週末を利用して,ロッブリーという街に行ってきた.バンコクから列車で2時間くらいの地方都市である.
ロッブリーは,アユタヤ王朝時代に第二の都市として栄えた街として知られている.が,今では猿に占拠された街というほうが有名なのではなかろうか.日本は最近,熊が街まで降りてきていろいろ事故が起きているらしい.一方,ロッブリーは野生の猿,カニクイザルが街を占拠してたいへんなことになったことで世界に知られた街なのである.
そんな猿たちに果物や野菜やらをビュッフェ形式で提供する祭りがあると聞いて,タイ滞在中にぜひとも訪れてみたいと,かねてから考えていたのだ.その祭りは11月最終週の日曜日に行われるという.奇しくも昨日は11月30日の日曜日.いてもたってもいられず,朝イチの列車に乗って,ロッブリーを訪れた.
バンコクからロッブリーに行く列車は1日に数本出ていて,一番列車は111便,クルンテープ・アピワット駅を7:30に出発する.朝のクルンテープ駅は閑散としていたが,乗り場前の待合場所は乗客で賑わっていた.
バンコクの中央駅といえばファランポーン駅が伝統のある中央駅である.対して,バンスー駅,改め,クルンテープ・アピワット駅は,将来,チェンマイに至る新幹線の乗り入れを見据えて近代的かつ巨大な駅になっている.列車への搭乗も,飛行機にボーディングする際のような近代的な手続きになっていた.
なお,MRTブルーラインとSRTレッドラインの乗り換えはわかりやすい一方で,長距離列車乗り場は北の端に向かって閑散としたなかを延々と歩かされるので要注意.本当に大丈夫?と不安になりつつ進んでいくと,到着,再び人の賑わいが現れる.
行きの列車はかなり混んでいて,途中のドンムアン駅を過ぎるとほぼ満席になっていた.3等車のボックスシートは座席指定込みで50バーツ,たいへん安い.座席の番号が列車の壁にマジックで手書きだったのはご愛嬌というか味があるというか.
行きしはずっと窓から外を見ていた.線路に並行して新幹線の高架を建設中の様子がよく見えた.進捗具合は,2〜3割といったところだろうか.いつ出来上がるか知らないが,東南アジアのことだから,気が付いたら出来上がっていたということになるのだろう.
さて,のんびりとしたタイ国鉄の旅だが,車内販売のオババがひっきりなしに通路を行ったり来たりしていたのはいささか鬱陶しかった.お弁当はちょっと美味しそうだった.ただし,朝ごはんは家で食べてきたし,まだ朝なのでお弁当を食べる時間でもない.
バンコクを出発してから2時間強で,列車はロッブリー駅に滑り込んだ.ロッブリー駅では猿がお出迎え(写真).本当に猿推しの街なんだなあ.
長くなったのでこのへんで.続きは次回.
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