2026年1月25日日曜日

パーク・クローン花市場(お気楽クルンテープ通信 No. 35)

知人からバンコクの観光情報を尋ねられて,それならブログにまとめているからと紹介した.しかし,このお気楽クルンテープ通信では,私がバンコクで悪戦苦闘している生活の様子を詳らかにレポートしているものの,読み返してみたら,バンコク市内の観光に参考になる情報はほとんど書かれていなかった.こちらに遊びにきているわけではないので,当然といえば当然なんだが,少しは息抜きをしてもいいだろう.

今日は日曜日なので,もう完全に仕事のことは忘れて,いろいろ回ってみることにしようと考えた.遅まきながら先週あたりからやっと生活が安定してきて,日曜日はほぼ完全にオフにすることに決めている.そのほうが精神衛生上よろしい.

さて,では市内観光にでも出かけようか.

とはいえ,王宮の近辺にある有名な三大寺院(ワット・ポー(涅槃寺),ワット・プラケオ(エメラルド寺院),ワットアルン(暁の寺))は,これまで何度も訪れている.ワット・ポーにあるとても大きな涅槃像は何度みても飽きないが,今日はもっと違うところを訪ねてみたい.

地図を眺めていたら,地下鉄サナムチャイ駅を中心にして三大ワットの反対側に,パーク・クローン花市場という花卉青物市場があることに気づいた.しかも24時間でやっているという.花市場なんてメルヘンちっくで素敵じゃないの.天気もいいし,冷やかしに行ってみようと思い立つ.

サナムチャイまで電車で行き,そこからテクテクと歩いていく.しばらく行くと,市場の入り口らしき場所に行き着いた.入っていくと,なんとなく地方のアーケード街のような雰囲気の場所に至る.カフェあり,物販店あり.カオ・ゲーンの屋台に並ぶおかずはどれも美味しそう.ところが,中心部は少しうら寂れていて,これが花市場?と訝しく感じた.

もっとも,これは私の早合点.入っていった場所をGoogleマップで調べてみたら,パーク・クロン・タラート - オールドマーケットと出てきた.どうも,旧市場ということらしい.

自慢じゃないが,このあたりの嗅覚は昔から優れている.なんとなく違うなと思いきや,もっと賑やかそうな場所を目指して彷徨う.そのとき,道を挟んで向こう側にもっと活気のあるエリアがありそうだと,第六感が私を導いた.

ビンゴ!である.車道の反対側に,もっと大きな市場があった.こちらが,パーク・クローン花市場だったのだ.入っていくと,青果売り場が並んでいる.いろいろな野菜が所狭しと並べられていて,思わず息を呑む.

唐辛子屋があるのはいかにもタイのマーケットである.真っ赤な唐辛子,緑の唐辛子,大きめのやつ,そして小さい緑の凶悪なやつなど,いろいろ並んでいて楽しい.座り込んで,一心不乱に唐辛子を摘んでいるお姉さんがいた.手がピリピリしないのかな.まあ,もう慣れているのだろう.なにしろそれが仕事だもの.

青果売り場を抜けると,中心が花市場である.しかし,想像していた花市場とちょっと違った.全体的に,ほぼオレンジ色なのである(写真).

これは,仏花だね.仏像に供える花である.日本では菊の花を供えるのが一般的だが,こちらタイではマリーゴールドをお供えするのである.かくして,市場全体がなんとなくオレンジ色に染まっていたのだった.

もちろん,仏花ばかりではなく,観賞用の色とりどりな花を売っている花屋がないこともないが,そのような花屋は市場のなかというよりは外の道路に面した店が中心のようで,市場としてはメインの商品が仏花なのかなという印象を受けた.

いずれにしても,やはり日本ではみられない光景でもあり,三大ワットを訪問したついでに時間があれば,訪れる価値はある,のかもしれない.

2026年1月24日土曜日

ガパオライスの玉子(お気楽クルンテープ通信 No. 34)

タイの国民食,パッ・クラパオ(パッ・カオ,パッ・ガパオ),日本でいうところのガパオライスである.ミンチ肉をバジルと一緒に甘辛に炒めて,ご飯の上にかける.さらに,その上に目玉焼きをドーンと載せる.私の好きなタイ料理の一つで,こちらに来てからというもの何度も食べている.パッは炒める,クラパオあるいはガパオはスイートバジルのことで,バジルと炒める点が料理の名にもなっている特徴だ.

先日,SNSでパッ・クラパオの人気チェーン店を紹介する動画が流れてきた.いかにも美味しそうなそれを紹介している.店の名はMOOM GAPAO(ムームガパオ).ムーンにあらず.タイ語では,มุมกะเพรา と書く.มุมがムームで,กะเพราがガパオ(クラパオ),後者がバジルという意味なのは先に示したとおりなので,ムームはなんだろうかと調べてみると,どうも「コーナー」という意味らしい.ガパオ・コーナーということか.

さて,そのムームガパオ,バンコク市内に何軒もあり,さほど遠くないところに2店舗あったので,そのうちの一つに行ってみた.チットロムのオフィスビル,The Mercury Ville @ Chidlomの4Fに入っている店である.

行ってみたら,なんのことはない,完全にファーストフード店だった.日本でいうところの吉野家とか松屋みたいなもんかな.気軽に食べられるのは悪くない.私は結局,この手のB級グルメが好きだし,私の身の丈に合っているのだろう.

メニューは豊富で,いくつかの種類があるなかで,さらにそれらに関してチキンだのポークだの,肉の種類を選べる.せっかくだからとラインナップのなかではお高めのSavage Gapao Premium Beef をオーダー.98バーツ,昨今のレートだと日本円にして500円くらい.高いほうでその値段なので,やはりファーストフードは財布に優しいね.

Savage Gapao はスパイシーさを売りにしているようで,辛さは hot か very hot を選べる.もちろん.ぺ・マクマーク(very very spicy)と注文した.さらに,テーブルに置いてあったプリッ・ナンプラー(prik……唐辛子のナンプラー漬け)を投入し,追いプリックも欠かさない.

が,ちょっとやりすぎた.食べ終わった頃にはもう顔から頭から,汗が滴り落ちていた.でも,とても美味しかったからヨシとする.うん,大満足.

日本で食べられるガパオライスと決定的に違うのは,目玉焼きの玉子にアヒル(duck)の玉子を使っているところである.鶏卵よりも,黄身が大きくて迫力がある.エカマイ駅近くにある Phed Mark というパッ・クラパオの有名店でも,アヒルの玉子を使っていると書いてあった.これが本場のレシピなのかな.

ムームガパオ,うちの近所の2店舗の他に,タマサート大近くのThe Maharajにも入っているので,また訪れる機会はありそうだ.今回いただいたビーフガパオの他にも,定番のポークやチキン,変わったところでは鳥唐揚げのガパオなんかもあるらしい.いろいろと食べてみたいところ.

ムームガパオのウェブサイトで店舗一覧をみていたら,ちょっと面白いことに気付いた.それはガソリンスタンドに出店する戦略をとっているところ.公共交通機関が発達してきているとはいえ,まだ,渋滞が名物のここバンコク,車社会ということだろう.

2026年1月21日水曜日

銀行三往復(お気楽クルンテープ通信 No. 33)

いま住んでいるコンドミニアムの家賃を支払わなければならない必要に迫られた.10月から12月までの3ヶ月ぶんは,いろいろ世話になっている中大スタッフのTさんにまとめてお金を渡し,代わりに支払ってもらっていた.銀行の口座もなかったので,Tさんから大家に銀行振込してもらう手筈になっていたのである.

しかし,その猶予期間も終わり,そろそろ今月の家賃の支払いをしなければならない期日が差し迫ってきた.「3ヶ月の間に銀行の口座を作って,残りの半分は自分でなんとかするよ」と豪語した手前,再びTさんに泣きつくわけにもいかない.銀行の講座は予定通りできたことだし,自分でなんとかせねば.

なに,手順は簡単である.最近の円安バーツ高に渋い顔をしながら現金の両替は済ませたので,あとは,ATMで口座に入金し,そこから指定の口座に送金するだけだ.

日本と同様,ATMは街中のいたるところにある.コンビニやスーパーマーケットにも置いてある.しかし,タイのATMではときとしてカードが吸い込まれて出てこなくなることがあるなどという恐ろしい噂を聞いていたので,万が一そうなったときに銀行の人を呼べるように,とにかく銀行の店舗に行って,そこのATMで操作してみようと考えた.

プロンポンの駅に隣接しているショッピングモールのエンポリアムに行けば,そこに銀行が何軒か入っていることは知っていたので,行ってみたところ,クルンタイ銀行がない!うーん残念.ネットで調べてみると,さらにアソーク側の,つまり,我が家からすると駅の反対側にあるエムスフィアというショッピングモールに隣接したEMタワーというオフィスビルに,クルンタイ銀行の支店があるらしい.

なぜこのようなくどくどしい説明をしているかというと,今日の話は,この位置関係が重要だからである.駅の反対側なので,歩くと15分はかかる.行って帰って30分というところ.

というわけで,てくてくと歩いてEMタワーのクルンタイ銀行支店に行ってみた.小さなオフィスだが店頭にATMもある.1台しかないので占有するのも気が引けるが,そもそもEMタワーの奥まったところにあるので人影はまばら,あまり気にしなくてよさそうである.

ATMの操作はもうすでに経験済みなので,問題ないだろうとタカを括っていたのが間違いのもとだった.興味深いことに,ATMは多言語対応していて,日本語も選べるようになっている.しかし,日本語を選ぶと入金メニューは選択できない.リソースが足りていないのだろうか?どうしてこうなった?

仕方がないから他の言語を選ぶ.といってもタイ語の読解はまだおぼつかないので,選択肢は英語しかない.幸にして,全てのメニューが英語に対応していた.「deposit」のメニューを選ぶ.

本人認証に関して,比較的少額の決済であれば,スマホを使い,送られてきたワンタイムパスワード(OTP)で認証するという手段も選べるというのは,日本と違うところで興味深い.それに対応できるようにとタイのSIMに入れ替えてきてはみたものの,イマイチ心許ないので,デビットカードでの認証を選択,パスワードを入れて,認証が成功と思いきや,次の画面に驚いた.

なんと,「入金先の口座番号を入力せよ」ときたもんだ.ええっ?カードと番号が紐付けされてないの?ちょっとびっくり.そして口座番号なんて覚えてないよ.

どうにもしようがない.1回目のアウトである.自宅に戻るしかない.いったん戻り,通帳を持って,出直した.このとき,ちらっと「パスポート?」と浮かんではきたものの,まあいいかと,そのまま出てしまった.これが仇となった.

2回目の挑戦は,多少のトラブルはあったものの,うまくいった.口座番号入力したら,それは間違ってるなどと出てきて若干焦ったが,通帳入れたらOKだった.再び番号を要求されたときには同じ番号を入れたはずで,大丈夫かなと不安になるも問題なく手続きできた.これもどうしたことやら.まあ,結果オーライ.

ともあれ,必要な金額を預け入れることには成功した.次は,ネットバンキングで送金か,というところで,ふと,思い浮かんでしまったのである.銀行の支店,店頭にいるんだから,カウンターで送金してもらえばいいじゃん?つい,魔が刺した.

店内に入り,整理番号をもらう.英語が話せるお姉さんが対応してくれた.「パスポート出してください」と.

はい.ツーアウト.パスポート持ってくればよかった…….再度,30分かけて,自宅へと往復した.パスポートを取りに戻る.

最終的に,なんとか手続きできて,無事に今月の家賃を振り込めた.これでひと安心ではあるが,水道代などまだ別の支払いも残っているし,早いうちにネットバンキングのやり方を確認してできるようになっておかねば.銀行のお姉さん,アプリがどうこう言っていたな.まだ道は険しいのかもしれない.

写真はクルンタイ銀行の預金通帳.大きさと判型はパスポートとほぼ等しい.タイの神話に登場する架空の鳥,ワユパック(Vayupaksa)がクルンタイ銀行のシンボルとされている.

2026年1月18日日曜日

映画を観てきた(お気楽クルンテープ通信 No. 32)

昨年暮れに封切られた映画Zootopia 2の評判がすこぶるよいらしい.我が家の家族も,もう,何度も観たと,日本から報告があった.これは観ねばならぬなあと,ずっと思っていたのだが,なかなか忙しくて映画館に足を運ぶ余裕がなかった.

2026年が明けてからというもの,論文書きに時間を取られて気分がだいぶ鬱々としていた.昨日,やっと,論文書きや著書の校正作業をひと段落つけることができたので,今日はもう完全にオフの日にすることとして,懸案のZootopia 2を観に行くことにした.

調べてみるとサイアムのCentralWorldにある映画館で,Zootopia 2がまだ掛かっているらしい.英語音声でタイ語の字幕版である.さすがにまだタイ語のヒアリングは全くもって心許ないので,英語版は好都合だ.15:30の回があったので,それを目指して出かけることにした.

チケットの購入は至極簡単で,今どきなのでタッチパネルの自動券売機で購入できる(写真).座席指定も可能.スタンダード席が300バーツでプレミアム席が330バーツ.せっかくなのでプレミアム席の一番前を購入した.あとで見てみたところ,やはりプレミアム席から埋まっていくような感じだった.

スタンダード席は座っていないのでどういう感じかわからないが,プレミアム席はリクライニングがあって,座り心地もなかなかよい.たかだか30バーツの違いなので,プレミアム席がオススメである.

ところで,席の指定をしようとしたら「2席,隣に空席を空けなさい」と指示が出たのでわりと端っこのほうを取らざるを得なかったのだが,実際に座ってみると,けっこう周囲は空席が目立っていたにも関わらず隣に客がいたのは,いったいどういうわけだろう?まあ,マイペンライ.

指定時刻の15:30に映画館に入った.映画館は巨大なショッピングモールCentralWorldの7〜9階にあり,入り口には電車の改札口のようなゲートがある.モギリの職員にチケットを渡して,いざ,指定の4番スクリーンへ.

ネットで調べていたら,タイの映画は始まるまでけっこう時間がかかるよ,との情報があった.時間通りに映画は始まったのだが,事前に得ていた情報どおり,広告が長い.20分,ずっと広告が流れていた.それも,映画の予告編に混じって車の広告が入るなど,かなりカオス.さらにはシリキット王妃を追悼するフィルムさえ流れて,もう,何が何やら.これぞタイ・イズムという印象を受ける.

上級者は,広告の時間が長いのでわざと遅れていくらしいが,こちとらビギナーである.暗いなかで指定した座席を探すのもおぼつかないだろう.なので,広告にずっと付き合っていたが,飽きなかった.映画の予告も,それはそれで面白い.

開始時間から21分が過ぎたところで,タイ王を讃える歌が流れた.起立を促すメッセージが画面には出ていたが,誰も立ち上がる気配はない.3〜4分,流れていただろうか.画面には国王のPVと言わんばかりの画像が流れている.人気があったブミポン前王に比べて今の王様は云々かんぬんという話があるが,タイの皆さんはあの画像をどんな気持ちで観ているんだろう,などと余計な心配をしてしまった.

その動画が終わって,さあ,本編だ!と思いきや,はたまた車の広告が挟まったのは,まあ,許そう.いちいち目くじらを立てていてもしょうがない.

本編は,まあ,普通の映画だったので感想は省略.それなりに面白かった.

注意点を一つ.とにかく劇場内が冷えているので,寒さ対策は忘れずに.Tシャツ半パンで出かけた私は,最後はもうブルブル震えていた.映画が面白くて震えていたこともあろうが,とにかく冷房がキツすぎる.

2026年1月17日土曜日

セキュリティは大事だけれど(お気楽クルンテープ通信 No. 31)

最近はICTがとても発達しているので,バンコクでの単身生活もほぼ不自由ない生活ができている.生活環境もほぼ整ったし,生活の改善点を探すとすれば,食器類や調理器具がないので自炊できないのをなんとかしたい,ということくらいか.

金銭面でいえば銀行口座を開設できたので家賃やその他の支払いを銀行振込でできるようになったのも大きい.とはいえ,面倒くさがってまだ試していない.そろそろ今月の家賃を払わなければならないのでなんとかしなくては.

近年のトレンドとして世界的に流行しているキャッシュレス決済,QRコード払いの方法がタイでもメジャーになっているようで,そこかしこのレジでスマホをかざしている様子が見られる.学食でも,現金決済も受け付けてはくれるものの,学生たちはほぼ,スマホの画面を見せて支払いしているようである.

キャッシュレス決済も銀行口座を紐付ければできるはずなので,そのうち挑戦してみたいところ.なお,外国人向けに銀行口座を持たないでもキャッシュレス決済をできるようにするサービスも現れているとネットで情報が流れているのを見た.そちらもいずれ試してみたいところではある.

とまれ,細かなことはまだまだ気になるあれやこれやが残ってはいるものの,おおむね順調に暮らせているのはありがたい限り.しかし,クレジットカードの取り扱いで,少し困った状況が発生している.

普段メインで使っているクレジットカードのセキュリティが厳しすぎて,インターネットを介して高額決済しようとすると,ことごとく差し止められてしまうのである.

学会の参加費や航空券など,それなりに高額の決済をしなければならない必要に迫られることもしばしばあるのだが,それらが全て止められてしまう.サービスセンターに電話して解除してもらう方法が最も簡単なのは,何度か経験しているので知っている.けれども,こんなことで国際電話をかけるのは気が引ける.そもそも,サービスセンターのフリーダイヤルって海外から繋がらないんじゃない?

どうやらネットでも解除する方法があるようなのだが,そこも強固なセキュリティがかけられていて,やれ,ワンタイムパスワードだなんだと,障害が次から次へと現れる.そうこうしているうちにタイムアウト,にっちもさっちもいかない状況に追い込まれる.なんてこった.

VPNを張って,あたかも「日本国内からアクセスしているように見せかける」方法をとればなんとかなる.しかし,これはあくまで最後の手段.こんな方法を取らずとも,普通に使いたいのだが…….

夏に欧州に出張するためにそれなりに値のはる航空券を購入しようとしたら,案の定,最後に決済するやりとりでスタックした.「決済完了までお待ちください」の画面がいつまでたっても切り替わらない.ああ,これはたぶんカード決済が跳ねられたなと,こちらはもう慣れたもの,マイペンライだ.

いったんセッションを削除して,VPN経由でもう一度やり直したところ,当該の航空券をなんとか購入できた.購入できたのはよいのだが,完了画面に思いっきり「エラー」の文字が出ている(写真).「以下をご確認ください。エラー」って,いったいなんなのよ.どうせよと?

これ,本当に購入できているのかなあ.一抹の不安が残る.困ったものである.

2026年1月11日日曜日

マーケットは面白い(お気楽クルンテープ通信 No. 30)

今日は日曜日,年が明けてからこのかたというもの学生の卒論チェックや論文執筆などが続いて気分が鬱々としてきていたので,気晴らしにと,近所まで散策に出かけた.BTSに乗り,プロンポンから4駅,東に向かう.トンロー,エカマイ,プラカノン,次のオンヌット駅で下車した.目指すはオンヌット市場,駅から数分歩いたところ,駅に対してほぼ真北の位置にある.

国内外を問わず,市場は楽しい.人々の生活,台所に直結しており,そこでの生活が目に浮かぶ.海外に行き,現地でデパートやスーパーマーケットに行くと,生鮮食品売り場を必ず覗くようにしている.色とりどりの野菜や見たこともない魚たちが目を奪う.精肉も場所によっては思いがけない部位が売られていたりして驚く.

バルセロナを訪れたときにふらっと立ち寄った,目抜き通りからひと区画だけ奥に入ったところにあるブケリア市場がとても印象に残っている.カラフルなお菓子や生ハムやチーズなどいかにもな食材が,ああ,スペインだなあと感慨深かった.

ベトナムのハノイでは,宿泊したホテルの真横に細長い市場があった.そこで食用犬が丸焼きで売られていたときはけっこうな衝撃を受けた.もっとも,すでにこんがりと焼き上がっていたので可哀想という気持ちにはならなかった.数年前に再び彼の地を訪れたときに再訪してみたが,再開発で市場が丸ごと無くなっていて残念だった.

先日,猿の街ロッブリーに行ったときも,テーサバーン市場の周辺はたいへん楽しかった.写真はその市場周辺の露店で売られていた豚の顔.もちろん観賞用ではなく食べるためのものである.日本でも,沖縄では「チラガー(面の皮)」として普通に食べられている.写真の豚さんたちだが,どの豚も笑っているように見えてなんともいえぬ悲哀を感じる.いやまあ,それは余計なお世話か.

オンヌット市場も東南アジアでよくあるタイプのローカルマーケットで,屋根だけが設られているような施設に小さな商店がブースを構えて何列も連なっているというタイプの市場だが,規模はさほど大きくなく,比較的こぢんまりしていた.

ところで,いまふと思い出したのだが,このような作りの市場施設,昔は日本にもあった.私が子供のころ,長野市の東和田という地区に青空市場というマーケットがあった.日曜日に車に乗って家族で買い出しに行き,そこでお好み焼きを買ってもらって食べるのが子供ながらにとても楽しみだった.

もはや半世紀ほど前の昔話である.いまどうなっているかなと調べてみたら,モダンなショッピングセンターに生まれ変わっていた.昔ながらのマーケット,地方では観光客を呼び寄せて生き残っているものもある.函館の中島廉売とか,そんな感じよね.

さて,話をオンヌット市場に戻そう.市場にはなんでもある.野菜,果物,お菓子,衣類や宝飾品まで並べられていた.もっとも,そこで売られているアクセサリーは極めて安価で,貴金属はまず使われてなさそうな,チープな代物が並ぶ.

鮮魚売り場の隣に,海老を販売している店があった.商品の9割ほどが海老で,脇にイカや貝類が(お邪魔します……)とばかり遠慮がちに陳列されている.遠くから見るとどの海老もほとんど同じに見える.しかし,近くに寄ってみると頭が大きいものがあったり,太かったり細かったり,微妙に趣が異なる.どうやら種類が違うらしい.

ここタイはエビ大国,皆さんご存知のトムヤムクン然り,エビはタイ料理に欠かせない.養殖も盛んで,日本にも大量に輸出されている.魚介類のなかでもエビはとくに庶民に親しまれている食材なのだろう.

マーケットにはフードコートが付きものである.食事の時間ではなかったので今回は遠慮したが,美味しそうなメニューがたくさん並んでいた.中途半端な時間だったが食事をしている方々もちらほらみえて,今日は日曜日なので家族で買い物に来たのだろうか,家族で食事を摂っている微笑ましい光景も見受けられた.

そして,何といってもここオンヌット市場のフードコートには,ライブ演奏のおじさんがいるのだ(写真).これはなかなかよいサービス.マーケットは面白い.

2026年1月8日木曜日

時差のいたずら(お気楽クルンテープ通信 No. 29)

日本とタイとの時差は2時間,日本が2時間先に進んでおり,西にあるタイが後から追いかける形である.2時間程度の時差であれば,日常生活ではあまり気になることもない.せいぜい,オンライン会議の予定を合わせるときに「どっち時間?」と気にするくらいか,実際に日本とTV電話しているとき,多少のズレを感じるくらいだろう.

あ,月曜の午後イチから夕方までやっているオンラインゼミが,こっちの時間だと2時間早くなってしまっていて午前11時過ぎから始まり,その結果,昼休みが丸潰れになってしまっているので昼ごはんを食べられないという大問題があった.まあ,それはそれとして.

ところが,先日,(おそらく)時差の影響による日本とタイとの間のちょっとした行き違いが発生した.ことの顛末はこうだ.

学生の卒研発表や大学院入試の対応などがあり,1月末から2月頭にまた一時帰国することが決まっている.そのタイミングに合わせて,3年生が気を利かせて「新年会やりましょう」と企画し,日程調整をしようということになった.

最近の学生はLINEをよく使う.畢竟,スケジュール調整もLINEのスケジュール調整機能を使ってやりましょうとなる.一時帰国中は,私も,夜に会食の予定が立て続けに入れられており,スケジュール調整のアンケートには,1/29の夜だけ大丈夫……と,回答した.ここまでは,しばらく前の出来事.

昨夜のことである.スケジュール調整のやりとりを当該学生と交わしていたのだが,どうも話が噛み合わない.私は29日だけしか空いていないと念を押しているのに,学生は,「では30日で」などと何度も言ってくる.話の流れで「2/2は4年生の卒研発表会だから,その夜にやったらどうだ?」とアドバイスしたところ,スケジュール調整のアンケートには,2/1の候補が追加された.あれれ?どういうこと?

研究室のOB・OGにも連絡が入っているので,OBの1人が見かねたか「先生,彼(幹事の学生のこと)が混乱しているのは,先生ご自身が30日OKって回答してるからですよ」と指摘してきた.いやいやそんなことないぞ?まだ耄碌するには早すぎる.あらためて自分の回答状況を確かめてみると,たしかに29日にだけにOKというチェックが入っている.

いやそんなことはないとスクショを撮って送り返してやると,飯尾は30日に丸を付けているじゃないかと,向こうからもスクショが送り返されてきた.それを確認すると,たしかに私が30日OKと回答していることになっている.はてさて,これはいったいどういうことだろうか?

ここでスクショ画面を並べてみよう.左が私の画面,右が彼の画面である.お気付きだろうか.

日付が1日ずつ,まるっとずれている.こんなことある?

なんでこうなっているんだろうと二人で議論した結果,それは時差のせいなんじゃないかという推測に至った.それなら,VPNを張って日本からアクセスしたテイで開いてみれば,日付は一致する?ということで,やってみたがこのズレは解消しない.

ここから先は憶測だ.覚えてはいないのだが,おそらく,最初にアンケート画面を開いたタイミングが深夜で,日本で0時〜2時のあいだ,こっち時間で前日の22時〜24時だった,ということかなと推測する.それで日付が固定化されて,私がそのアンケートにアクセスすると一日ずれて表示されるようになってしまったのだろう.

複数タイムゾーンをまたがる時間の取り扱いは,実装が難しい.私も,日本と東南アジアでの使用が想定されているアプリの実装で時間まわりの取り扱にいろいろと苦労している.世界で使われているアプリの開発に一度でも関わって,とくに時間関係の処理に携わったことがあれば経験するであろう問題ではあるものの,意外と知られていない落とし穴である.

LINEの開発者も,まさかこんな不具合が起こるなんて,想定もしていなかったに違いない.

2026年1月1日木曜日

続・バンコクの年越しは楽しい(お気楽クルンテープ通信 No. 28)

サイアムのCentralWorldに入るのに難儀した話の続きである.

無事にCentralWorldで用を足したはいいが,とにかく人混みにあたってしまった.帰れなくなっても困るし,とりあえずプロンポンまで戻ろう.そう決意した私はサイアム駅を目指して歩き始めた.

チットロムとサイアムの間には,ワット・パトゥム・ワナーラームというお寺がある.そういえばタイに詳しい某先生が「お寺にも行ってみるといいよ,面白いから」と言っていたことを思い出す.

境内をのぞいてみると,夜店が出ている.それだけでワクワクする.日本では神社の境内に夜店が出るが,こちらではお寺に夜店が出るらしい.買い食いすればよかったかな.腹は減っていなかったので,自制した.

よくみると,巨大な藁苞のような場所に,お札を挟んだ箸のようなものがたくさん刺さっている.多くは20バーツ(100円相当)札だが,たまに50バーツ札や100バーツ札が混じっている.これは初めて見た.年末年始だけのお賽銭みたいなものだろうか.

いろいろ珍しいものを見た.サイアム駅は混雑していたが,どうにもならないというほどではなかった.結局,プロンポンまで戻ってきた時点で23時になっていた.

プロンポン駅の周辺では,周辺のビルの屋上あたりからのサーチライトが,これでもか!という様子で夜空を照らしていた.もはや何でもアリのご様子.シリキットさんの喪に服すという話はどこへいっちゃった?という具合である.

ところで,サイアムほどではないものの,プロンポン駅前でもイベントをやっており,かなりの人出があった.エムクォーティエ側,タイのアーティストがステージで楽曲を演奏している周囲は相当な人混みになっている.反対のエンポリアム側は,まだ余裕がある感じだった.エンポリウムの壁にかかっている大型ビジョンでの中継に皆が見入っている.

ところが,皆が大型ビジョンの中継を見ているかというとそうでもなかった.なかには反対側を向いて座り込んでいる人たちもいる.私はそれを見てピンときたね.ひょっとしてここはカウントダウンイベントの特等席なのではなかろうかと.

その直感は大当たり.24時の10分ほど前になり,気がつくと私の後ろにも人混みが迫っており,まさに黒山の人だかりという状況になっていた.プロンポンでこれだから,サイアムにいたらどんなことになっていたことか.

そうこうしているうちに,遠く,サイアムの方向から花火が上がっているのが小さく見えた.ああ,サイアムにいたらカウントダウン前から花火を楽しめたのね.まあ,ええですよ.

などと考えていたら,目の前にあるベンチャシリ公園からたくさんのドローンが飛び出してきた.おー.

ドローン部隊が飛び出してきたのをぼーっと見ていたら,そいつらが大きな数字を作って,10, 9, 8, …… とカウントダウンを始めた.向こうではビルに照らしだされたプロジェクションが,同じくカウントダウンを始めている.両者の数字がずれているのは,タイならでは.マイペンライ.

いずれにしても,カウントダウンが終わったら,こちらでもババババッと花火が上がりはじめた.ビルの屋上から打ち上げているらしい.綺麗なのはいいが,かなり喧しい.まあ,喧しいのもニューイヤーイベントらしくていいか.それはそれとして,真上でぼんぼん花火を打ち上げるものだから,灰が降ってくるのはいかがなものか.

いずれにしても,バンコクの年越しは,噂に違わず派手でエキサイティングなイベントだった.いい経験ができた.皆さんも来年の年越しはよかったらどうぞバンコクにお越しください.鬼が笑うか.

バンコクの年越しは楽しい(お気楽クルンテープ通信 No. 27)

12月なかばに金沢で学会があったので一時帰国したのだが,クリスマス前にバンコクに戻ってきた.というわけで,単身,バンコクでの年越しである.かねてより「バンコクの年越しは楽しいよ」と聞いており,年内の仕事は30日までになんとかやっつけられたので,大晦日くらいは羽根を伸ばさせてもらおうと,夜になってから街に出た.

まず,腹が減っては戦ができぬ.夕食を摂ってからのスタートである.私が住んでいるプロンポンは日本人が多く居住するエリアなせいか,私の家の裏に,日式の蕎麦屋がある.かねてより気になってはいたので,年越し蕎麦を食べるべく,訪れてみた.

「1人だけどいい?」と,初っ端から日本語でOKだったのはなんというか,拍子抜けである.大晦日の店内はそこそこ混んでおり,なんとかカウンターの端に潜り込めたという感じだった.ほとんどの客が日本人のようで,日本語がたくさん聞こえてくる.TVはテレ東の番組を流していた.どういう仕組みなんだろう.

年越し蕎麦として,天ぷら蕎麦とハイボールを注文,蕎麦はまあそこそこ,海老天が3本入っていたので満足だ.10%のサービス料込みで428バーツ.まあ,そんなもんかな.

腹もくちくなったところで,バンコクの中心部エリア,サイアムに行ってみた.BTSに乗り,サイアムの一つ手前,チットロムで降りて下を歩いてみる.中心の目抜通りは車の通行が制限されて,歩行者天国になっていた.歩行者天国なのにバイタクが走り回っていたのは,さすが微笑みの国タイランド.マイペンライで,いいなあ.

人混みのなかをそぞろ歩いていたら,蕎麦屋で飲んだハイボールが効いてきてかトイレに行きたくなった.通りの北側にCentralWorldという巨大なショッピングモールがあり,勝手知ったる施設でトイレの位置はわかっているので,そこに入ろうとしたわけだ.ところが,ここでちょっとしたピンチが訪れた.

CentralWorldの広場ではカウントダウンイベントが開催されているので,これから日付が変わるタイミングに向けて,多くの人が集まる.そのため,入り口に厳重なセキュリティが設けられていて,長蛇の列ができていたのである.

列に並んでいてトイレが我慢できず,人間の尊厳を損ねるインシデントが発生してしまった,というトラブルではない.まだ,多少の余裕は残っていた.そうではなくて,セキュリティの前にIDチェックがあり,IDカードかパスポートをカメラにかざせとの掲示が出ていたのだ.

けっこうな人混みなので掏摸が暗躍してるのではと警戒し,できるだけ身軽な格好で来ようと考えたのが裏目に出た.パスポートは家に置いてきた.さあ,どうしよう.

パスポートの写真を撮ったことがあったはず……とスマホのカメラロールを遡っていったら,パスポートの写真は見つけられなかったのだが,代わりに,日本の運転免許証の写真が出てきた.咎められたらそのときに言い訳すればいいやと腹をくくって,カメラに日本の運転免許証の写真をエイヤッとばかりにかざす.イケるのか?と,ドキドキしながら通過した.

何も言われなかった.よかった.マイペンライ.

何事も,とにかくやってみるもんだなと,改めて思った次第である.

さて,長くなったので後半に続く.写真は年越し蕎麦のつもりで食べた天ぷら蕎麦.自然にレンゲで汁を啜っていて,ん?なんか変だぞ?蕎麦ってレンゲ使ったっけ?と不審に思ったのも良い思い出,なのかもしれない.

2025年12月31日水曜日

2025年の出来事を振り返る

毎年恒例,今年のマイ10大ニュースを振り返るよ.

第10位:語学

昨年の「Duolingo始めました」はかなりインパクトが大きく,今でもまだ継続利用が続いている.今日で四百何日め.それで韓国語だけでなく中国語にも手を出して,勉強の対象を広げた.中国語は読めるからそのぶん楽ではある.そしてさらにタイに来ているのでタイ語の勉強も始めている.Duolingoにタイ語のコースがないのが残念.

第9位:講演機会の増大

今年は海外で講演する機会が例年になく増えた.基調講演を依頼されて与太話を披露したのが2回.それ以外にもなんだかんだあって海外で例年の三倍くらい講演する機会があった.国内ではまあ,例年どおり.模擬授業で高校に出向く機会も少しだけ増えたかな.AI絡みの話をしてくれという依頼が増えたような気がする.そういえば毎年閑古鳥が泣いているクレセントの私が担当する講座,AIの使い方という内容にしたら満員御礼でキャンセル待ちが出てたとか.

第8位:駐車場問題

マンションの駐車場を閉鎖するという決定がなされ,駐車場難民になってしまった.近所の駐車場を見つけられたので,まだマシだったが,だいぶ不便である.気軽に車に乗れないのは困る.この問題,後をひきそうなんだよな……

第7位:書籍出版

春先,久しぶりに書籍を出版した.Amazonで酷いレビューがついてゲンナリしたが,まあ,致し方ない.今年から新しく「アプリケーション開発」という科目を担当し,そのための教科書も執筆した.こちらはすでに完成原稿を出版社に送付済みなので,来年の春に発売予定である.乞うご期待.

第6位:各種の受賞

一般社団法人ことばのまなび工房(Workshop Initiative for Language Learning)がPM アワード奨励賞を受賞した.また,今年の3月に卒業した進藤さんが情報処理学会からISECON奨励賞を受賞した.いずれも関係者の努力によるものであり,めでたい話である.ありがとうございます.

第5位:「人間中心設計」HCD-Net 20周年記念号発刊

HCD-Netが昨年は学会としての正式な認定を受け,また,設立20周年ということもあり各種のイベントが盛り上がりを見せたのは嬉しいところ.20周年記念号も紆余曲折あったものの,無事,年末に発行された.HCD学会という言葉もこれから積極的に使っていきたい.論文誌編集委員会にも新しいメンバーが加わってくれたし,ますますの発展が期待できる.

第4位:国際会議SPICEの開催,HCIIのOS開催

2月にインドネシアのジョグジャカルタ,ガジャマダ大学で国際会議SPICE2025を開催した.来年はバンコクのタマサート大学でSPICE2026を開催する.今回から本格的にCFPを出してSMILE関係者以外の発表も受け付けることにした.次は予稿集の発行かな.また,懸案だったHCIIのオーガナイズドセッションをなんとか成立させた.来年もやる予定.こちらもできれば続けていきたいところ.

第3位:WILLの体制変更とシステムまわり一新

WILLの体制が少し変化して,家内製手工業みたいな感じになってしまったのは大きな出来事だった.組織経営に関してずいぶん知恵がついた.それと同時にシステム周りを一新し,新たなサーバに集約できたのは大きい.メールサーバの引越しにだいぶ苦労したが,勉強になった.あとはSPICE国際会議用のWordPressを引っ越しさせればひと段落かな.

第2位:多数の研究発表

今年の第2位も昨年の2位と同じである.硬軟取り混ぜ,今年度も飯尾研から30件以上の論文・学会発表があった.今年も学生・院生(卒業生)による国際会議の発表もあったし,なかには学生の発案による面白い研究アイデアが出てきてもいて,今後ますます楽しみである.

第1位:研究促進期間(前半)

今年は,研究促進期間,いわゆるサバティカルをいただいて,10月からバンコクに滞在している.やはり,その件が第1位だろう.四半世紀ぶりの単身生活,しかも,海外で.そのドタバタぶりは「お気楽クルンテープ通信」にまとめているとおり.サバティカルは来年の8月末まで続くので,来年の第1位も決まりかな?