早稲田大学で講義動画を同時視聴でごまかした学生が100人も不可となったという事件?がちょっとした話題になっている.オンデマンド型のオンライン講義をどう視聴するかということに関しては,2倍速で見るのはけしからんとか,対面授業の出席と同じだとか,様々な意見がある.私自身は,最終的に知識が身に付けばどのような視聴方法でも構わないのではないかと考えているものの,同時視聴ではどっちつかずで知識なんて身に付かんだろう.聖徳太子じゃあるまいし.
ただし,私自身は,これがベストと考える方法で動画を提供しているので,2倍速ではさすがに速すぎて情報が欠落するだろうと危惧するし,短縮視聴するにしてもせいぜい1.5倍程度までにしてほしいと願っている.
ある学生の事例
ところで,学生の視聴スタイルを見ていて,気付いたことがある.プログラミングに関する講義で,全学全キャンパスの学生を対象に開講している科目のため,オンデマンド型のオンライン講義として提供されている.
あるとき,ある学生が「どうにもうまくいかないんですけど」と何度も質問してきた.最初はLMSのメッセージで何度もやりとりしていたものの,埒が開かず,幸いにして同じ学部の学生だったために,特別に教室で指導することとなった.
トラブルの原因は……
「うまくいかない状況を再現してみ」と指示したところ,その学生は,動画を飛ばし飛ばし見ながら作業していることに気付いた.その動画では,端末のスクリーンショット動画を盛り込んで,デモンストレーションしながら解説している.その部分だけを切り取って,作業していたのである.
トラブルの原因は,端末のデモ以外で,するべき作業があり,その作業をしていないことだった.資料にはその旨もしっかり説明しており,動画でも,きちんと念を押して解説していた.しかし,当該学生の視聴方法ではスキップされてしまうのであった.
勝手な視聴スタイルに問題あり
つまるところ,きちんと動画を視聴していればなんら問題ない話(他の学生はそのとおりきちんとできている)だったのだが,勝手な視聴方法によって,うまくいかなくなっていたというだけのオチだったわけだ.
講義内容をしっかり理解できていない学生ほど,講義動画をきちんと観てほしいところである.
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