2023年7月27日木曜日

タイムゾーンで感じる地球の丸さ

昨日,米国西海岸はサンフランシスコから帰ってきた.時差ボケのせいか夜中の3時に目が覚めてしまい,そのまま2時間ほど起きていた.「少しは眠っておいたほうがよいだろう」と二度寝したらこれが大間違いで,次に目が覚めたのは朝の9時すぎ.慌てて支度して出勤した.

ところで,先々週はポルトガルのポルトに出張していた.そのままポルトからサンフランシスコに直行したかったところだったが,東京で授業や会議,それに対面でやらざるを得ない試験監督などという業務もあったので,ポルトからいったん東京に戻り,3日間東京で仕事,その後,サンフランシスコに飛ぶ,という,なんとも慌ただしい日程となった.

ここで,それぞれの時間について,確認しておこう.まず,日本標準時(JST; Japan Standard Time)はグリニッジ標準時(GMT)より9時間先んじている.イギリスと経度がほぼ同じあたりにあるポルトガルはGMTと同じと考えてよいが,今の時期はサマータイム(Daylight Saving Time)なため1時間,時計が進められており,GMT+1と計算される.したがって,日本とポルトガルの時差は8時間である.なお,このタイムゾーンのことを西ヨーロッパ夏時間(WEST; Western Europe Summer Time)というらしい.

一方,米国の西海岸はどうか.米国には4つのタイムゾーンが設定されている.西海岸は太平洋標準時(PST; Pacific Standard Time)でありGMTより8時間,遅れている.したがって,日本との時差は17時間ある.ところが今は太平洋夏時間(PDT; Pacific Daylight Time)であり,やはり1時間時計が進められている.なので日本との時差は16時間だ.ポルトとサンフランシスコの時差は8時間である.

注意していただきたいのは,日本から16時間遅れているということは,日付を無視すれば,時刻としては日本より8時間進んでいるとも考えられる,という事実である.実際には日付変更線を跨ぐので,8時間進めて24時間巻き戻す,すなわち,16時間遅れている,ということになる.

この関係を,図に表してみた.ちょうど8時間ずつ時差があり,3地点は地球一周の24時間を三等分していることがわかる.

さて,話を,今朝というか昨夜というか,とにかく夜中の3時に目が覚めたところに戻す.3時に目覚めたとき「あー,サンフランシスコはいま昼の11時だなあ.でも,ポルトだと夜の7時か.東京は夜中だけど」などと考えた.

そこで疑問に感じたのは,はたして私の体内時計はどこのタイムゾーンになっているのだろう?ということである.パッと目覚めて全く眠くなかったので,少なくともJSTではなかったような気がする.ではPDTなのか,それともWESTなのか.しばらくはめちゃくちゃな体内時計で生活せねばなるまい.

いずれにしても,サマータイムの制度っていうのはいろいろ話をややこしくするだけなので,やめたほうがいいと思うんだよなー.

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