たまたま,College Timesのこんな記事を見つけた. Miranda Cyr による Online vs. In-Person Classes という記事である(原文はタイトルのリンクをクリックしてほしい).オンライン講義と対面講義の是非については2020年度が始まって喧々諤々とずっと議論されていた話題だが,コンパクトによくまとまっていたので紹介したい.この記事で指摘している論点は以下の5つ.それぞれ,私見を交えて,整理してみよう.
In-person is more active and involved
In-person class とは対面授業のことである.本記事は,対面の授業はオンラインより積極的な授業参加になると指摘する.オンライン講義では,簡単に脱落してしまうというのだ.それはそうかもしれない.なにしろリモートで離れている以上は自律的に学ばないといけない.
Online allows learning at any pace
一方,オンライン講義のよさは,自分の好きなペースで学修を進めることができる利点がある.自分を律して自分のペースで勉強できる能力があるのであれば,集団でまとまって学ぶ対面授業よりはフレキシブルに学ぶことができるという利点がある.
In-person connects students to the professor
これは重要なポイントだろう.対面授業は教員と学生の距離を近くする.オンラインは,物理的に離れているという以上に,精神的な距離も縮めることが難しい.やはり,コミュニケーションのバンド幅に関する問題が,この点に影を落としている.
Online offers schedule flexibility
上で「自分のペースで学ぶことができる」と指摘している点と同じような指摘だが,オンライン講義であればスケジュールにも自由度を高めることができる.オンデマンド型であればなおさらである.しかし,これも諸刃の剣であって,このメリットを享受するためには,ある程度,自分を律する強さを求められるであろう.
Online allows students to work
最後に指摘していいるのは,オンライン講義は仕事と両立できるという点である.これも重要な指摘であろう.とくに日本においてはこれから少子化傾向がますます強まり,18歳人口は減少の一途を辿る.各大学は学生確保をどうするかという課題を突きつけられている.オンライン講義で社会人に向けた教育を展開するというのはひとつの有望な解である.社会人であれば,自分を律して学修を進めることも,ある程度は可能となるだろう.
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