2021年1月21日木曜日

オンライン会議の効果的なファシリテーションとは

この1年,オンラインで会議をする機会がずいぶんと増えた.オンライン会議にただ参加するほうは気楽だが,なかには議長役を仰せつかることもあり,そのような立場でオンライン会議につなぐのはずいぶんと気をつかう.

総意の確認は?

さすがにオンライン講義と異なり大人の会議,とくに皆が真剣に議論するような会議では,参加者は顔出しで参加することが多いだろう.翻ってみれば,顔出ししない参加者の多い会議は(言葉は悪いが)員数合わせの会議とみられても致し方がない気がする.会議の真剣度合いに関して「顔出し率」という新しい指標ができたと考えると,不謹慎ながら,少し面白い.

さてそのような会議は置いておくとして,真剣に議論する会議であっても,ノンバーバルコミュニケーションのチャネルが断絶されているオンラインコミュニケーションでは,皆の真意を確認することが難しく,オンライン会議の運営はなかなか工夫が求められる.

遠慮せず議事を進める能力

たとえば,議長が「ではこの件はこれこれこういう結論でよいですか?」と尋ねたとする.会議室での会議であれば,うんうんと頷いている参加者の様子を見渡せばそれでOKで,「はい皆様の了承を確認しました.次の議題へいきましょう」とできる.しかし,オンラインだと,なかなかそういうわけにもいかない.顔出ししてくれていればそれでも順次画面を確認していくことでなんとかなるが,資料を画面共有していたりすると,参加者の顔も一度に見渡せるのは少人数に限られるので,順繰りに確認していかなければならないということになる.

畢竟,「異論ありましたらどうぞ,なければ認めていただいたものとします」というような運営方法になる.しかし,そのような強引な運営方法にやや抵抗を感じるのは否めない.オンライン会議のファシリテーションが得意かどうかは,そのへんを強引に進められる勇気を持てるかどうかにもよりそうかなと考えるのは,考えすぎだろうか.

いずれしても,対面の会議とオンライン会議では,求められるファシリテーション能力も異なるスキルとなりそうだ.





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