Twitter界隈が揺れている.次の図,左側は2月2日のTWtrendsによるトピックマップで,右側は翌3日のトピックマップである.トピックマップに関する詳しい解説は論文(Iio, 2019)を参照されたいが,簡単に説明すると,その日のTwitterのトレンドで同じ話題に言及しているものを話題クラスタとしてまとめ,トレンドの関係性を一つの図で表したものである.
左の図のオレンジ色のクラスタが,API有料化で各種の派生サービスが利用できなくなるのでは?と話題になったもの,右の紫色のクラスタは,その話題がまだぶすぶすと燻っていたところに大量のアカウント凍結が行われたらしく,凍結祭りと大騒ぎになった様子を示している.
Twitter研究はどうなる?
イーロンマスクがTwitterのCEOになってからというもの,あまり楽しい話題を聞かない.先月にはTwitterの公式クライアントと同様の機能を持つサードパーティ製クライアントが「のきなみバンされる」という事件が起きていた.
我がTWtrendsはトレンドのデータと関連するツイートのデータを定期的に取得しているだけなので,とりあえずは関係なかろうと対岸の火事を決め込んでいたが,API利用が有料化されるのは痛い.無料利用の範囲でもこれだけのことができる,という態度でギリギリのところでやってきたからである.
Bye bye, Twitter
まだ十分な情報が提供されていないので,はたして今後どうなるのかはわからないが,アカデミックアカウントも使えなくなってしまうのだろうか.そうなるとすると,これは痛いな.Twitterのデータを分析したいと計画している何人かの学生が困ってしまう.
料金次第では,研究費から利用料を支払うのもやぶさかではないが,それでも,Twitterのトレンドってかなり偏ってる,ということが明らかになってしまったし,研究対象としてはだいぶ魅力が失せてきているTwitter,そろそろサヨナラという感じかなあ.
参考文献
Iio, J., (2019) TWtrends ― A Visualization System on Topic Maps Extracted from Twitter Trends, IADIS International Journal on WWW/Internet, Vol. 17, No. 2, pp. 104-118. [→more info]
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