2026年3月3日火曜日

バンコクに帰れなくなった件(お気楽クルンテープ通信 No. 45)

今回は少し番外編という気もするけれど,記録のために顛末をしたためておこう.いまこの文章を書いているのは東京の自宅である.一時帰国する予定はなかったのだが図らずもいったん日本に戻ることになってしまった.

本来は3月1日の日曜日にバンコクに戻るはずだったが,3日のいま,東京にいる.明日の講演会にバンコクからオンライン登壇で参加する予定だったところを,急遽,現場でのリアル参加に切り替えた.その仕事を終えてから,バンコクに戻る予定である.

なぜそんなことになってしまったのか.ことの経緯はこうだ.

2月25日から27日まで,ギリシャはクレタ島のハニアで開催された国際会議EIDWT 2026で研究成果の報告をする予定があり,24日にバンコクを出発した.安めの便を選んだので,ドーハ経由の深夜便でアテネまで飛び,そこからハニアに渡るという強行軍ではあったが,行きは無事に移動できた.

国際会議は順調に行われ,自分の発表もつつがなく終了,座長を担当したセッションではオンライン発表2件がノーショウというアクシデントに見舞われつつも,少し早めに終わらせた以外は問題なく進められた.基調講演や他のセッションでも前向きに質問をしたし,レセプションやバンケットでは人的ネットワークの構築にも勤しんだ.それなりの金額を支払って参加しているのだから,チャンスは積極的に利用すべきだ.

さらに,会議の様子が地元の新聞で報じられ,そこに掲載された写真にデカデカと映り込んでしまうなどの微笑ましい出来事もあり(写真),27日までの予定は無事に終了した.

帰りの行程は比較的余裕をもって取っていたので,28日,ちょうど正午前後にハニア空港でチェックイン,スーツケースを預け,午後の便でハニアからアテネに飛ぼうとした.事件が起きたのは,そのアテネ行きの便を搭乗ゲート前でボーッと待っていたときだ.

事件とはなにか.米軍・イスラエル軍のイラン攻撃である.

アテネ行きの便を待っている間,メールをチェックしたら,カタール航空からメッセージが届いていた.曰く,「Flights have been temporarily paused due to the closure of Qatar's airspace.」(カタールの空域が閉じられたためフライトは一時的に停止しています)とのこと.空域が閉じられたので停止?どういうこと?

そのうちに,カタール航空のアプリ経由で,ドーハ行きの便がキャンセルされたことを知った.米国とイスラエルがイランを空爆したニュースも入ってきた.まったく,余計なことをしてくれたもんだ.迷惑千万である.

同じ会議に参加していた関係者で,被害を受けたのは自分を入れて3名.同じカタール航空便でドーハに向かうK先生と私,および,エミレーツ便でドバイに向かうS先生である.ドーハ便が欠航になっただけでなく,ドバイ発着の飛行機も軒並みキャンセルになっているらしい.

とりあえずアテネまでは行けるので,そこで考えようと,皆は飛行機に乗り込んだ.

余計なことをしでかしてくれた米国,イスラエルのとばっちりを受けた3名の運命やいかに?我々は家に帰れるのか?はてさてどうなる?(続く)

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