講義の目的と到達目標
社会情報学の専門的基礎を学ぶ.
講義の内容
社会情報学では,「理論形成」とそれを実践できる「情報技術」が重要である.ただし,無味乾燥な技術ではなく,哲学,論理学,歴史,文学,言語学,意味論,数学,心理学,社会学など人文社会科学やリベラルアーツに基づくものであり,なによりも,人間の情報・知識の表現と獲得,情報の分類学を対象とする.
講義計画・資料
- オリエンテーション - 記録・情報・知識の世界
- 講義の進め方を説明するとともに,本講義が対象とする範囲,全体の流れについて説明する.
- (第2回は,「連休中のレポート課題について,および,英語学習について」を実施)
- 主題と記録,その形式
- 記録情報学とコンピュータシステムの関わりについて概観し,主題分析など必要な分析手法の概要について解説する.
- 情報の構造
- 構造を持つ情報とは何か,情報の構造はどのように表されるか,またソフトウェアでどのように扱うかについて解説する.また,マインドマップによる構造化情報の作成について解説する.
- タクソノミーとメタデータ
- 情報を分類する概念であるタクソノミーと,データの整理に利用されるデータとしての「メタデータ」について理解する.
- インデックスと検索
- 分類した情報にアクセスするためのインデックスの仕組み,および,インデックスを利用して効率的に情報にアクセスするための検索の仕組みについて理解する.
- コンピュータの基礎
- 現代的な記録情報学を支える情報システムの基礎となるコンピュータの基本的構造とプログラム言語について理解する.
- 情報システム
- コンピュータの動作原理を踏まえたうえで,情報システム(コンピュータ)と記録情報学との関わりについて整理する.
- オープンソースソフトウェア
- 現代の情報システムで主要なパーツを構成するオープンソースソフトウェアとは何か,その概要を解説する.
- オープンソースソフトウェア(続き)
- 必要なソフトウェアの探し方,ソフトウェアの入手方法などについて理解する.
- 講義資料は前回のものの続きを使用.
- レポート課題の提示と作成手順の説明
- これまでの講義を踏まえて,レポートの課題およびレポートで報告すべき作業の手順について説明する.
- 発表と討議(1)
- 各自がまとめた内容を発表し,講義受講者でその内容について議論する.
- 発表と討議(2)
- 各自がまとめた内容を発表し,講義受講者でその内容について議論する.
- 発表と討議(3)
- 各自がまとめた内容を発表し,講義受講者でその内容について議論する.
- ラップアップ
講義資料アーカイブ
各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.
講義の進め方
座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.
成績評価
期末に作成されたレポートで評価する.ただし,出席状況や授業中に行う課題の達成状況などの結果を加味する.
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