2014年2月13日木曜日

OSS研究動向セミナー

3月1日(土) の13:00~14:45に,『OSS研究動向セミナー』を開催します. 国内外でOSS関連研究を進める研究者による発表が行われます.場所は,明星大学28号館4F,405教室です.ご興味のある方のご参加をお待ちしています.

概要

オープンソースソフトウェア(OSS)をめぐる研究は,情報工学,コンピュータ科学,ソフトウェア工学といったエンジニアリング領域だけでなく,社会学や経済学,法学など様々な学問領域で進められています.コミュニティの運用やOSSビジネスを進めるうえでも,これらの学問的アプローチが参考になるケースもあるでしょう.本セミナーでは,国内でOSS関連研究を進める研究者による発表を行います.

登壇者と発表概要

八塚駿次郎(株式会社オープンソース活用研究所 取締役)
【タイトル】 オープンソースビジネスの海外研究事例紹介
【概要】 オープンソースソフトウェアの実用化に向けたビジネスモデルおよび,それを支えるシステム開発方法論について,海外での研究事例を紹介し,今後のオープンソースに関連する研究活動の道筋を示します.

飯尾淳(中央大学)
【タイトル】FLOSS Story Project in Japan
【概要】日本におけるオープンソースコミュニティや企業による利用,政府による普及推進支援策など,OSSの誕生から普及にかけての歴史をまとめる研究プロジェクトを紹介します.

丹生晃隆・野田哲夫(島根大学 Ruby・OSSプロジェクトセンター)
【タイトル】日本のIT企業におけるOSSの活用・開発貢献に関する研究
【概要】2012年度と2013年度に日本IT企業に対して行った「OSS活用実態調査」結果を踏まえて,OSS活用と開発貢献の関係,OSS活用と開発貢献が企業経営に与える効果の分析結果について報告します.

小林慎治(京都大学EHR共同研究講座)
【タイトル】国内外における医療分野でのオープンソースソフトウェア活用
【概要】医療分野でのオープンソースソフトウェア活用については,国内外でさまざまな取り組みがなされています.今回は海外及び日本での事例をもとに,現在抱えている問題点と今後の展望について概説を試みます.

李尚黙(韓国・徳成女子大学)
韓国におけるOSS関連研究動向について

2013年11月25日月曜日

モノレール駅からのご案内

多摩都市モノレール「中央大学・明星大学駅」の改札を出たら,右に進みます.左にいくと明星大学です.
ゆるい坂道(「白門プロムナード」というそうです)をだらだらと上っていくと,ロータリーに突きあたります.

看板に従って,「3号館1F教室」方向に進んでください.

奥に見える道を進みます.

3号館1F入口に辿り着きました.

奥に進みます.

3号館(高層階棟)に入ります.

入りました.

右手奥にエレベータがあります.4Fに上がってください.

4Fの廊下です.左側,8つめの扉が飯尾の部屋です.ようこそ!

なお,キャンパスマップもご参照ください.

2013年11月1日金曜日

「オープンソースソフトウェア実践特論」(東京農工大学大学院,2013年後期)

講義の目的と到達目標

OSSによる開発の基本技術から最新動向まで,演習を交えて学習する.OSS開発の概要を理解し,実際にシステムを構築できるようになることを目標とする.

講義の内容

現代の情報技術開発において基盤的位置付けを占めるまでに成長したオープンソースソフトウェア(OSS)に関する基礎的な要素技術とその開発の仕組みを,具体的な演習を交えて学習する.本講義においてはOSS開発に欠かせない関連技術動向を学習し,最新技術をキャッチアップできるようになるためのスキルを身につける.

講義計画・資料

  1. オープンソース,開発の流れとツール(11/2)
    • 本講義の概要について説明し,オープンソースソフトウェアの開発がどのように行われているかを説明する.
    • 担当: 清水浩行
  2. ソフトウェア開発環境の概要(11/2)
    • ソフトウェアを開発するための環境について,その概要を説明する.
    • 担当: 清水浩行
  3. バージョン管理ツール(11/2)
    • ソフトウェア開発に必須のツールであるバージョン管理ツールを説明し,実際に,バージョン管理の原理を確認する.
    • 担当: 清水浩行
  4. プログラムのデバッグ(11/16)
    • 様々なソフトウェア開発におけるプログラムのデバッグ手法を説明する.
    • 講義資料 PDF
  5. オープンソースの開発ツール(11/16)
    • オープンソースソフトウェア開発でよく活用される開発ツールを説明する.
    • 講義資料 PDF
  6. オープンソース研究の動向(11/16)
    • オープンソース関連の研究分野について,最新の動向を交えてその概要を説明する.
    • 講義資料 PDF
  7. ドキュメンテーションツール(11/23)
    • オープンソース開発におけるドキュメンテーションの重要性を解説し,そのために利用されるツールを説明する.
    • 担当: 清水浩行
  8. 統合開発環境(11/23)
    • 統合開発環境とは何かを説明し,その使い方,オープンソースソフトウェアによる実装例を紹介する.
    • 担当: 清水浩行
  9. 開発フレームワーク(11/23)
    • 開発フレームワークとは何か,その概要を解説し,オープンソースソフトウェアとして利用できるフレームワークを紹介する.
    • 担当: 清水浩行
  10. Linux開発環境におけるソフトウェア開発(11/30)
    • Linux開発環境においてしばしば利用されるソフトウェア開発ツールについて説明する.
    • 講義資料 PDF
  11. ソフトウェア開発ツールの評価(11/30)
    • ソフトウェア開発ツールの導入と利用に関して,どのような観点から評価して選択すべきなのか,その基準について説明する.
    • 講義資料 PDF
  12. ソースコード・リーディング(演習の説明)(11/30)
  13. プログラム開発演習(1)(12/14)
    • 各種のライブラリを利用したオープンソースソフトウェア開発を実際に実施してみる.
    • 講義資料 PDF
  14. プログラム開発演習(2)(12/14)
    • 演習(1)の続き.
  15. プログラム開発演習(3)(12/14)
    • 演習(1)(2)の続きとレポーティングを行う.

講義の進め方

11月から12月にかけて,土曜日の集中講義で実施する.座学および演習を行う.演習では実際にソフトウェア開発を行う.

成績評価

出席50%,レポート50%で評価する.

2013年10月22日火曜日

「情報システム開発」受講生による作品

火曜日1限「情報システム開発」で実施したソフトウェア開発演習では,アンケートフォームを例題として提示したテンプレートを改良してJavaScript/HTML/CSSによる簡単なシステムの開発演習を行いました.9つのグループで実施したなかで,優秀な作品が提出されましたので(本人の許可を得て)ここで紹介します.

2013年10月10日木曜日

「知の回廊」第92回「オープンソースソフトウェアを使おう」絶賛放映中

中央大学では,教養番組「知の回廊」を提供しています.今回,飯尾が監修した第92回「オープンソースソフトウェアを使おう」が,10月中,ケーブルTVネットワークで放映されています.同番組は,YouTubeでも視聴可能です.ぜひ,ご覧ください.

現在,ITの現場でオープンソースソフトウェア(OSS)に様々な立場から関わっている方々の,生の意見を聞くことができます.以下,番組紹介から引用します.

現在,国内で使用されているコンピュータの,およそ3分の1に搭載されているといわれ­る,マイクロソフト社のOS『Windows XP』が,2014年4月9日をもって,製品サポートを終了すると発表され,大きな波紋を­呼びました.

コンピュータの買い替えや,OSの更新には,多額の費用がかかるため,特に情報処理に­それほどコストを掛けることができない,中小企業や地方自治体にとっては,たいへん深­刻な問題とされています.

一般的に市販のソフトウェアは,無断でコピーしたり,中身を改変して再配布するといっ­た行為は,固く禁止されています.しかしその一方で,最近はそのような制約に縛られな­い,『オープンソース』と呼ばれるソフトウェアが注目されるようになりました.

今回は,オープンソースソフトウェアの普及を目指した活動や,そのメリット,企業によ­る導入事例などを紹介しながら,オープンソースソフトウェアの可能性を探ります.

視聴は,↓ こちらからどうぞ

2013年10月5日土曜日

島根大学「開発フレームワーク」第2回 Webアプリケーション概論

標記講義を受講する学生の皆さんへ

10月11日の講義で使用した資料を下記に置いておきますので,必要な方はダウンロードして参照してください.

2013年9月1日日曜日

「社会情報学基礎演習(2)B」(中央大学,2013年後期)

講義の目的と到達目標

社会情報学基礎演習(1)に続き記録情報学の専門的基礎を学ぶ.

講義の内容


記録情報学では,「理論形成」とそれを実践できる「情報技術」が重要である.ただし,理系的な技術ではなく,哲学,論理学,歴史,文学,言語学,意味論,数学,心理学,社会学など人文社会科学やリベラルアーツに基づくもので,なによりも,人間の情報・知識の表現と獲得,情報分類学(オントロジ)を対象にする.特に意味論からのアプローチについて研究する.

講義計画・資料

  1. 情報の構造化と取扱い
    • 情報を構造化して扱うことの重要性と,具体例について学ぶ.
  2. 構造化文書の作成,文書構造の記述とページ記述言語
    • テーマを掘り下げて細分化することによって構造を持つ文書を作成する方法,および,文書構造を記述するための言語とページ記述言語の違いについて学ぶ.
  3. 構造化文書の表現方法(1)
    • ワープロソフトを用いて構造化された文書を作成する方法について学ぶ.
  4. 構造化文書の表現方法(2)(10/23実施)
    • ワープロソフトを用いて構造化された文書を作成する方法について学ぶ(続き).[10/16は台風のため休講です]
  5. 構造化文書の記述方法(3)
    • HTMLを用いて構造化された文書を作成する方法について学ぶ.
  6. 構造化された情報の取扱い
    • インターネットにおいて,情報がどのように構造化されて扱われているかについて学ぶ.
  7. セマンティック・ウェブ(1)
    • インターネット上に溢れている膨大な文書を,意味を考慮して扱うしくみについて学ぶ.
  8. セマンティック・ウェブ(2)
    • インターネット上に溢れている膨大な文書を,意味を考慮して扱うしくみについて学ぶ(続き).
  9. データの表現
    • インターネットにおいて,情報としての「データ」がどのように扱われているかについて学ぶ.
  10. 演習に関する作業方法の提示
    • 演習テーマの提示と資料の作成,発表方法について説明する.
  11. 演習発表(1)
    • 演習の成果を発表,各発表について受講者でディスカッションを行う.
  12. 演習発表(2)
    • 演習発表の続き.
  13. 演習発表(3)
    • 演習発表の続き.
  14. 演習発表(4)
    • 演習発表の続き.
  15. まとめと振り返り

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

小テスト,最終レポートなどの状況を勘案して評価する.

「図書館情報技術論/図書館情報学概論(後期)」(中央大学,2013年後期)

講義の目的と到達目標

紙の資料からデジタルコンテンツまで,図書館資料の分析技術を通じて,分類技術,索引技術,シソーラスの利用,Webによるメタデータの理解を深める. 図書館を情報システムとしてモデル化して,その仕組みについて具体的に図書館情報技術を論じる.

講義の内容


図書館業務に必要な基礎的な情報技術を修得するために,コンピュータの基礎,図書館業務システム,データベース,検索エンジン,電子資料,コンピュータシステム等について,および,図書館業務とサービスにおける情報技術やインターネットの活用について解説する.

講義計画・資料

  1. 図書館情報技術の全体像
    • 技術の全体像.図書館情報とは何か,その全体像を概観する.
  2. コンピュータとネットワークの基礎
    • コンピュータとネットワークの基礎について説明する.
  3. 高度情報化社会
    • 社会における情報技術の位置付けについて説明する.(おまけ:ビッグデータについて)
  4. 図書館における情報技術の活用
    • 図書館における情報技術活用の現状について説明する.
  5. 主題と記録
    • 主題と記録,概念.図書などの記録とその主題について説明する.
  6. 分類法,検索法
    • 分類法・検索法.タクソノミー,クラス,シソーラスなどについて説明する.
  7. データベースとメタデータ
    • データベース.情報のメタデータとその蓄積について説明する.
  8. データベースの仕組み
    • データベースの仕組み.データベースの設計と開発について説明する.
  9. インターネットとWeb
    • インターネットとWeb.データベースとインターネットについて説明する.
  10. 検索エンジン,デジタルライブラリ
    • Webと検索エンジン.デジタルライブラリの仕組みについて説明する.
  11. Webとメタデータ
    • メタデータ言語の仕組みと標準化について説明する.
  12. デジタルメディア
    • 図書館で今後重要となる,電子書籍とデジタルアーカイブについて説明する.
  13. 情報セキュリティ
    • インターネット上のデータの取扱いで重要なセキュリティについて説明する.
  14. まとめと課題,将来展望
    • まとめや様々な課題,および,図書館情報技術の未来について考察する.
  15. 期末レポート作成

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

出席状況,最終回に実施するレポートなどの状況を勘案して評価する.

「人工知能・自然言語処理」(中央大学,2013年後期)

講義の目的と到達目標

人工知能とユビキタス社会,それを支える自然言語処理について学ぶ.

講義の内容


オントロジと呼ぶ分類知識モデルを使い,人工知能とは何かについて学ぶ.また,人工知能の基礎となる言語処理の基礎について学習する.

講義計画・資料

  1. 人工知能とは何か
    • 人工知能とは何か,人工知能システム,知的情報処理とは何かについて,その概要を説明する.
  2. 宣言型プログラムと述語論理
    • 宣言型プログラムとは何か,一般的なプログラミングとの違いを学ぶとともに,述語論理(記号論理)の基礎について学習する.
  3. 述語論理の研究(推論)
    • 述語論理を利用した推論について,その基本的な考え方を学習する.
  4. 述語論理の研究(アルゴリズム)(10/23実施)
    • 述語論理に基づくシステム(機械的な証明)のアルゴリズムについて学ぶ.[10/16は台風のため休講です]
  5. 述語論理の研究(アルゴリズム)[続き](11/6実施)
    • 述語論理に基づくシステム(機械的な証明)のアルゴリズムについて学ぶ.講義資料は前回の後半を使います.
  6. 述語論理の研究(その取扱い)
    • 述語論理とプログラミング上の表現について学ぶ.[PC教室で実施]
  7. 述語論理の研究(その取扱い)[続き]
    • 述語論理とプログラミング上の表現について学ぶ.講義資料は前回の後半と,下記資料の前半を使います.[PC教室で実施]
  8. 人工知能言語(Prologとその応用)
    • 人工知能システムで利用されるプログラム言語としてPrologについて学び,またその考え方が応用されている例について学習する.講義資料は前回の後半を使います.[PC教室で実施]
  9. 人工知能言語(Lispおよび派生プログラム)
    • 人工知能システムで利用されるプログラム言語として,LispおよびLispから派生した各種のプログラム言語について学ぶ.
  10. 自然言語処理とは何か
    • 自然言語を扱う情報処理として,自然言語処理とは何か,どのようなことに留意する必要があるかについて学ぶ.
  11. 自動翻訳システムと日本語処理システム
    • 自然言語処理の応用例としての自動翻訳システム,日本語処理システムについて学ぶ.
  12. コーパスとオントロジー
    • 言語処理で重要な役割を果たすコーパスとは何かについて学ぶ.また,オントロジーとは何か,オントロジーがどのように利用されているかについて学ぶ.
  13. 機械学習
    • 人工知能に対する現実的なアプローチである機械学習の基礎について学ぶ.
  14. 人工知能・自然言語処理システムの将来
    • 人工知能システムおよび自然言語処理システムの未来像について学ぶ.
  15. 期末試験

講義資料アーカイブ

各回の講義資料PDFをZIPで固めたファイルを下記から取得可能.

講義の進め方

座学を中心に講義を進めるが,要所要所で実際に手を動かして確認する演習の時間を用意する.また,教科書の代わりに本ページに用意した講義資料を用いて講義を実施する.

成績評価

期末に行う試験による.ただし,出席状況や授業中に行う課題の達成状況などの結果を加味することがある.