昨日,今日はICTILAという国際会議にオンラインで参加している.International Conference on Technology and Innovation in Languages and Artsという学会である.キーノートスピーカーとして何か喋ってくれとインドネシアのL女史から頼まれ,たしか当初は20分と聞いていたが,蓋を開けてみたら,45分も喋らされることになっていた.彼女の依頼はいつもこうなので,まあ,もはや慣れた.
学会の会場はインドネシアは西スマトラにあるPadang(パダン)という都市である.L女史の故郷でもあり,これまでインドネシアを訪れるたびにパダン料理をご馳走になっていて,一度は行ってみたいと思っている場所だ.ちなみにパダン料理というのは,韓国のバンチャンみたいに小皿でたくさん料理が出てきて,手を付けたぶんだけ支払うというユニークなものである.どの皿も美味しいのでインドネシアを訪れた際にはぜひともパダン料理レストランを訪れてみることをオススメする.
それで,せっかく近くまで,といってもバンコクとパダンだとまあそれなりに距離はあるけれど,日本からを考えると相対的には近くまで来ているのだから現地行って喋ってもいいよーと申し出たのだが,予算がないからオンラインでと断られた.自費で行くからと言ってもよかったんだけど,先方からの回答を読み間違えて完全オンラインで開催するのかと勘違いし,じゃあオンラインでオッケーと答えた.
だが,そうではなかった.ハイブリッド開催だった.会場の様子をオンラインで伺っていると,けっこうな人数の参加者がおりたいへん賑わっている.やっぱり行けばよかった.でもまだこっちの生活が軌道に乗っていない状態なので,やはり,オンライン参加は結果オーライだったのかもしれない.
それにしても開催前日になってもオンライン会議の接続先を連絡してよこさないのでこちらからせっついたら,当日の朝になってやっと教えてもらった.インドネシアだなあ.ていうかいかにも東南アジアっぽいというか.まあ,かくいう私も発表資料を当日の朝に作っているくらいなので,お互い様か.マイペンライ.
ところで,オンライン学会の難しさというか,音声の取り回しは慣れないと本当に難しい.今回は,会場で中継している端末のマイクがミュートされていなくて,自分の喋る声が少し遅れて聞こえてくるので本当に喋りにくくて困った.最初に,喋りにくいからミュートにしてよ!って伝えたつもりだったが,私の説明がマズかったか,伝わらず,ミュートにしてくれなかった.致し方なく,こちらのスピーカーを絞りに絞って,なんとか凌いだという次第.
自分の声が少し遅れてくると本当に喋りにくい.これは人間の性質らしい.この性質を利用してずいぶん昔に産総研の栗原さんたちがスピーチ・ジャマーという機械を発明して,イグ・ノーベル賞を受賞している.超指向性マイクと超指向性スピーカーを組み合わせ,黙らせたい人に向かってスピーチ・ジャマーを向けると,そのお喋りをマイクで拾い,少し遅らせてスピーカーでフィードバックさせるという代物だ.うまいこと考えたもんだと当時はとても感心した.イグ・ノーベル賞受賞もさもありなん.スピーチ・ジャマーというネーミングも素晴らしい.妨害者を意味する「jammer」と「邪魔」を掛けているんだよね?
さて,こちらでのアルコール販売の話ふたたび.
朝,セブンイレブンに朝食を買いに行き,水も切らしてしまったので飲料も買おうと奥に進んだところ,アルコール飲料の棚が閉じられていた.ご丁寧に各国語で説明があり,日本語でも「販売時間は11時〜14時までと17時〜24時まで」と書いてある.そうなんだ……








