2020年7月20日月曜日

静かに声をあげる学生たち

急遽オンラインで実施することになった2020年度前期の講義も,なんとか走りきった感がある.はやく対面の講義に戻りたいところだが,オンライン講義の準備で得たもの(たとえば講義動画など)もあり,今回の経験を次に活かしていきたいところだ.

授業評価アンケートに異変あり

ところで,講義が終盤にさしかかるといつも「学生による授業評価アンケート」なるものが実施される.今年も同様にアンケートを実施しており,学生に入力をお願いしているところである.

私が担当しているいくつかの科目をみていると,自由記述にいろいろと書き込んでくる学生が例年と比べて明らかに多い,という現象を確認できる(次図.右半分に示されているT列q1.14が自由回答).


この状況である.例年,この自由回答はせいぜい1割程度の学生が記入してくるだけだったが,今年は半数以上の学生が記入してきている(この科目は,なかでも多いほうではあるが……).これをどう解釈するか.

オンライン講義であったがゆえに,これらの記述にも抵抗がなくなっているという点はあるだろう.この科目はLMSを用いた課題提出のコメント欄で私が丁寧にフィードバックしていたので,なんとなく「書き込まねば」と感じたのかもしれない.しかし,他の科目でもここまでではないにせよ,例年よりは書き込みが増えている印象がある.

以下オマケ

(ここからは私の憶測かつ不穏当な表現が含まれるので,そういうの嫌な人はここで読むのをやめてください)

やはり,学生たちも密なコミュニケーションを求めていることの現れなのではなかろうか.オンラインで便利になったとはいえ,対面のコミュニケーションには情報量のバンド幅では全くかなわない.人はコミュニケーションする生き物なのだ.このアンケートに現れた自由回答の多さが「3密とか,馬鹿なこと言ってんじゃないよ」という悲鳴にみえてしょうがない.

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