2023年4月19日水曜日

人々はエシカル消費をどう捉えているか

「エシカル消費」という概念をご存知だろうか.倫理的消費ともいい,倫理的に適切な消費行動かどうかという概念である.具体的には,フェアトレード(発展途上国との公正な取引)とか,フードロス(食品廃棄)の削減,再生エネルギー,地産地消などである.身近なところではマイバックとかリサイクルとか,節電や節水などもその範疇に入るだろう.

市井の人々はエシカル消費に関してどのような態度をとっているのだろうか.皆さんはどうですか?飯尾ゼミのメンバーで,それに着目して分析を進めた2年生(現3年生)のグループがいて,ちょっと面白い結果が出たので(一部だけ)ここで紹介したい.

彼ら彼女らの興味は,エシカル消費およびその具体的なテーマに関して,Twitterではどんなツイートがなされているのだろうか,というものである.さらに,収集したツイートに対してセンチメント分析(感情分析)を行い,ポジティブなツイート群の特徴や,ネガティブなツイート群の特徴を調べた.

ここではその一部を紹介する.次の図は,ネガティブ群のデータに基づいて作成した共起ネットワーク図である.

いくつか面白いトピックが現れているが,注目すべきは右下の「紙ストロー」を中心とするクラスタであろう.この「紙ストロー」,とにかく評判が悪い.ネガティブ感満載である.ポジティブ群にもいくつか現れているが,そのほとんどが「料理が美味しかった!ただ,紙ストローがねぇ……」というようなものである.

さて,研究の具体的な方法や,他の分析結果については,6月の春季HCD研究発表会で,学生が発表予定である.乞うご期待!

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