皆さんチャンスがあったら積極的に海外に行ったほうがいい.それも,日本人がうじゃうじゃいるところでは意味がない.日本人という属性は使わずに済むところがよい.
たとえば次の写真,これは,ベトナムのホーチミン市でたまたま撮った写真である.
この可愛らしい車は,Vinfast(という会社)のVF3(という車種)である.皆さんVinfastという会社,知ってましたか?
Vinfastはベトナムの自動車会社である.ベトナム最大手の財閥であるビングループの自動車会社である.ここのところ急成長している.毎年夏にホーチミン市に来ていて,年を経るたびにVinfastの車が増えていることに気付く.そのくらいの驚くべき成長具合である.ベトナム社会の成長を実感する.
そしてこのVF3という車,昨年訪れたときには見なかった.調べてみたら昨年遅くに発売された車種とのこと.マイクロSUVという謳い文句で販売しているらしい.日本の軽自動車より小さいか,もしくは,同じくらいか.ベトナムの街は日本と同様にコマコマしているので,このくらいのサイズが適切なのであろう.
こういう車がベトナムで流行っている状況をみると,どこぞの国の間抜けな大統領が「(その国で売れている大型のピックアップトラックである車種)が日本でも大成功するだろう」などと的外れ極まりないコメントを聞いて笑止千万と切って捨てられるようになる.そしてそれは紛れもない事実である.ディール?笑わせちゃいけない.彼のやり方は反社のやり口そのものである.
国際社会における日本の現実を知ろうともせずただ格好よく掲げられた幻想に惑わされ,極めて怪しい主張をする某政党(名は挙げないが複数ある)を「これこそが日本の保守である」とカジュアルに支持している有権者もまた困ったものである.
グローバルにサプライチェーンが構築されてしまっている以上,日本が世界の一員である事実は否定できず,反グローバリズムは国益を損ねる.新自由主義とグローバリズムを同一視してはいけない.新自由主義には問題が多いがそれとグローバリズムを混同してはならぬ.真の愛国者ならば国際社会における日本の立ち位置を客観的にしっかりと見定めたうえで日本の将来を考えるべきである.
そのようなことを学ぶためにも,実際に自分の目でみて,理解するという態度が重要なのである.