以前,「それはいつ見られたのか?」という記事を投稿した.その記事では「オンデマンド動画コンテンツが何時に観られたか?というところに着目して分析してみたが,今回は,少し違った観点から議論してみることにしたい.
反転学習のための教材
オンライン講義化の功罪,功のひとつとして講義の動画コンテンツが溜まったという点が挙げられる.予習教材として利用できるので,反転学習を実現しやすくなったことは素直に喜びたい.
まあ,出来不出来はいろいろあろうが「観せるために作った」動画が溜まったので,これならちゃんとした反転学習にできるだろうと,実践してみた.結果として,悪くないんじゃないか?という感触は得ているが,はたして,ではその動画はいつ観られているんだろう?というところは少し気になるところではある.
その動画はいつ観られたか?
次のグラフは,その動画コンテンツがいつ観られたかを集計したものである.反転学習ということで,基本的に,その回の授業が終わったら次週のコンテンツを公開する,という原則で予習用の動画を公開したが,公開時刻はバラバラではあったので,グラフは「最も早いアクセスからの時間差分」を集計することとした.とはいえ,目ざとい学生は公開してすぐにアクセスするので,それほど誤差はないものと考えられる.
だいたい1週間前に公開しているので,最初のアクセスから1週間後,グラフに赤線で引いたあたりが授業時間に相当する.多くの学生が,直前に閲覧している状況がわかる.オレンジ色は2週間後であり,課題提出の締切に近い.後半に緩やかな山があるのは,課題を処理しようとしてアクセスしなおしている状況が表れているものと考えられる.
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