2020年6月8日月曜日

意図せぬ「なりすまし」にご注意

まずは本記事に掲載した写真,スクリーンショットをみてほしい.Zoomを使ったオンライン会議でのひとコマである.関係者の顔や固有名詞にはボカシを入れたが,話題の性質上「井登友一さん」だけは表示している.井登さんには許可を得たことを予め断っておく.

何が起こったか

図のなかで,赤で囲った部分は私が注記したものである.「友一 井登(私)」となっていることに注意されたい.(私)と付くのはZoomの仕様で,自分自身のアカウントであることを表している.そう,私「飯尾 淳」が,なぜか「友一 井登(私)」として登録されてしまっていたわけである.


なぜこうなってしまったのかは皆目わからない.ひとつ心当たりがあるとすれば,この会議に登録するときに井登さんから別のひとに送られたメールに記載されていたURLをクリックしたことくらいだが.そんなことでこんな現象が起こるかな?(※ 追記参照のこと)


まあ,原因を追求したいのではなく,こういうことが発生したということを皆様にはお伝えしたい.そして,それが少しオンライン講義などで問題になりかねないかな?という注意喚起もしたい.

さらに厄介な問題を引き起こしたこと

さて,上記の写真を観察された皆さんは,私が別のX氏にプライベートでチャットを送っていたことにお気づきだろうか?

私からX氏に,他愛もないメッセージを送っている.そのメッセージを受け取ったX氏は,私からではなく,井登氏からメッセージが届いたと思ったそうだ.そりゃそうだろう.表示がそうなっているのだから.その結果,X氏は井登氏にチャットを返信,頓珍漢なやりとりが行われたとか(なお,そこがまた奇妙なところで,なぜ,送信したプライベートチャットが「そのまま返信」にならなかったのかは疑問でもある.普通に操作すればプライベートチャットはそのまま返信されるはずなんだけどなあ).

考えられる問題

まあ,今回はたいした事故にならなくてよかったが,ナイショの話をプライベートチャットで送っていたら?と考えると,少し恐ろしい.そして,これってオンライン講義で,受講学生が簡単に他人になりすましできちゃうのでは?ということに気付いた.なぜなら,今回は原因不明での名前の取り違えだったが,やろうと思えば自分の名前は簡単に変えられるからだ.

この問題に対する解を残念ながら私は持たない.幸いにして「なりすまし」することに(イタズラ以上の)意義を見出すようなシチュエーションを想定しづらい状況なので,とりあえずは放置でよいかなとは考えている.しかし,オンライン講義への出席を,ツールを利用して厳密にとりたいと考えている先生方は,何らかの別の手段を講じたほうがよいのかもしれない.

追記

本記事を公開したら,登録制のZoom MeetingだとZoomのリンクをクリックしてメールアドレスを登録後,個々にURLが割り振られて送信されるようになっているので,そのURLから入室したのではないか?という指摘を頂いた(豊田先生どうもありがとうございます).経緯を振り返ると,どうもそれに該当していたようだ.登録制のZoom MeetingでURLを共有しないようにという注意も,ついでに喚起しておこう.集合知すごいな.新たな知見がまたひとつ.

0 件のコメント:

コメントを投稿