Twitterを見ていたら「COVID-19の感染者はほとんどが外国人だ」というトンデモを撒き散らしているツイートを発見して頭がクラクラしてしまった.下記がそのツイートで紹介されていた「嘘」グラフである.
完全な捏造というわけでもないらしく,BuzzFeed Japanの記事によれば,たんに国籍が分からない人たちを「国籍不明」でまとめているだけで,その内訳のほとんどは日本人だろうとのこと.まったく,差別意識が垣間見えるフェイク?ニュースで,そんなものを撒き散らすのは勘弁してほしいところである.
おかしいとすぐに気付くポイント
ところで,このグラフには,見た瞬間に「あれ?」と疑うポイントがある.そこに気付けるセンスをぜひ身につけていただきたい.
その奇妙な箇所に印を付けた.2箇所ある.ひとつは12月13日〜20日のあたり,もうひとつは2月28日〜3月7日のあたりである.
後者(右側)はビミョーなところかもしれないが,前者(左側)は明らかに,データが逆なんじゃないか?と推察される.このグラフを,おそらく手作業でチマチマ作られたのではないだろうか(その執念には恐れ入る).そのときに,何らかの作業ミスが発生してデータの入れ違いが発生したのだろうと推測する.なお,手作業でデータ処理をしていると私もたまにやってしまうことがあるので,なるべく手作業は入れないように気をつけるべきだ(まあ,これは余談).
もっとも,政府の発表ですら「あれっ?」と思ってしまう雑な取扱いがあるので,もはや何を信じてよいやらという面もなきにしもあらず,ではあるが.
データリテラシーを身につけておきたい
いずれにしても,見る人が見ればこういうところから嘘がバレるので,フェイクニュースやデタラメの嘘ついて人を騙そうとするのはやめたほうがよい.そして,我々としては騙されないように自らを守る術を身につけておきたい.
というわけで宣伝です(すいませんw).4月10日(土)の11時から「科学的思考が日本を救う―データ・サイエンスが拓く未来の社会―」という講演を予定しています(オンライン参加可.申込みはこちらからどうぞ).ぜひご参加ください.
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