2024年8月12日月曜日

2024年度ベトナム研修

毎年,8月の第2週に開催しているベトナム研修,今年は8/5〜8/11のスケジュールで,無事,開催された.2014年に文学部主催の全学向け科目「グローバル・スタディーズ」として開講されたこの研修,2018年まで5年間,継続して開催されていたものの,2019年に飯尾の新学部(iTL)異動に伴い,いったん中断されていた.iTLでの再開を画策していたところへCOVID-19パンデミックである.昨年,2023年にようやく再開でき,今年で7回目の開催となった.

毎回,NECベトナムの皆様には多大なご協力,ご支援をいただいている.この場をお借りして御礼申し上げたい.今年も,カウンターパート学生の募集,会場の提供,ご講演,様々な側面支援と,同社のご支援がなければ成功しないイベントである.

今年の中央大学からの参加者は3年生6名,例年より少なめではあったが,このくらいコンパクトなほうが動きやすい.8/5の22時に羽田空港に集合し,深夜便で,ベトナムはHCMCに向かった.

今年の改善点

今年の成功ポイントのひとつが,TSN空港(タンソンニャット・ホーチミン空港)から市内への移動である.後述するように今年はGrabを利用した移動で効率よく動けたのだが,最初の移動をまとめて1台でできたのは安心感が大きかった.Booking.comであらかじめ予約しておいた8人まで乗れるバンで,ホテルまで全員で移動できた点は大きい.4月にハノイで同サービスを利用したときは,なかなかドライバーと合流できずあたふたしたが,今回はスムースに利用できたのもよかった.

あらかじめ日本で,現地で使えるsimカードを用意していったことも,これまでと比べて格段に大きな安心感をもたらした.なにしろ「誰かがはぐれてもなんとかなる」というのは心強い.これまではwifiルータを何台か持ち込んで対応していたが,やれ「バッテリーがありません」だの「接続できません」だの,トラブルの種になっていた.各自が自分専用の通信端末を持てたのは行動に大きな自由度を与えた.

移動はGrabを利用した.これまではタクシーを利用していたが,アプリを用いてどこでも呼べる手軽さがよい.運賃もタクシーより,若干,安い.ただし,最終日の最後の移動はタクシーを利用した.週末でホテルの周囲に交通規制があったり,大きなスーツケースを抱えての移動だったりと条件がキツい場合には,ホテルの人に呼んでもらう大型のタクシーが優れている.

研修の様子

研修のスケジュールは,ほぼ例年どおりの,次のようなものである.

8/5, 22時羽田空港集合,深夜便にてHCMCへ
8/6, e-Townに移動,昼食,午後,NEC訪問,NECの皆様によるレクチャーとWSの用意(会場準備,お茶菓子の買い出しなど)
8/7, 日越合同Workshop.自己紹介,イントロダクション(飯尾),プレゼンテーション(日本学生・ベトナム学生),グループワーク
8/8, 日越合同Workshop.グループワーク(続き),プレゼン準備,最終プレゼンテーション・講評,閉会式
8/9, エクスカーション(HCMC郊外視察)
8/10, 市内視察,夜便にて帰国
8/11, 早朝に羽田空港着,解散 

今年もグループワークでは活発なコミュニケーションが行われ,最後は素晴らしいプレゼンテーションとディスカッションができただけでなく,いつものように日本とベトナムの学生たちの友好関係が築かれた(写真).

本研修の真の目的は,異文化を知り,国際感覚を身につける点にある.語学力の涵養もさることながら,お互い第二言語である英語を用いて,不足する部分は身振り手振りなりITのツールを用いるなりして,なんとかして意思疎通を図る努力が重要である.

ワークショップの内容はいわゆる「アイデアソン」ではあるが,日本およびベトナムの双方の学生で構成された混成チームで企画を練り,プレゼンテーションまで持っていくところに価値がある.

本研修に参加してみたいという若者は歓迎する.ぜひとも飯尾研の門を叩いてほしい.

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