昨年度から全学ゼミであるiDSプログラムを担当している.全学ゼミというのは,大学の学部横断的プログラムで,全学から参加者を募って実施する演習(ゼミナール)科目である.学部のゼミも同時に担当していてiTLゼミとiDSゼミの両方を進めているので,担当教員としてはなかなかに骨が折れるのだが,まあ,どちらも優秀な学生たちが参加してくれていて楽しく実施できていることは幸いかもしれない.
ところで2018年まで中央大学は学部に限っていえば多摩キャンパスと後楽園キャンパスの2拠点体制であったが,2019年に私が所属している国際情報学部が市ヶ谷田町キャンパスに設立され,さらに今年から法学部が茗荷谷キャンパスに移転したので,8学部は4拠点に散らばることになった.全学ゼミであるので,そこにいろいろな難しさが生じる.
後楽園や茗荷谷は市ヶ谷に比較的近いので,理工学部と法学部の学生には「時間に余裕があれば市ヶ谷の教室に来てほしい」とお願いしている.しかし,多摩キャンパスはかなり離れており,おいそれと「来てほしい」とは言い難い.したがって,ハイブリッド方式で演習を実施せざるをえないのだが,そのやり方で,なんとかこれまで進めてきた.
演習をハイブリッド方式でやるのはなかなか困難を伴うのだが,COVID-19パンデミック時の対応で培った経験やノウハウ,さらには教室設備の改善などにも助けられ,なんとか(少しの手間をかけるだけで)うまくできているのではと自負するところである.
ところで,昨日,こんなことがあった.
あるグループ活動をすることになり,グループのメンバを決めようという段階に至った.スプレッドシートをネットで共有し,そこに自分の名前を書き込んでもらうという方法で,グループを決めていった.そこまではもう完全に日常の作業である.
教室での実施であれば,ホワイトボードに名前を書いていってください,とでもするところではあるが,それができないのでITの力を借りて,共有されたスプレッドシートをホワイトボードに見立てて,というわけである.
そこまでは何の問題もなく進んだのだが,とある事情によりグループ名を決めなければならないことになり「ではグループのメンバで話し合って名前を決めてください」と指示した.ところがそこで,学生から「私,オンライン参加しているんですけれど,どうすればいいですか?」という意見が出た.
「Zoomのチャット機能を使うなりして,うまく工夫してやってみて」とアドバイスした結果が次の図である(グループ名に関する固有名詞部分は現時点ではナイショなのでモザイク済).
そう,グループのメンバを決めようと使っていたスプレッドシート上で,会話が始まったのである.さらにはコメント機能なんかもフル活用して…… 若者の発想力ってすごい.頑張れ若者たち!
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