1月の下旬から今週まで,たいへん忙しい日々が続いた.卒研発表会や修論審査など,対面で参加しなければならないイベントに参加する必要があり,東京へ2往復した.さらに,2月の6日と7日はバンコクで国際会議・ワークショップを主催し,その準備や後片付けにかかりきりになっていた.2月14日の修論審査を終えて再びタイに戻ってきたが,自宅に戻ることなくその足でチェンマイへ出張し,チェンマイ大学で2時間の講義を実施した.
一連の忙しい日々をなんとか無事に終えられて,いま,ほっと一息ついているところである.来週はまた欧州に出張の予定があるため,あまりのんびりしてもいられないのだが.
ところで,2月4日に東京から戻ってきて,そこから9日の夜までは,ほぼ,学生と生活を共にした.学部学生が13名,院生が4名とぞろぞろと連れ立ってバンコクにやってきていたので,とくに学部生に関しては「学生引率」をしなければならなかったためである.
もっとも,私自身はこちらに拠点があるので,毎朝,早朝に,学生たちの宿泊しているホテルまで迎えに行き,終日,行動を共にして夜はホテルまで送り届けてそこで解散という感じの学生引率だった.夜中,学生たちがどこで遊んでいたかは知らない.どうせ同じホテルに宿泊していたとしても,私が眠っている間に彼らは遊んでいるのだから,そこまでの監督責任はない.学生だっていい大人なのだし.
ただし,初日だけは学生たちと同じホテルに1泊した.夕方に成田を発つ便で来たので,スワンナプーム空港に到着したのはかなり遅い時間になる.長い入国審査を通過すると,もう日付が変わっており,タクシーでホテルに到着した時点では25時をとうに回っていた.そこからまたタクシーを捕まえて自宅に戻ったとしても,翌朝,早くにまた学生たちを迎えにこなければならないので,もう,一切が面倒になったからだ.
学生たちは相部屋で宿泊費を安く済ませようとしていたようだったが,さすがに私は一人部屋を確保した.ところが,この部屋がなかなかのクセモノだったのである.
疲労困憊していた私は,部屋に落ち着いて荷物を整理したあとは,サクッとシャワーを浴びてすぐに就寝することにした.ベッドサイドにスイッチ盤があり,マスタースイッチでその部屋の全ての明かりをコントロールできるようになっていた.
マスタースイッチはトグル式になっていて,一度押すと明かりが消え,再度押すと明かりが点くというタイプである.そのスイッチで消灯し,明日に備えて眠ろうとした,まさにそのとき,事件は起きた.
部屋の明かりが消えてしばらくすると,どこからか,パチッ,パチッと断続的に音がする.工学部卒で電気回路も多少はかじっているので,ん?これはリレーの不具合かな?と想像するも,なんとなく不安になる.まあ,しかし,それほど気にするものでもないだろうと,そのまま寝入るほうに気持ちを集中させた.
ところがである.何回かのパチッという音のあと,そう,10分も経過したくらいだろうか.部屋の明かりが全て点灯したのだ.これは怖い.まさにポルターガイスト.
さすがに制御回路の不具合だろうと頭では理解しているつもりでいても,感情がついていかない.ラップ音に突然の点灯,怪奇現象にしか思えない.それまでウトウトしていた自分も完全に目が醒めてしまった.
ここで眠っておかないと明日キツいぞと自分に言い聞かせ,何度か眠ろうと,マスタースイッチで再び消灯するも,しばらくするとパッと明かりが点いてしまう.これは困った.
あまつさえ,もう放っておこうと,煌々と明るくしたままにしておくと,なんと,何もしていないのに明かりが全て消えた.なんなの?このコントみたいな状況は?
そんなわけでまんじりともしない状況で朝を迎え,2時間くらいはウトウトできたかなという気分でホテルをチェックアウト,いったん荷物を自宅に置きに帰り,学生たちを引率するために軽装でホテルに戻ってきた.チェックアウトするときに「部屋の明かりが壊れているみたいだから直したほうがいいよ」と一言文句を告げておいたが,それ以上,強く主張できなかった自分がもどかしい.
学生引率と題しておきながら自分の話に終始してしまった.この話,続きます.写真は3日めのワークショップの様子.学生たちが神妙な顔をして参加している雰囲気がわかるかな.

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