.

バンコクに学生たちが到着して翌日5日は学会の準備とバンコク白門会の皆さんとの交流,6日はナコンパトムのシルパコン大学附属高校やバンコク市内にあるワツーチワララン高校を訪問し教育に関するディスカッションや授業見学をするというワークショップに参加,7日は我々が主催するSPICE 2026という国際会議に出席,8日は日曜日なので少し遠出をしてちょっとしたエクスカーションをし,9日はKMITLの学生との交流,その晩の便で帰国というスケジュールであった.

SPICE 2026では院生の一人が発表もした.学部学生の何人かも,中大から参加している先生の発表のなかで,交流授業に参加した感想を報告していたはずである.私は隣の部屋で座長をやっていたので,様子を確認できなかったのが残念だ.

十数名の学生を引率していると,いろいろ大変なことが発生する.まず,乗り換えに時間がかかる.ちゃっちゃと歩け!と叱り飛ばしたいところをグッと我慢して,前の人にちゃんとついて行けよと指導しなければならない.かと思うと,ボーッとしていて知らない人についていってしまう奴が現れる.おいおい,どこに行くんだお前は!みたいに引っ張り戻さないといけない.

毎回,チェックポイントでは人数を必ず確認しなければならない.なかには「おい,人数足りないぞ」という状況が発生すると,「〇〇くんは,いまトイレ行ってまーす」などと呑気な返事が戻ってくる.ただでさえ出発が遅れて,もう,この時間だと集合時刻に間に合わないんだぞ?朝起きたら部屋で用をきちんと足しておけよと,文句の一つも言いたくなる.

幸いにして4年生にしっかり者が何人かいるので,「先生,皆連れて先に行っていてください.僕ら一つ後の電車で追いかけますから」などと,自律的に面倒をみてくれて助かった.それにしても,もう少し緊張感を持ってほしいものだが.

今回は大人数ということでバスをチャーターしてもらうなど移動にはかなり工夫を要した.ただし,どうしてもタクシーで移動という状況が発生し得る.いまはgrabというサービスが普及したのでだいぶ楽になったものの,十数名の移動となると4台は必要になるため,移動それ自体も難しい.

学生はのんびりしたもので,grabがあれば大丈夫ですよとITを過信しているが,一人旅とは勝手が違う.大人数がタクシーで移動する際の難しさを知らないものだから,簡単に移動できると考えて,失敗する.1台がとんでもないところに行ってしまったり,あるいは,大幅に遅れてしまったり.いろいろあるのだよ?

体調を崩す学生も現れる.今回,早々に,夜中に羽目を外しすぎたのかそのまま体調を崩して予定を欠席した学生が一人,さらにはインフルエンザに罹患して,帰れるかどうか大丈夫?とまで心配させた学生が一人いた.

自業自得の彼はさておき,インフルエンザの彼はけっこうたいへんだった.熱がありますと途中から予定を全てキャンセルし,部屋で安静にしていたが,予定の便で帰れるかどうかというところまでこじれた.最終的には,やはりしっかり者の4年生が「病院に連れていきます」と動いてくれて,検査したところインフルエンザであることが発覚,医者の判断で,予定の便で戻ってよいということになった.

そういえば,インドネシア,ジョグジャカルタで開催された前回のSPICE 2025に学生を参加させたときも,初日に骨折した学生がいた.そのときは,学会の前日,準備にあてていた日だったので,私が病院に連れていった.たまたまインドネシア語を喋れる学生も参加していたので,彼がとても頼もしかった.

このようにたいへんなことは多いが,学生を海外に連れていくのには大きな意義がある.今回,最終日に行ったKMITLの学生との研究交流会がとてもよかった.日本から連れて行った学生たちと,KMITLの学生たちが,自分たちが進めている研究についてそれぞれ英語で発表し,意見交換を行った.今回,初の試みであり,どうなることかと気を揉んだが,成功裡に終えられてこんな嬉しいことはない.

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