2023年4月22日土曜日

焚き火の思い出

 私が若かりし頃,まだ大学生でバカ丸出しだったころのお話です.山小屋のゴミ処理用に,ドラム缶で簡単な焼却炉を作りました.誰が言い出したか,そのままじゃ面白くない,ドラム缶なので3色に塗ろう,フランスの国旗みたいに,ということでペンキで赤白青に塗り分けたのです.そう,可燃性のペンキで!

さあ完成,ゴミを入れて,燃やしてみよう,とドラム缶の中に放り込んだゴミに火を点けるやいなや,一気に広がる紅蓮の炎.ドラム缶は炎に包まれました.それを後ろから見ていた後輩たちの誰が叫んだか「おー,う〜たまろ(歌麿)〜!」

あとに残ったのは見事に茶色く焼けこげたドラム缶だったもの.そのときの炎はドラム缶の3倍の高さに達し,あやうく山小屋に引き込んでいる電線を焼き切るのではと恐れをなしたものです.その後,「1ウタマロ = 3ドラムカン」という謎の単位が流行したとか,ペンキ塗ろうっていったの誰だっけ?お前じゃ!いやちゃうアイツやった!など責任のなすりつけあいが起こったとか,当時のエピソードは今でも語り草になっています.



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