日々生計を立てて暮らしていくうえで必要なことはなんだろう?まずは居室.衣食住の「住」.衣食もさることながら住処がないと,生活は安定しない.部屋が整ったら次は何か.電気や通信などインフラ整備も欠かせない.
インフラの費用に関して,いま実は困っていることがある.何に困っているかというと,水道代,インターネット回線代,そして家賃の支払いである.
とりあえず家賃の支払いに関しては,いろいろと面倒を見てもらっている中大タイ・オフィス職員のTさんにだいぶお世話になっていて,12月の支払い分まではまるっと預けてしまい,それでなんとか凌いでいる.電気代は毎月支払いのスリップが届けられるが,コンビニ払いができるので,いつもニコニコ現金払いでオーケー.インターネット回線の代金も,手配してくれたTさんのところに請求が行っているようなので,とりあえず立て替えてもらって,あとで支払うということになった.
しかし,いずれにしても,銀行口座がないと,なかなか辛い.銀行口座さえあれば,イマドキなのでネットバンキングでいかようにもなろうというもの.それに,タイでもQRコード決済が普及しており,学食ですら現金決済よりそちらのほうが望まれる状況になっている.そのためには銀行口座が必要だ.
ということで銀行口座を用意しなければということになったのだが,昔と違い,今は旅行者がふらっと銀行口座を作れる時代ではない.パスポートを身分証に用いるのはよいとして,ビザなし,ないしは,ツーリストビザで口座開設してくれる銀行は,今はない.
先週,やっとノンイミグラントED(RS)ビザを取得したので,これで銀行に口座を作れると考え,意気揚々,口座開設しようと銀行に赴いた.
ネットで調べたところ,シーロムにあるバンコク銀行本店には,日本語デスクがあって日本語で相談に乗ってくれるらしい,とわかった.そこで,まずバンコク銀行の日本語デスクに赴いたのだが,結果はNG.
担当者によれば,バンコク銀行で外国人が口座を開くには,パスポート,1年以上のビザ,会社からの紹介状,1年以上のタイの住所,そして,携帯電話番号が必要なのだとか.ビザはいずれ延長申請するつもりだが,今は来年の2月までのぶんしかない.
というわけで,あっけなく退散.なおバンコク銀行本店の日本語デスクは「日本語で話しかけても叱られない」くらいの日本語レベルであったのでご注意を.最終的にはほぼ英語でやりとりした.
はて困ったぞと大学からのレターを見せたら,やはりレターに書いてある銀行の当該支店に行くべきだ,ということになった.仕方がない.今日は大学には行くつもりがなかったのだが,これだけのために大学に行くことにした.なんとしてもクルンタイ銀行KMITL支店に行き,口座を開かねば.
ちょうど昼どきだったが昼も食べずに大学に行った.しかし,空腹には勝てぬ.けっきょく学食で昼食を食べてから,クルンタイ銀行KMITL支店を訪問した.
クルンタイ銀行KMITL支店はKMITLの構内にあるが,隣にアユタヤ銀行の支店もある.クルンタイ銀行のほうが奥まっているので,間違えてアユタヤ銀行に入りそうになったが,バンコク銀行で相談に乗ってもらっていたとき,「水色の銀行」というキーワードが出ていたので,間違えなかった.
日本でも,赤い銀行やらみどりの銀行やらというけれども,バンコクの銀行もコーポレートカラーで区別されているのである.これは,ちょっとした豆知識.
クルンタイ銀行では,ED(RS)ビザ,大学からの紹介状,それと客員研究員としてのインビテーションレター,タイの携帯電話番号,この四点セットで,無事,口座を開設できた.めでたしめでたし.あ,あとデポジットの500バーツも必要.
手続きの最中,ケータイにショートメッセージでワンタイムパスワードが送られて,その入力が求められた.「おっと今このスマホには日本のsimが入っているからちょっと待って,すぐ替えるから」と入れ替え作業を始めたら,窓口のお姉さんに笑われてしまった.まあ,マイペンライ.
写真はクルンタイ銀行のデビットカード(キャッシュカード)と,右はBTSのラビットカード.クルンタイ銀行のカード,かっこよくない?そして,ラビットカードがあるといちいちチケット買わないでもBTSに乗れるよ.

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