やってはいけない「ダークパターン」.やりたくなる気持ちはわかるが,こういう設計はやめたほうがいい.そんな事案を収集する,新しいシリーズが始まりました.名付けてダークパターン警察.今回は,某英文校閲サービスの事案です.
さて,今日取り上げるのは,英文校閲サービスにおける注文時のインタラクションである.まずは次の図をみてほしい.
この図は「スタンダード英文校正」を選んで「次へ」ボタンを押したあとに出てくる画面の一部である.何が問題か?
オプションサービスである「再校正」サービスが,頼みもしないのに「追加済み」になっているのである.それゆえ,前の画面での見積額と,この時点での見積額が違っており,総計額でも数千円高い値段が提示されている.
うっかりすると,頼みもしないサービスを注文してしまうことになる.言葉を選ばずズバッと指摘すると,こういうの,リアルの商習慣では「押し売り」という.
それで,騙されるか!と「追加済み」ボタンを押すと,出てくるのが次のダイアログである.
おいおい,おーい!
これだと「削除」ボタンを押せないみたいじゃないか.構わず削除ボタンを押せば,押し売りサービスを無視できるとはいえ,これはひどい.
なんとなく惰性でこのサービスを使い続けているが,こんな設計のインタラクションを続けるようだと,少し,考えたほうがよいかもしれないな.
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