注:以下の論考は,Wordleが「既に出題したお題は再度出さない」のでは?という前提に立って議論している.Wordleの出題者が,十分な数のお題候補群を用意しており,ランダムに出題していて同じお題が再度出題されることもある場合は,下記の議論は当てはまらないので注意のこと.
Wordleとは
Wordleというゲームが世界的に?流行っているらしい(少なくとも私の周りの一部には熱狂的なファンがいるらしい).The New York Timesが買収して広めているというから,相当なもんだ.
まずは試してみてほしい.サイトはこちら.ルールは簡単で,5文字の英単語を入れて,位置と文字が合っていれば緑,文字は合っているけれど位置が違うときは黄色が表示される.6回のチャレンジで,正解に辿り着けるかどうかというゲームである.
数字で遊ぶ「ヒット・アンド・ホームラン・ゲーム」というものがある.これは4桁の全て異なる数字で,数字の位置と場所を当てるというもの.拙作のプログラムもあるので,そちらも参考にされたい.Wordleは,このヒット・アンド・ホームラン・ゲームの英単語版みたいなものとも考えられよう.0〜9の10文字4個の順列と,アルファベット26文字から5文字の組合せを考慮すると,後者のほうが場合の数は多い.しかし,Wordleでは,文字の重複を許すことが異なり,ヒット(位置違い)とホームラン(文字と位置が正しい)の場所を教えてくれることや,英単語の構成にはある程度のルールがあるため前後の文字を推測しやすいこともあるため,ヒット・アンド・ホームラン・ゲームよりWordleのほうが易しいだろう.
最初の単語を何にする?
さて,このWordle,毎日新しいお題が出されるのはよいが,最初の単語を何から始めるべきか?という問題は悩ましいところ.既に出題されたお題は出ないだろうから,出題済みのものを入れて,無駄打ちはしたくないところである.しかし,1回目から毎日せっせと挑戦していた狂信的なファンならいざ知らず,途中から参戦したり,たまにしかやらなかったりというライトユーザーには,思いついた単語が既出のお題かどうかはわからない.
はてどうしたものか?と調べていたら,Startleなるサービスを発見した.これは,単語を入れると既出のお題か否かを調べてくれるものとのことである.Enter your starting word. If it turns 🟩 it was previously the Wordle of the day. だそうだ.単語を入れてみて,緑になると,それは既出,ということらしい.
次の図は,query(問合せ)という単語を入れてみた様子を示す.緑になったので,その単語は既に出題済みということがわかる.
私は Startleの関係者ではないが,これは便利なサービスなので,Wordleで遊んでいる皆さんに教えてあげたいと,この記事を書いた次第である.全世界のWordleファンは,ぜひ,Startleを活用されるとよいだろう.
(追記)
柳の下のドジョウじゃあるまいが,似たようなゲームが次々と現れている.そのなかのひとつ,wordplay.com というゲームは,単語の意味を教えてくれたり,いろいろ解説を付け加えてくれたりなど,オリジナルのそっけなさに比べると若干,機能豊富になっている(シンプルなほうがよい,というご意見もあろう.そこは好き好きである).
そこには,FirstWord for Wordle という機能が用意されている.これは,統計的に「当たりやすい」単語は何かを示してくれるもので,上の図は,slate という単語を入れてみたときの様子である.
あり得る12974単語のうち,3番目によい単語らしい.トップと次点はなんだろうというのが気になるが…… その根拠は,下部に示されているLetter Analysisのスコアから算出しているのだろう.
それにしても,候補は12974単語もあるの?すごいなー
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