2026年1月21日水曜日

銀行三往復(お気楽クルンテープ通信 No. 33)

いま住んでいるコンドミニアムの家賃を支払わなければならない必要に迫られた.10月から12月までの3ヶ月ぶんは,いろいろ世話になっている中大スタッフのTさんにまとめてお金を渡し,代わりに支払ってもらっていた.銀行の口座もなかったので,Tさんから大家に銀行振込してもらう手筈になっていたのである.

しかし,その猶予期間も終わり,そろそろ今月の家賃の支払いをしなければならない期日が差し迫ってきた.「3ヶ月の間に銀行の口座を作って,残りの半分は自分でなんとかするよ」と豪語した手前,再びTさんに泣きつくわけにもいかない.銀行の講座は予定通りできたことだし,自分でなんとかせねば.

なに,手順は簡単である.最近の円安バーツ高に渋い顔をしながら現金の両替は済ませたので,あとは,ATMで口座に入金し,そこから指定の口座に送金するだけだ.

日本と同様,ATMは街中のいたるところにある.コンビニやスーパーマーケットにも置いてある.しかし,タイのATMではときとしてカードが吸い込まれて出てこなくなることがあるなどという恐ろしい噂を聞いていたので,万が一そうなったときに銀行の人を呼べるように,とにかく銀行の店舗に行って,そこのATMで操作してみようと考えた.

プロンポンの駅に隣接しているショッピングモールのエンポリアムに行けば,そこに銀行が何軒か入っていることは知っていたので,行ってみたところ,クルンタイ銀行がない!うーん残念.ネットで調べてみると,さらにアソーク側の,つまり,我が家からすると駅の反対側にあるエムスフィアというショッピングモールに隣接したEMタワーというオフィスビルに,クルンタイ銀行の支店があるらしい.

なぜこのようなくどくどしい説明をしているかというと,今日の話は,この位置関係が重要だからである.駅の反対側なので,歩くと15分はかかる.行って帰って30分というところ.

というわけで,てくてくと歩いてEMタワーのクルンタイ銀行支店に行ってみた.小さなオフィスだが店頭にATMもある.1台しかないので占有するのも気が引けるが,そもそもEMタワーの奥まったところにあるので人影はまばら,あまり気にしなくてよさそうである.

ATMの操作はもうすでに経験済みなので,問題ないだろうとタカを括っていたのが間違いのもとだった.興味深いことに,ATMは多言語対応していて,日本語も選べるようになっている.しかし,日本語を選ぶと入金メニューは選択できない.リソースが足りていないのだろうか?どうしてこうなった?

仕方がないから他の言語を選ぶ.といってもタイ語の読解はまだおぼつかないので,選択肢は英語しかない.幸にして,全てのメニューが英語に対応していた.「deposit」のメニューを選ぶ.

本人認証に関して,比較的少額の決済であれば,スマホを使い,送られてきたワンタイムパスワード(OTP)で認証するという手段も選べるというのは,日本と違うところで興味深い.それに対応できるようにとタイのSIMに入れ替えてきてはみたものの,イマイチ心許ないので,デビットカードでの認証を選択,パスワードを入れて,認証が成功と思いきや,次の画面に驚いた.

なんと,「入金先の口座番号を入力せよ」ときたもんだ.ええっ?カードと番号が紐付けされてないの?ちょっとびっくり.そして口座番号なんて覚えてないよ.

どうにもしようがない.1回目のアウトである.自宅に戻るしかない.いったん戻り,通帳を持って,出直した.このとき,ちらっと「パスポート?」と浮かんではきたものの,まあいいかと,そのまま出てしまった.これが仇となった.

2回目の挑戦は,多少のトラブルはあったものの,うまくいった.口座番号入力したら,それは間違ってるなどと出てきて若干焦ったが,通帳入れたらOKだった.再び番号を要求されたときには同じ番号を入れたはずで,大丈夫かなと不安になるも問題なく手続きできた.これもどうしたことやら.まあ,結果オーライ.

ともあれ,必要な金額を預け入れることには成功した.次は,ネットバンキングで送金か,というところで,ふと,思い浮かんでしまったのである.銀行の支店,店頭にいるんだから,カウンターで送金してもらえばいいじゃん?つい,魔が刺した.

店内に入り,整理番号をもらう.英語が話せるお姉さんが対応してくれた.「パスポート出してください」と.

はい.ツーアウト.パスポート持ってくればよかった…….再度,30分かけて,自宅へと往復した.パスポートを取りに戻る.

最終的に,なんとか手続きできて,無事に今月の家賃を振り込めた.これでひと安心ではあるが,水道代などまだ別の支払いも残っているし,早いうちにネットバンキングのやり方を確認してできるようになっておかねば.銀行のお姉さん,アプリがどうこう言っていたな.まだ道は険しいのかもしれない.

写真はクルンタイ銀行の預金通帳.大きさと判型はパスポートとほぼ等しい.タイの神話に登場する架空の鳥,ワユパック(Vayupaksa)がクルンタイ銀行のシンボルとされている.

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