「タイは意外とパイナップルが美味しいんですよ」と教えてくださったのはバンコク白門会のMさんである.パイナップルといえばフィリピンというイメージがあるが,タイのパイナップルも美味しい.スーパーのカットフルーツコーナーでパイナップルが出ていたときに,試しに買ってみたら確かに美味しかった.
タイのパイナップルは酸味と甘味のバランスが素晴らしい.タイの人は甘いばかりの果物よりは,少々,酸味がある味を喜ぶらしい.その味覚には共感する.私もどちらかというと酸味の強いほうがよい.レモンを丸齧りすることもある.
それ以来,スーパーのカットフルーツコーナーでパイナップルが出ているときは,しばしば購入して食べるようになった.単身生活ゆえに,日頃,ろくな食事事情ではないこともあり,少しでもビタミンを補給したほうがよさそうだとの気持ちもある.
南国だからか,パイナップル以外も,美味しい果物は豊富で,いろいろな種類がある.日本ではマンゴーは高級フルーツだが,こちらでは比較的安価に食べられる.
カオニャオマムアンというデザートも有名である.英語ではマンゴー・スティッキーライスという.カオニャオは餅米,マムアンはマンゴーのことである.マンゴーと餅米を一緒に食べるというデザートである.あろうことか練乳をかけてさらに甘くして食べる.私はちょっと苦手なのでいつも遠慮しているが,好きな人は好きらしい.
私は,あまり甘い味を好まないこともあり,ドラゴンフルーツをたまに食べることがある.ドラゴンフルーツは日本でもそれなりに馴染みのある南国フルーツではなかろうか.白い果肉のものと赤い果肉のものがあり,どちらもシャリシャリした食感でさっぱりしている.
ベトナムはホーチミンの郊外に,ドラゴンフルーツ栽培を主要産業としているファンティエットという街がある.ムイネーという街に行ったときにその町を通りかかり,バスの車窓からドラゴンフルーツ畑がひたすら続く光景を眺めたことがあった.ファンティエットの街にあったロータリーの中心に巨大なドラゴンフルーツのモニュメントが設置されていたのがたいへん印象に残っている.
他にも,スイカやメロン,パパイヤ,バナナなど,定番の果物は常に売られている.ライチやマンゴスチンなど南国ならではの果物もあるし,意外といちごやりんごといった南国っぽくない果物も,さほど高い値段ではなく比較的手軽に買えるのはありがたい.
ところで,マヨンチットという果物をご存知だろうか.日本ではほぼ流通していないと思われる.知らない人も多いことだろう.私もバンコクに来て初めて知った.
見た目はビワに近い.最初にスーパーで見かけたときには,ああ,こちらでもビワがあるんだと思ったものである.しかし,ビワとは全く異なる種類らしい.それなりに高級なフルーツ扱いされているらしく,「カットフルーツで見つけたら,即,買え」と書いてあるネットの記事も見かけた.
というわけで,スーパーでカットフルーツとして販売されていたマヨンチットを見つけたので,買ってきたのだ(写真).
ちょっと量が多かったので,3回に分けて,食べた.たしかに美味しい.甘いなか酸味もしっかりしていて,私の好きな味に近い.アンズとマンゴーを足して2で割ったような感じで,ややアンズ寄りか.人によっては桃みたいな味と感じるかもしれない.いずれにしても,爽やかな味で,とても美味しい.
このマヨンチット,出回る時期は2月から4月だそうで,まさに今が旬らしい.しかも,その時期しかないらしいので,この時期にバンコクを訪れる機会があれば,ぜひ,食べてみてはいかがだろうか.
いろいろ調べてみたところ,マヨンチットにそっくりなフルーツでマプラーンというものもあるらしく,そちらはマヨンチットより少し大きめで酸味がほぼないとのこと.マヨンチットのほうが多少,高級扱いされているとのことだが味は好みの問題かもしれない.
また,バンコクに滞在している邦人マダムの間で,この時期にマヨンチットを使ったデザートの食べ歩きも流行っているんだそうで,「マヨ活」と呼ぶんだとか.まったく,なんでも〇〇活って言えばいいもんじゃなかろうと,喝を入れたくなる話.マヨラーに怒られるよ?
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