以下は新入生が提出したレポートに対するフィードバックである.段落先頭の字下げや行間の問題はこのブログの設定に当てはまらないので忸怩たるところがないこともないが,学生に配ったフィードバックレポートそのものは,ワードプロセッサで作成した適切な文書で配布したことを補足しておこう.
(フィードバックここから)
皆さんが提出したレポートを読んで,気付いたことを述べる.自分が提出したレポートを以下の指摘と照らし合わせ,以下の項目に当てはまるひとは,次回から,注意しよう.なお,皆さんの書いてきた内容はどれも面白く拝読した.
1. 文体
レポートや論文は「ですます調」(「〜です / 〜ます」で終わっているような文)で書かない.「である調」で書くこと.また,口語と文語を区別すること.「こういった」や「そんな」というような書き振りは口語であってかしこまった文章には使うべきではない(SNSなどに書き散らかしている文章はその限りではないが,きちんと区別すること).
2. 全体の体裁
行間を適切な設定にする.通常,ワープロソフトの標準設定で使えば問題ないはず.無闇に行間を空けたり詰めたりしないこと.
「両端揃え」にすること.左側が揃っていない人はいないが,右側がガタガタになっているのはみっともない.下記のように指定して両側をきちんと揃えること.ワープロの機能は正しく使おう.
3. 段落の取り扱い
「段落」というものを全く意識しておらず,改行が一切ない(!)レポートを提出したひとが何名かいた.文章は,意味のまとまりごとに段落に分けること.この文書も参考にせよ.この文書では,段落に分けるだけでなく,見出しも活用している.違う意味の内容を述べているかたまりは,ひとつの段落で表現すること.だらだらと書き連ねればよいというものではない.段落の長さは,目安として4〜5行くらいが妥当である.
段落の先頭は「一字下げる」.小学校で習ったはずである.せっかくなので,ワープロの機能をきちんと使って,次のような設定を用いて字下げを行うこと.空白文字で字下げをするのは不適切である(なぜか.考えてみよ).
4. 断定的記述
レポートや論文では,「断定」すること.「〜と思う」「〜と考える」などの表現は使ってはいけない.なぜならば,レポートはその書き手が考えたこと,思ったことを記述して報告するものであるから,そもそも「〜と思う」「〜と考える」という表現は「無駄」だからである.
断定するためには勇気が必要である.勇気を持って断定的に書き切るためにはその根拠が必要であり,そのために十分な調査やデータ分析,実験の実施などが求められる.そのことを肝に念じておいてほしい.
(ここまで)
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